Perplexityを使いこなすコツ!
本記事では私もヘビーユースしている検索AIのPerplexity(ブラウザ版)の使いこなし方についてお話しします。Perplexityは、OpenAIのGPTモデルを活用した検索エンジンで、その検索機能の高さと使いやすさから多くのユーザーに支持されています。しかし、その全ての機能を最大限に活用できているユーザーはまだまだ少ないのではないでしょうか?
以下の項目にやり方を知らない物がある場合は本記事を読む価値があると思います。
追加で質問をする
参考文献の数の増やし方
質問を後で編集できるやり方
パーソナライズするやり方
そこで、今回はPerplexityの主要な機能を一つずつ紹介し、それぞれの機能がどのように検索における課題を解決するのかを具体的に説明します。それでは、ひとつずつ見て行きましょう!
Copilot(GPT4)を活用
Perplexityは、OpenAIの最新のAIモデルであるCopilot(GPT4)を無料で利用することができます(Perplexityにアカウント登録の必要はあり)。これにより、一般的な検索エンジンよりも高度な長文の検索結果を得ることが可能になります。毎回GPT-4をONにする必要はありませんが、回答を詳しく知りたい時にONにすると良いと思います。
質問が曖昧な場合、CopilotをONにしていると追加の質問を聞いてくれることがあります。
追加質問で深掘り
Perplexityでは、初回の検索結果があなたの問題を完全に解決しなかった場合でも、追加の質問をすることでより深く情報を探ることができます。これにより、より具体的な情報や、特定の観点からの情報を得ることが可能になります。また想定される追加質問の選択肢が回答の下に表示されるので聞きたいことが選択肢にあればクリックしてみてください。
ソースが多い言語で検索
Perplexityは、多くのソースから情報を取得することができます。特に、ソースが多い言語で検索すると、より多くの情報を得ることができます。医学的な知見はやはり英語の方が多いですし、日本国内の旅行先の情報は日本語での検索がよいです。これにより、あなたの問題に対する最適な回答が得られる可能性が高まります。
検索対象の選択
Focus機能で精度の高い検索が可能に
「Focus」機能は、特定の情報源に焦点を当てて、よりターゲットに合った検索結果を得るためのものです。新しいスレッドを開始する際にFocusボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから希望する情報源を選択します。これにより、そのスレッド内でのすべての後続の質問は選択したドメインに焦点を当てた検索が行われます。
医学的な質問、特にある程度専門的な質問をする際は(生活習慣病などの一般的な疾患でなければ)個人のブログ記事などが引っかかることは無いので私は特に指定はしていません。
こちらのハックは追加で教えていただきました。質問の前に[Pubmed]や[NEJM]と入れることで検索対象を絞り込めるそうです。
「Writing Mode」は、インターネットにアクセスすることなくAIアシスタントの助けを借りて、テキストやコードの生成、処理ができる機能です。特にテキストやコードの作成に集中したい場合に便利です。
参考ソース数増減させる(下図①)
Perplexityでは、参考にするソースの数を増やしたり減らしたりすることができます。これにより、検索結果の精度と範囲を自分のニーズに合わせて調整することが可能になります。たとえば、広範な視点から情報を得たい場合はソース数を増やし、目的に沿っていない文献は削除することができます。
クリップボードにコピー(下図②)
結果をコピペしたい時に使ってください
質問を後から編集(下図③)
Perplexityでは、検索した質問を後から編集することが可能です。初めての検索結果があなたの問題を完全に解決しなかった場合でも、質問を微調整して再検索することができます。これにより、より具体的な情報を得ることが可能になります。
検索結果をシェア
Perplexityでは、検索結果を他の人と簡単に共有することができます。これにより、あなたが得た情報をチームメンバーや友人と共有し、共同で問題解決を進めることが可能になります。
アプリ/Chrome拡張機能便利
Perplexityは、アプリやChromeの拡張機能としても利用することができます。これにより、あなたが普段使っているデバイスやブラウザから直接検索を行うことができ、より便利に情報を得ることが可能になります。
Perplexity Pro(有料プラン)
Claude 2、GPT-4使用制限、ファイルアップロード数の緩和
Perplexity Proアカウントをお持ちの場合、Claude 2、そしてGPT-4といったAIエンジンを1日に最大600回まで使用できます。またファイルアップロードが無料版は1日3ファイルですが100ファイルまで可能になります。
コミュニティ参加
Perplexity Proアカウントを持つと、専用のDiscordチャンネルにも参加できます。アカウントの左側のメニューから招待リンクが見つかります。
マルチデバイス対応
複数のデバイスでPerplexity Proを利用したい場合でも心配は不要です。ただし、同じメールアドレスを使ってログインすれば、オフィス、家、移動中でもSeamlessにサービスを利用できます。
迅速なサポート
さらに、Proアカウントでは特別なメールサポートが提供されます。これにより、通常のサポートよりも8~12時間以内に迅速な対応を期待できます。設定ページのperplexity.ai/settingsから詳細を確認できます。
ちなみに私はケチなのとCopilotの使用頻度はそれほど多くないので無料のまま利用しています。
AIプロフィール
Perplexityに自分が誰であるか、何をもっと学びたいか、あるいは自分の好みを共有してください。新しいスレッドを作るたびに、Perplexity AIはあなたが共有した情報を考慮して、あなたの体験をよりパーソナライズします。どんな情報が欲しいか、あるいはAIに自分の名前を覚えてほしいだけでもいいのです。あなたのプロフィールを以下で設定してください。今のところこれがどの程度回答に影響を及ぼしているのかは不明ですが、私は「医療職で研究の論文を根拠にして欲しい」と書いています。
画像検索(2023.7.21追記)
画像検索機能が追加されました。特定の疾患の画像所見などを検索できて便利だと思います。
下記は”MRI of multiple sclerosis in the spinal cord”で検索した結果です。
Collections(2023.9.21追記)
コレクションは、スレッドを整理し、共有や協働を容易にする機能です。
メリット
スレッドのグループ化とプライバシー設定
協力作業の招待機能
使い方
プロジェクトごとに整理(要は履歴のグループ化)
他者を招待して共同作業
仕組み
新しいコレクションを作り、プライバシーと寄稿者を管理します。
役割
オーナー: 全ての管理が可能
寄稿者: 自分のスレッドの管理
データの安全性
プライバシーは自分でコントロール。設定は「秘密」または「共有可能」。
ファイルアップロード機能
Perplexityが提供するファイルアップロード機能を使えば、プレーンテキストからPDFまで、さまざまなファイル形式の内容を解析し、それに基づいて質問に答えることができます。
新しいスレッドを作成する際には、+ Fileボタンで簡単にファイルをアップロードできます。これにより、AIがそのスレッド内で文脈を維持しながら回答することが可能となります。
用途は多岐にわたりますが、特にPDFの要約やコードの解説、ファイルの翻訳などに便利です。ただし、現時点でアップロードできるのはテキストベースのファイルのみで、最大サイズは25MBです。
安全性についても十分に配慮されています。アップロードしたファイルはプライベートに保管され、その内容は質問やタスクへの回答をカスタマイズするためだけに使用されます。
無料版と有料版(Perplexity Pro)ではアップロードできるファイル数に差があり、無料版は1日3ファイル、有料版は1日100ファイルまでとなっています。アップロードされたファイルは30日間保持され、その後はアクセスできなくなりますが、スレッド内の既存の文脈は維持されます。
以上が、Perplexityの主要な機能とその使いこなし方です。これらの機能を活用すれば、あなたの検索力UPは間違いないです!
なおPerplexityにも下記のような弱点はあり、注意が必要です。
参考文献の論文は当該分野の重要論文というよりは新しい論文やOpen accessの論文が引っかかってくる
Pubmedに既に掲載されているpublish ahead of printが引っかからない
マイナートピックを検索した場合は内容がかすっているだけのイマイチな論文なこともある(ソースの内容を精査する必要あり)
論文を書く時はこちら
Perplexityの有用な使い方はこちら
Perplexityをはじめとする検索AIツールの比較記事はこちら
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