![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78481072/rectangle_large_type_2_4a4c1b6c48fee4cffbb406af8057e926.jpeg?width=800)
「まあいっか」
「まあいっか」は多分口癖だ。
忘れ物とか、行こうと思ってた研修の締切とか、ちょっとした不備とか。
こんなのでも、実は結構心配性だ。
鍵とか、ヘアアイロンの電源とか、窓の施錠とか。
未だにこの類いのものは「まあいっか」は出来ないけど、これが口癖になったのは最近の話である。
二十歳を過ぎたあたりから、色々諦めるのが上手になったと思う。
「ああ言わなきゃよかった」「こうすればよかった」みたいなのを、昔は一から十まで気にしてたので、頭のなかはいつだってわちゃわちゃしていた。
今でもてんやわんやなのは変わらないんだけど、ここ最近は一通り考えた上で「まあ…いっか」と呟けるようになった。
勿論、まあいっかで済ませちゃいけないことはたくさんあるし、そういうものに対しては向き合うけれども。
「まあいっか」は自分への許しだ。
「まあいっか」と降伏せずに、そこに留まる。考え込む。ドツボに嵌まる。最後は病む。
その日の行いとか、色んな我慢とか。
自分を許すって難しくない?私は全然得意じゃないよ。
二十歳くらいまでは本当に「まあいっか」がこんなに出来てなかった。
多分、きっかけは「こう思われるからちゃんとしなきゃ」みたいなのを捨てたこと。
こいつら、別に私の人生に対して無関心じゃんか、と思ったことがあって、そこから色々手放した。
最も、手放さずとも元々空気を読むのは苦手な方だから、気遣いがおそらく足りてないのは「まあいっか」に関係なく今も昔も変わってないと思う。最低じゃんね。ごめんね。
「まあいっか」が出来るようになってから、ほんの少し気が楽になった。
そりゃそうですよね。諦めてるし、それって即ちサボりでもあるし。
でもそのサボりが少なからず私を生かしているということは事実。
だから数字が足りてなくても、時間内に仕事が終わらなくても仕方ないのだ。
「まあいっか」でやり過ごす。私なりに出来ることをしながら、私が息をする為に、色々諦めて、「まあいっか」をするのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?