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Mピーク風雲急!!~『ピークアウト』第11話感想~


※本編↓


※前回の感想はこちら↓


■前回のピークアウトは…


 あー、まかり間違ってレム様が優勝ってことにならねーかな……


 Mピーク選考大会・決勝最終戦。南場の親番を迎えた裏瀬レムは、ここで連荘して大きく加点できなければ優勝の目は無い。そんなレムに配られた手は、リーチをかければ三倍満にまで届きそうな大チャンス手。この好機はどうあってもモノにしたいレムであったが……。

 レムの切った役牌を金時がポン。自身の親番を流しに来た金時になんとしても抗おうと牌山に手を伸ばすレムだったが、最終的にその手に掴んだのは金時のアガリ牌。あえなく放銃し、最後の親番を終えることとなった。

 そして勝負はオーラスユキトの親番へ。前局では金時がリーチ合戦に勝利し加点している分、競り合う立場のユキトは不利な状況だ。

 しかし、ユキトがここでまさかのダブリー!! しかも金時の手に対子で持たれて字牌2種のうち、金時が選択した白が一発でユキトに放銃となってしまう。

 これで金時とユキトのポイント差はわずか4.2。果たして決勝戦を勝ち抜き、Mピークの舞台にたどり着くのはどちらになるのか──。


■決着


 小休止をはさんで再開された決勝最終戦・オーラス。親番のユキトが自風の東を鳴くと、負けじと金時も鳴き仕掛けで応じる。

 たちまち両者2副露。どちらが先にアガりにたどり着くか、勝負はスプリント・レースの様相を呈してきた。

 熱いめくり合いが続きラスト1巡。ペンチャンでテンパイを入れているユキトは危険牌を掴み、1人ノーテンで伏せても優勝ならばと撤退を決めかけるが……。


(ダメ!)


 不意に頭に響いた声に手を止める。そう、ユキトは1人ノーテンで縮まる4000点ならセーフだと思っていたが、実際はレムもノーテンならば金時が2着浮上。順位点で4.2ポイント差をまくり金時の優勝となってしまうのだ。

 ならば行くしかない。そう決意して危険な5索を押すユキト。その牌にかかった声は……。


「チー」


 下家のレムからだった。

 そう、ユキトが連荘し続ける限り、レムにもチャンスは残る。……それは”チャンス”というにはあまりに細く、微かなものではあるが、ユキトと自分がテンパイしてさえいれば、ポイントは増え続けるのだ。やっぱ”レム様”なんだよなぁ……。

 そして金時の最終ツモ。指先に気合を込めて牌を取る金時であったが……ツモれず!! さりげなく国士を狙っていた役満ツモ条件の大河も既に受けに回っており、ハイテイはユキトへ

 ここでユキトが持ってきたのはドラの8筒。またしても金時には打ちづらい牌だ。しかし、周りを見てユキトは気付く。


(そうだ! 1巡前とは状況が違う!!)


 仕掛けを入れたレムは、ユキト視点から見てもテンパイ。ならばユキトが伏せても、2人テンパイで着順は変わらず終了できる……。

 そう考えたユキトはテンパイを崩し、手牌を伏せる。

 そして続くレムは手牌を開……


 ……かなかった。


 当然金時は手を開き、大河は伏せて金時の1人テンパイ。

 事態が飲み込めず動揺するユキトを尻目に、アナウンスは声高らかに勝者の名を告げる。


『Mピーク選考大会優勝者は』


『金時勝だぁ!!』



 何故、レムは手牌を伏せたのか? ……などという疑問はそもそも野暮だ。親が手を開いて続行するなら自身も加点のために手を開く。しかし、親が伏せて終了となるなら加点する意味もなくなるので伏せる……。全ては、あらかじめレムが自身で決めていたことなのだ。


「お互い悔しくて眠れない夜になるわね」


 デビューしたての新人でありながらも、選考大会決勝戦という檜舞台にまで駆け上がったユキト。しかし、最後の最後で己の経験の無さを悔いずにはいられない結果となったのであった。

 

■勃発


 決勝戦から2週間後。Mピークのドラフト会議当日である。

 今回、ドラフトで選手を指名するのは全9チームのうち4チーム鴉将太を失った東京アスラズの他にも、3チームがドラフトに参加するようだ。

 3チームの1つは東北セサミンズ。希望選手名を入力するPCの前に座っているのはおそらく監督であろう、メガネのダンディなおじさんだ。

 ……って


セサミン☆

誠一さんやないかい!!!!!!!!!!!!


 Mリーグではセガサミーフェニックスの推しの俺。Mピークではセガフェニ枠のチームどうなるんだろうなーとか思ってたら監督が誠一さんで普通に幸せになっちまったよ……なんてことしてくれるんや……。

あとウメダーズの監督がまんま森井さんなのはもう違和感なさすぎて普通に受け入れてしまった


 そして今シーズンから新規参戦する北陸ビスケッツ(略してホケビ)……監督は羽織袴に扇子を持ち、恰幅の良い北陸の大殿様キングといったいでたちのバッシーである。♪もしも生まれ変わっても、またバッシーに生まれたい(byイエローイエローバッシー)

 さて、まず気になるのは指名の順番であるが、新規チームは参戦シーズンのドラフトで他チームより先に選手を指名できる模様。この辺はMリーグのドラフトと同じシステムということらしい。

 ところでビスケッツの監督は、やっぱ北陸の海の幸が美味しすぎてこんな体系になったのだろうか。むしろ北陸の名産品を通販で全国にお届けしてたりする会社が母体なのかもしれない。そういえば、BEASTの親会社もグルメ定期便とかやってるらしいよね。

 ……あれ、BEASTといったら、猿k……


『獲得希望選手 北陸ビスケッツ』


『金時 勝!!』



 ……いやいや、「バッシーはBEASTの監督どころかオーディション落ちた側だろ!!」とかいうツッコミを入れる前に金時さんがBEAS……ビスケッツになっちまったじゃねぇか!! いいのかバッシー(仮)、金時さんもたぶんビーストポーズを照れながらやっちゃうタイプの人だぞ!!


「金時くんはいいねえ 先日の優勝を見て惚れこんでしまいましたわ♡」

「あの子も食事の席でうちに入りたいって言ってましたよぉ?」


 ちゃっかり美味いもの食わせて金時さんを囲い込んでいたバッシー(仮)。クソッ……ビスケッツ飯……どれだけ美味しいんだろう???


 そして追い込まれたのはトンビというかキングスライムに油揚げをさらわれてしまった不二子さん。でも大丈夫!! 今度こそ愛しの大河さんを指名できるよ♡



『つづきまして 東京アスラズ獲得希望選手』



『城丸 雪兎』




大河さんなワケないよねぇ~~~!?


 いや、内心ではユキトと金時の両名敗退→新チームから2人とも指名されてまさかのチームメイトに!? という展開を予想していたんだけど、ユキトがアスラズ入りはちょっと想像してなかったよねぇ!!


 というわけで次号からはいよいよ、Mピークでのユキトの戦いが始まってしまうのか!? 何にせよ俺の言いたいことはただ1つ!!



誠一さん(仮)、レム様指名して♡


森井さん(仮)でもいいぞ!!


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