間違った信念(刷り込み)の探し方

昨日の「変な刷り込みがあると、自分の気持ちとは反対にやりたいことができなくなる」という話に続き、今日は「じゃあ、その変な刷り込みってどうやって探すの?」という話です。

自分に今どんな刷り込みがあって、それがどんな影響を及ぼしているのかを探す方法です。このような刷り込みは、それがあることに気づくだけでもけっこう修正できますから、ぜひ探してみてください。

自分にどんな刷り込みがあるかを探すには、「セルフトーク」と「自分の行動や現状」をチェックしてみましょう。

セルフトークとは、自分への語りかけのことです。心の中で、自分に対して、どんな言葉を使っているか。自分で自分のことをどんな人間だと思っているかを見つめなおしてみてください。

例えば私はライターになるまで、とにかく仕事ができませんでした。特に営業の仕事をしていた頃は、「自分に予算(目標)が達成できるわけない」と、最初から諦めているのが当たり前でした。当時の私のセルフトークは「どうせできない」と、「営業が弱い」ですね。

しかし、ライターになってからの私はお仕事に困ったことがありません。営業活動をしたのは独立1ヵ月目くらいまでで、あとはお客さんから声をかけてもらったり、紹介をしてもらったり、同じところでずっと仕事してたりします。つまり、私は営業が弱くはないんです。

今思うと、私は物やサービスを売るのは苦手だけど、自分を売るのは得意なんだと思います。このような経験や考えから、私のセルフトークは「私は自分を売るのは得意だけど、物やサービスを売るのは苦手」になりました。正直、営業職に戻ったら終わると思っていますが、ライター辞める気がないので別にそれでいいかなと思っています。セルフトークは全部変えなくても、一部かえるだけでも良いわけです。

ちなみに私は何の準備も貯金も無しに独立しちゃったので、ライターとしての営業活動は、「仕事がもらえなかったらマジで生活できねぇ」という気持ちでやっていました。必死すぎて「どうせダメだ」というセルフトークが入り込む余地がなかったのが、良かったんだと思います。

余談ですが、「営業が弱い」というのは範囲が広い言葉遣いですよね。「営業」にもいろいろな種類があるわけで、大きくは法人営業とコンシューマー(BtoC)に分けられますが、扱う商材や担当工程だけでもかなり細分化できます。形のある物を売るのかサービスを売るのか、誰かの作った商材を売るのか自分や自分の作った商材を売るのか、商談に行くのか電話やSNSでアポを取るのか、全工程をやるのか…

私の場合は「誰かの作った商材」と「商談」が弱く、「自分を売る」のと「テレアポ」は強いと思っています。自分のしたことや出した成果は、自分で責任が持てますし、自分次第でどうとでもなります。どんなことができるのかもよくわかっているので、人の商材を扱うのよりも自信を持って売れるんだと思います。

商談は契約、つまりお金が動く場で、私はどうも人に「お金を出す決断」を促すのが苦手です。だから、相手の決断を促さないテレアポは割りと得意で、大きい会社とでもちょっとずつ仲良くなって決裁権のある人のアポを取っていました。

こんな感じで、セルフトークをよく観察すれば、自分の得意・不得意も見極められます。テレアポの例を見てわかるとおり、私は相手先に味方をつくったり図太く懐に入り込んでいったりが得意です。性格的には自分の稼ぎも世の中での影響力もどうでもよくって、好きな相手のところで役に立ったり活躍したりしたいです。

このくらい自分のことがわかってくると、営業スタイルや仕事スタイルを最適化できます。「好きな相手のところでキャリアアップしていくのが好き」な私は、去年の今頃だったか、取引先を自分から減らしました。当時は5~6社でお仕事していましたが、今はリソースの8~9割を1社、残り1~2割をほかの1~2社に割いています。

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以上です!

もうひとつの「自分の行動や言動をチェックする」というやり方は、明日お話しますね。
私には現在進行形で悩んでいる問題というか、刷り込みがあって、これを例に出しながらやり方について書いてみます。

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