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使用価値と利用価値

あなたにとって 友達って 使用価値? 利用価値?

どちらですか?

いや、今思い浮かべた友達は どちらでしょうか。

言葉で書くとどちらも 友達に使いたくない言葉ですね。
まずは言葉の意味を解説しましょう。

ChatGPTの検索を引用します。

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使用価値と利用価値は、経済学やマーケティングの分野で使用される概念です。以下にそれぞれの違いを説明します。


使用価値(Utility):使用価値は、製品やサービスが持つ個々の顧客にとっての満足度や役立ち度を指します。具体的には、商品やサービスが顧客のニーズや欲求を満たす程度を表します。使用価値は主観的な要素が強く、人々の好みや個別の要件によって異なります。例えば、ある人にとっては自動車の使用価値は高いかもしれませんが、別の人にとっては低いかもしれません。

利用価値(Value):利用価値は、製品やサービスが持つ経済的な魅力や顧客にもたらす利益を指します。利用価値は顧客が購入することによって享受できる経済的な利益やコスト削減に関連します。利用価値は主観的な要素だけでなく、経済的な計算や競争力も考慮されます。例えば、同じ機能を持つ2つの製品があった場合、価格が安い方がより高い利用価値を持つと言えます。
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想像してみると どちらの価値にも思い浮かぶ「人」がいるかもしれません。
使用価値=すなわち 経済的なメリットではない価値、例えば 自分の背中を押してくれたり、傍にいて励ましてくれたり、一緒に頑張ってくれたり、かけがえのない人、自分にとって、そういう価値のある人を友達と呼びたいものです。

コロナ禍になり、人と会えなくなった世界で、私たちは心の絆のようなものに触れる機会が増えたように思います。

ある人から相談を受けました。

まだコロナ禍で人と会食するのが拒まれるときに、久しぶりに知り合いから電話があったそうです。
「久しぶり!元気にしてる? 今度ホテルビュッフェにでも行かない?」と。

それほど親しいわけではなかったけれど、自分のことを覚えていて、気にかけてくれたこと、そして久しぶりの連絡にとてもうれしく思ったそうです。
ただ、世の中は まだコロナ禍、ホテルビュッフェのような人が多く集まる場所に行くことには躊躇しました。そこで ちょっと時間がほしい、と返事を後回しにしようと思ったそうです。ところが、間髪入れずに、「4人1組のビュッフェ券が当たったの!」
そして、4人でいかないと無効になってしまう。あと2人は確保したこと。あと1人だけ足りないんだ、という趣旨のことを立て続けに言い、早くOKの返事がほしい、ということでした。
しかもあとの2人は 彼女が一度も会ったことがない人。

そこでどう返事をすべきか悩んで私に相談したきたのでした。

この「知り合い」にとって 彼女はどういう存在だったのでしょうか。

自分の欲求(ビュッフェの券を使ってお得に食事がしたい)を満たしたいために 知らない人同士をわざわざこの時期に会わせる。

想像するに、「利用価値」の対象だったのかもしれません。少なくとも彼女は そういう違和感を感じて yesが言えなかったわけです。

人との関係性を自分にとって都合の良しあしで考えると、それは相手に伝わってしまうのでしょう。
友人関係も 企業と働く人との関係も 人を「都合の良い相手」や「コスト」で見ていたら、双方向の友好関係は結べない、ということです。

気軽に人と会えない数年間を過ごしてきたからこそ、気づけた 人との関係性 マスクを外すこれから先の時代になっても 忘れないでいきたいですね。


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