人類はストレス社会に対して全く進化適応できていない

先日、久々に心療内科を受診したときの話。

この日の受診目的その1は、続いている不眠に対して薬をもらうこと。


2カ月ぶりの受診でしたが、自分の不眠の傾向を自分なりに分析はしてました。

僕の場合は、月一の通院の日を意識しだすと眠れなくなるという相関性が何となく分かっていたので、前回の診療でそれを話して、予約日を2カ月空けたのでした。

しかしその間、病院に行くという億劫なイベントは先延ばしできたものの、ちょうど休職から丸1年が経ったこともあり、いよいよ復職を意識せざるを得なくなってきたのです。

どうやらそのせいで最近睡眠がめちゃくちゃになっているようだと先生に話すと、興味深い話が。


人類はストレス社会に対して全く進化適応できていないとのこと。


曰く、現代人は生活こそハイテクでも、身体は原始人のままだそうです。

すなわち原始人は、常に死と隣り合わせで大自然に生きる野生動物と同じく、本能的に危機を回避する機能が備わっていて、それが

このピンチで寝てる場合じゃないぞ

という防衛反応だそうです。


大自然では、睡眠は最も無防備な状態ですから、いつ天敵に襲われるかもしれないという状況では、覚醒作用が働いて眠くなることはないのです。

現代社会には人間を脅かすような天敵らしい天敵は存在しませんが、そのような社会へ我々の身体はまだ進化適応できていないのです。

大きなストレスを受けるような事が起こったり、今回の僕のケースのように実際にはまだ起きていないことを想像するだけでさえ、"寝てる場合じゃないぞ"が発動してしまうのです。


先生との話はこれで終わりましたが、僕にとってはこれまでの知識と繋がる点があってハッとしました。

それはタッチセラピーのメカニズムです。


我々人間を含め全ての動物は、ピンチに対して逃げるか闘うかの本能しかありません。

しかし困ったことに、人間社会にはピンチに対して我慢する・耐えるという反応が存在します。

上司や親に怒鳴られているときも、たいていは相手の怒りが収まるのをじっと耐えて待つばかりです。


しかし身体は逃げるか闘うかしか知らないのです。


逃げるか闘うかの準備をするために、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。

しかし我々が逃げることも闘うこともなく我慢を選択してしまうもんだから、コルチゾールを発散する場がありません。

結果、ストレスホルモンは神経系に溜まったまま、様々な悪影響を及ぼし続けます。

攻撃的になるとか些細なことにイライラするとか、本人の性格の問題と片付けてしまうような反応さえも、実は闘うために消費されるホルモンが溜まっているために起こる反応だと明らかにされているのです。

それを和らげるのが、タッチセラピーなのです。


タッチセラピーについてはこちら


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