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自分の頭で考える〜「問い」の重要性〜

私たちは小学校から大学受験くらいの時期まで
「問い」に対する「答え」を出すという訓練をひたすらやってきました。

定期テストや受験では「問い」が与えられ、正しい「答え」を導き出すということが求められてきました。

だから、「問い」というものは常に誰かから与えられるものだと刷り込まれているのではないか。そんなことを思います。

そして、「答え」を出すことはできるが、自分で「問い」を作ることは慣れていないように感じます。

こんな経験ないでしょうか?

講演会などで最後に質疑応答タイムがありますよね。

「質問ある人は挙手をお願いします!」
と言われても誰も質問せず、静まり返り気まずい空気になったことを。

きっと一度は経験あるのではと思います。

それは「問い」を生み出すことを日常的にしてきてないからだと思います。

しかし、「問い」を立てることは非常に重要だと言われます。

こんな調査がありました。
マインドセット研究で有名なキャロル・ドゥエックらの調査です。
864人の男女を集め、「普段からどれだけ自問しながら生活しているか?」を尋ねました。

何かに行き詰まった時に「自分にできることは何か?」「もっと上手くやるには?」と自問したり、
学習に進歩がないと感じた時に「もっといい方法はないか?」「先に進むために何ができるか?」などと日々自問自答をしているかを調べたのです。その結果、

日頃から自問を繰り返す者ほど、大学での成績平均点(GPA)が良く、目標達成率も高く、実験室で行われた認知テストの結果も上だったのです。

目の前の出来事に対して、日頃から「問い」を立てるということが、
パフォーマンスに大きく影響を与えていくのです。

これは勉強に置き換えると分かりやすいと思います。
ただ目の前の勉強をこなしていく人と、

「どうやったら効率的に英単語を覚えられるか?」
「もっと集中力を高める方法はないか?」
「次のテストで100点を取るために何をすべきか?」
このように問いを立てて勉強をする人。

両者に大きな差が生まれることは、おおよそ見当がつくと思います。

つまり、「問いを立てる」ということは「自分の頭で考える」
ということにもつながっていると思います。

常日頃から、自分の頭で考えて行動しているか。
これが勉強における結果やその他パフォーマンスにもつながってきます。

現代経営学の父ピーター・ドラッカーはこんな言葉を残しています。

「重要なのは正しい答えを探すことではなく、正しい問いを探すことだ」

いかに「問い」が重要か。
自分自身も改めて日々自問するということを意識していきます。

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