普通でなけりゃ
こんにちは世界
1週間ぶりだねぇ、驚くことに、なぁんも浮かばなくてさ。惜しいことをしたような気もするけど、まあ仕方ない
けど、話したいことができた、だから書くよ
今回の話はその…自己否定というかなんと言うか、自虐ついでに大勢を巻き込んで傷つけてしまいかねないような、多少危なっかしいものでさ、先に謝るよ、ごめんなさい
僕ってのは、自分に向けたはずの言葉のナイフが、知らないうちに他人も傷つけてしまっていたことがあるみたいでさ、今回もそうなるかもしれない
それでも良いなら、聞いてほしいな
さて、長い前置きをしてしまったけど、本題ってのは結構シンプルな話なんだ
「あなたは、どうして自己表現をしたいんだい?」
そう言う話
この間、妹がぼやいていたことがあってね、なんでも、「最近絵を描こうと思うことが少なくなった」と、「創作活動に情熱が湧かなくて、どうも変だな」と、そう言うんだよ
そういうときもあるさ、そんな風に言って流そうとしたけど、ちょっと悩んでいるようでね
それとなくヒヤリングをしてみるんだけど、なんとなくその症状に思い当たるところがあった
だからこう言ってみた
「別に必要ないからじゃない?」
って
というのも、彼女は今就活の真っ最中、大学も順調に卒業に向かっているし、東京にいる彼氏の近くに越すためにあれこれ画策している状況だ(赤裸々に語ってすまない妹よ、君の話はちょっと面白すぎる)
絵に描いたような順風満帆な人生、真っ当に学歴を積んだ人間としてこの上なく、文句なしに満点を取ろうとしている
僕からすれば、彼女は満たされている。悩みがないわけではないだろうけど、溢れそうになっているが故の悩みだ
だから思ったんだ、そんな人間がどうして創作活動に情熱を傾けるだろうかと
そうだろう?だってさ
誰からも見向きもされない、必要とされない、でも自分はここにいる、ここで生きているぞと声を上げたい、だから自己表現に走るんじゃないか。本当の自分を見てくれと、作品越しに叫ぶのが僕らだろう?
病院のベッドの上で、初めて物語を書こうと臨んだ時、僕は思った。この世界に遺したいって
あんなとびきり綺麗なのに、とびきり汚くて、僕の心をこんなにも無遠慮にかき混ぜた話を、僕もこの世に遺して、それから逝きたいって
だから思うんだ、世界に必要だと言ってもらいたくて、自己表現するんだと。必要と言われなくても、生きた証として、せめて誰かの心に爪痕くらい残したいから、創作活動するんだって
社会に貢献する、必要とされて働く、これって幸せなことだと思う。実際の勤務形態がどうかはさて置いて、人間さ、「自分は誰からも必要とされてない」って、そう考えたときが一番苦しくって、消えたくなるじゃない?
誰にも必要とされてない、その絶望を払拭するために、僕らは創作活動に励む、僕はそう思ってる
違うって?
そりゃ失礼、さっきも謝ったばかりだけど、本当、怒らせるつもりはなかったんだ、ごめんなさい
創作をやってるようなのは、みんな社会から必要とされてないはみ出し者なんだって、そこまでを言うつもりは毛頭ないんだ
単純に、承認欲求に飢えたりするのも、創作活動を支えるモチベーションの一つだよねって話
でも承認欲求って、社会の歯車になって誰かのために働くようになったら、自然と満たされるもののはずだから、順調に社会に出る過程を踏んで行ってるのであれば、創作に意欲を出さなくなるのも、無理もない話だと思う
少なくとも、トップクラスのイラストレーターのように上手くなるんだと、日々武者修行に打ち込む程の熱を、就活で忙しい人間が維持し続けるのは無茶だと思うし
普通に生きる道を歩む中で、創作意欲が低減していくのを、僕は悪いことだとは思わない
僕は、普通に生きる才能を持ってなくて、その上何も果たせないまま孤独に消えていくかもしれない恐怖を味わっちゃったもんだから、今更自己表現しない道なんて考えられないけどさ
自己表現なんてものに縋らずに幸せになれるんだったら、それに越したことはないって、そう思うな
言いたいことはそのくらい、普通が一番だよ。隣の芝は青いかもしれないけど、もしかしら塗料吹き付けて真っ青にしてるだけかもしれないんだし
それじゃ、今回はこの辺で
またね
P.S.
サムネを描いてみたよ、意味なんてないけどね
今後一生涯「手って難しい」って言いながら生きてそうな気がする
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