引越しを目前にして
やあこんにちは、世界
ご機嫌どう?最近はいい天気だから、とても助かる
僕の方と言えば、引越しを明日に控えていてね、浮き足立つと言うか、ソワソワって言うか、気合いの入れどころだけど勘弁して欲しいって感じで、どうも落ち着かないんだ
僕は僕の抜けた所に大変な信頼をおいているもんだからさ、絶対何かをやらかす自信しか無いわけ
昔から失せ物と忘れ物は得意中の得意でありまして、引越しした先で、あれが無い、これが無い、しまった忘れてきちゃった!って慌てる自分の姿が、どうもありありと想像できるから、怖いったらありゃしないんだ
んでもって、今いる部屋は、4年前に越してきたんだけど、4年もいるとずいぶん愛着が湧くもんでさ。外の環境で疲れて帰ってきた僕の安らぎの空間、いつ何時でも安心できる城砦だから、なんだか離れ難いよね
住み慣れた場所、居心地の良さが、明日から無くなると考えると、寂しいやらもう既に恋しいやら、明日から始まる変化に満ちた怒涛の毎日を思い遣ると、怖いやら不安やらで、なんだか泣きたい気分だよ
それでふと思ったんだ、小中学の時とか、年度の終わりにクラス替えがあったり、あるいは卒業式の度に涙を見せる女の子達の気持ちって、こんなだったのかなぁって
男なんてのは、頭のなかスカスカでございますからね、新年度楽しみだなとのんきにガハガハ笑うわけであります
僕もまた男児なので、この世の終わりが差し迫ったかのように泣く女の子達を見ては、不思議に思っておりましたとも
今思うと、こんな感情と戦ってたんだなって。新しい環境への怖さと不安感、共に過ごした友達や先生、ずっといた教室に対する愛着、年端もいかないのに、こんな大変な感情を一身に浴びながら泣いておったのかと
ぼかぁ今年で25になるけど、やっと味わったよ。女の子ってなぁすごいな、小さい頃からもう既にうんと大人なんだねぇ。敵わないや
明日からの生活、どうなるかわからないし、また盛大にすっ転びそうで怖いけどさ、なるべく楽しめたら良いな
まあ、きっと良いことある、きっと今より良くなる、そう思って行きましょう
それじゃまたね、バイバイ
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