休み方

おはよう世界

いや、もうすでにこんにちはの時間帯か。挨拶って、時折食い違う時あるよね。夕方とか特にさ、夏なら夕方だった時間帯でも冬になればもう真っ暗なわけで、外の明るさでこんばんはと言うと、向こうからは時間帯で判断されたこんにちはが返ってくる。こういうの、ザラにあるよねぇ

さてと、書きたいのはそういうことじゃなくてだ、別に本題があるわけだけど

休み方の話、一つ知見を得たような気がするから、書いておこうかと思ったんだ

休むのは得意?

休むのに得意も不得意もあるかって話だけど、これが馬鹿にできない話でさ

1週間の疲れ、日曜日に思いっきり寝溜めして、無理やり解消した気になっていませんか?

それとも、日曜日だからって張り切ってお出かけして、結局休んだ気がしないとか

3日間の連休がやって来るまで、なんだかんだでちゃんと休めた実感もなく、がむしゃらに走り続けてたなって、そういうこと、経験ないでしょうかと

よくあることだと思うんだよ。日頃の努力を求められる世界だもの

「すごい奴は自分がこうしてる間にも努力してる、なのに休んでて良いんだろうか」

「自分が休んでるこの時間を、仲間達は今も頑張って埋め合わせてくれてる」

そんな風につい考えてしまって、休むというコマンドが知らぬ間に抜け落ちてしまう

浪人してた頃言われたよ、「365日、一日10時間は勉強しないと行きたい場所には受からない」ってさ

基本的人権は国民の不断の努力によって保証される、とは言われてるけどさ、そこまで根つめないといけませんかねと、異議申し立てしたい所存ですよ

文字通り、国民の不断の努力があったからこそ、世界上位の経済大国が出来上がったから、まあ言いっこ無しにしておきますけど

どうも休むってことが、推奨されてないような気がしちゃって、休むって言葉には、なんとなく罪悪感をも孕んじゃってるよね

そんなわけで、いつの間にか休むってことができなくなってしまっていた僕。この話題は度々話に上げてるんだけど、まあオンとオフの切り替えが極めて下手くそですと

1週間頑張ると、1週間頑張らなくなってしまう

ここ数年の僕のライフスタイルがこれですと

1週間始まりました、今日から頑張るぞ!

無茶苦茶がんばります、誰に聞かせても拍手さえ出て来るような、理想的かつ健康的な生活を送る僕の姿がそこにある

そして迎えた次の1週間、月曜だと言うのに生憎の曇天。体が言うことを聞かない気さえしてきます

こうなるともうだめ、勉強も家事もなんもかんもが手に付かなくなって、1日の大半を電子娯楽に費やして、今日は調子の悪い1日でしたお休みなさいって言って寝る。これが1週間ほど続きます

直そうとしたよ、カウンセリング通って、普通に頑張れるようになれないかしらと。でも直らない

しょうがない、これが僕なんだと、受け入れようともしたけど、納得はなかなかできないわけで。その後もしばらく悩まされ続けることに

それだけならまだ良かったんだけど、そのうち休まないといけない時間がどんどん増えてしまって、ここ最近は悪化の一途を辿っていったわけですよ

そんな折、今週の話なんだけどさ、不意に上手くできたような気がしたんだ

先日の月曜からまた始まった、頑張る週間

いつもなら週末までみっちりみっちり頑張るところを、昨日は特別、頑張らないことにしたんだ。欲望に任せるまま、好きな事しかしない

「あれやらないとな」

そんな心の声を全く無視して、流されるままにやりたいことだけして、時間を食い潰す

「早く寝ないとな」

そんな言葉さえ無視、健康なぞ知ったものですかと、夜更かしも厭いません。遊び倒します

迎えた今日ですよ、いつもの調子で考えるなら、月曜から木曜の4日間頑張ったので、金曜から翌週の月曜まで休息が必要なはずなんだけど、不思議なことに朝から気力が湧いて来る

「あれやらないとな」

この心の声に対する、反応って言うのかな。思った端、目に付く端から片付けてしまって、昨日の堕落した僕は何処へ行ったやら。七面倒なモーニングルーティンを爆速で片付けてしまって、不思議と調子いいんだ

話は少し変わるんだけど、休息には普段と逆のことをすると良いって話がある

具体的に言うのが難しいんだけど、例えば、普段級友に囲まれて勉強しているところを、一人になって勉強してみるとか

ここで肝心なのが、別に何もしないことだけが休息ではないって話。もちろん、骨を休めるのも大切なことなんだけど、肉体の疲労ってのは睡眠を取れば改善されるから、起きている間も安静にしなければ休めない、というわけではないんだ

起きている間、普段と逆の状況に身を置くこと。これを休息の時間に行うと、不思議と休んだことになるんだとか

これを、つい昨日の僕に当てはめて考えてみた

昨日は最低限の家事を終えたら、ずっとゲームに没頭した。朝から夜遅くまで

朝から夜遅くまでゲームって、逆に疲れると思うんだよ。休みが欲しい人間の行動として、やってしまった自分としても適してるとは思えない

でも、それが良かったんだと思う。やらないといけないことから、全力で目を背けて、他の何を気にすることもなく、ゲームに没頭する

思うに、頑張る週間の僕ってのは、物凄く強い理性を常に働かせてる状態なんだ。だから必要なこと、自分にプラスになること、それを誘惑に負けず遂行することができる

良いことでもあるんだけど、理性の使いすぎて、次第に頭が疲れてしまうんだろね。それの回復に時間がかかるあまり、一週間もの長い時間、頑張らない僕が出来上がってしまう

つまるところ、僕には理性を働かせないでいる時間が、休息として必要なんじゃないかなって、そう考えたんだ。さっき話した、真逆のことをする休息。強烈な理性を働かせてる状態から、理性を一切効かせない状態にするのが、僕の休息法なんだろうなって

自分に合った休み方、これの発見に長いこと苦心したからさ、感慨深いというか、ホッとしたよ。これからは効率良く休める。一周間ごとの極端なオンオフも、これで少しは改善できそうな気がしてくるね

ああそうそう、真逆のことをする休息法、これでひとつ面白い話があってさ

急に漫画の話になって申し訳ないんだけど、「僕のヒーローアカデミア」ってジャンプで連載中の作品あるだろ?

作者の堀越耕平先生は、なにかと逸話のある人なんだけど、有名なエピソードに「休憩と言って絵を描きはじめる」ってのがあってさ

漫画描く合間に絵を描くのが果たして休息になるのかと疑問に思うところだよね。天才ってのはどこまでもすごいんだなって、そう片付けてしまいたくなる話なんだけど

真逆のことをする休息法でこの話を考えた時にさ、なんとなく思うところがあって

天下のジャンプで、週間連載、ヒロアカと言えば描き込みがすごいってことで有名な作品でさ

週間連載なんて無茶苦茶大変なことだろう?ただでさえ厳しいことやってるのに、ジャンプで連載するとなれば、色んな制約がある

コンプライアンスに配慮するのはもちろん、どこに地雷があるかわからない政治的な問題にも気を遣うし、これが描きたいんですと言って、その全てがOKされるわけでもない

挙句の果てに、つまらないものを出そうもんなら、ネットで名指しでバッシングされる。作者の重圧は計り知れないよ

ヒロアカ読んでて思うんだ「この人(堀越先生)、苦しそうに漫画描くなぁ」って

実際そうとは限らないだろうけど、窮屈な想いしてそうだなって感じる

そう考えるとさ、誰の目も気にせず、誰に文句を言われるわけでもない、描きたいものを好きなだけ、自由気ままに描くってのは、堀越先生にとって救いなんだろなって気がして来る

やってることはあまり変わらないかもしれないけど、その本質的な部分で真逆のことを行ってる、そんな風に思うんだ

「原稿の合間に絵を描く」のは、先生にとってこの上なく適した休息法なんだろうね

長くなったねぇ、この辺にしよか

それじゃあまた

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