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混迷の首位争い、ニッパツ戦


2023年9月17日、鴨川市陸上競技場を会場に、
2023なでしこリーグ1部第19節
オルカ鴨川FCvsニッパツ横浜FCシーガルズの試合が、
13時キックオフで開催されました。


試合前の状況

オルカ鴨川FCは、第17節のアウェー大和戦に勝利、第18節のアウェー大阪戦は引き分け。アウェー2連戦は勝ち点4を持ち帰りましたが、試合内容は会心の出来だった伊賀戦からすると程遠い出来で、ここに来て戦線離脱する選手も今まで以上に多くなってきました。
この試合が始まる前、残り4試合時点での勝ち点は
鴨川 36
ニッパツ 35
伊賀 33
名古屋 31
世田谷 28
ここまでが事実上、優勝の可能性を残すチーム。
19節には日曜日に鴨川vsニッパツ、月曜日(祝日)に伊賀vs名古屋の上位対決が組まれ、優勝の行方を左右する連休となりました。土曜日には群馬vs世田谷の試合で、1-6と大差をつけて世田谷が勝利。得失点差を大きく回復すると共に勝ち点を31として逆転に僅かな望みを繋ぎました。

試合当日

前日夜、とある資料作りやらYouTube見てたり(←これが良くない笑)で、気付けば午前2時。
今から寝たら絶対遅刻すると思い、装備を整えて午前2時半に出発。元気さえあればこの方が渋滞に遭わずに行かれるので楽。途中、少し休みながらもアクアライン手前までは順調。しかし6時台なのにアクアラインは渋滞笑。今回のは事故渋滞ではないので少しずつ進んではいたが、尚更イラっとする笑。上り坂の速度低下か海ほたる入りたいんか知らんけどキビキビ走れ笑
などと文句を言いながらも無事アクアライン通過。木更津で朝食。

海鮮丼

オルカ横丁&Kamogawa BLUE Fes’

そこから一般道でいざ鴨川。3カ月ぶりの鴨川市陸上競技場に到着したのは午前9時30分頃。まだ駐車場整理の人は配置されていないのに、駐車場は半分近く車が。というのも

この日は「オルカ鴨川FC10周年記念」として様々な催事があったのですが、中でも盛況だったのがこちらの「Kamogawa BLUE Fes’」。ゴール裏後ろの道路を開放しての開催でしたが、主催者発表は何と3,000人!こちらのイベントだけに来られた方も多く、音楽にダンスに食べ物にアクセサリー販売に、本当に賑やかでした。

いつものゲート。この日は鎌ヶ谷巧業株式会社様特別協賛マッチ。チケット購入者(メインスタンド観客)には、特製Tシャツが配布されました。

試合前の順位表。

競技場内で行うイベントは、実施前には定員に達し受付終了。

いつものオルカ横丁も営業開始。いつもお世話になっている「みっ子ちゃんのおそうざい」さん。ハーフタイムにフランクフルトを買いましたが、すぐ食べたので写真無し笑

左奥では中学生?のダンスチーム。ダンスが始まると、そこにわっと人が集まります。

私は横断幕貼りのお手伝い。

ダンスチーム小休止の合間には、オルカ鴨川の選手によるグッズ争奪じゃんけん大会。

BLUE Fesに出店されていた「壺焼き芋松岡さん」。この日は焼き鳥屋さん。焼きたてを2本いただきました。美味しかったです。

11時前には、この人だかり。

いつもの大きな懸垂幕(シャチのやつ)の隣に、協賛の鎌ヶ谷巧業さんのロゴ入り懸垂幕。

フェスに戻って購入した「the street stand」さんのポーク何とか。
購入した時は2人しか並んでなかったんだけど、その前に大量注文の客がいて作るのに時間が掛かり、結局猛暑の中15分以上の待ち。この時間はロスだったなあ・・・。

一度席を確保したメインスタンドに戻ったら、練習始まってました。

練習

練習後には、前回の鴨川開催で名前が決定した新キャラクター「オルルン」の正式デビュー。着ぐるみと言っても頭だけなので、かなり身軽。

ニッパツの応援団も、アクアラインを越えて鴨川上陸。勝てば優勝に大きく近づくとあって、かなりの数の応援が来ていました。

入場・セレモニー

この日はエスコートキッズも多く、両チーム+オルカ側は2人ずつ。

前の大阪戦で150試合出場に到達した、高村ちさと選手の記念セレモニー。鴨川に来る前はニッパツにいたこともあり、ニッパツの小須田選手が花束贈呈。

前半

前半3分のコーナーキック。

鈴木陽選手がヘディングで落とし、山幡選手がヘディングシュート。ポストに当たったこぼれ球を鈴木陽選手が押し込み、早くも首位のオルカ鴨川FCが先制。ニッパツGK新井選手にとっては、倒れた味方に躓いて戻れなかったのが不運。このゴールで、鈴木陽選手は恐らくキャリア初のリーグ戦2桁得点に到達。

先制はしたものの、風下の鴨川は押し込まれる場面が多く、ギリギリで防いでいましたが、22分に待望の追加点。

22分、相手DFのボールを齊藤選手が弾き、ボールは近藤選手の足元へ。近藤選手は中央左にスルーパス。

走り込んだ鈴木陽選手が逆サイドへ狙いすましたコントロールシュート。これが決まってオルカ鴨川FCが2-0とリードを拡げました。

42分、鈴木陽選手が倒されて得た直接FK。

こぼれ球を近藤選手が見事な左足シュートで決め、なんと前半で3-0。
後半は有利な風上。もう勝負は決まったかと思ったりもしました、この時までは。

45分、コーナーのクリアが中途半端にエリア内に戻ったところをニッパツのエース片山選手が低空シュート。これが決まって3-1。静まり返っていたニッパツの応援団も、そして選手も息を吹き返したように気迫が戻ってきます。鴨川としては、前半を3-0で〆られなかったのが痛恨。

ロスタイムの鴨川の攻撃も実らず、3-1で前半終了。

後半

鴨川は後半から、松尾美月選手と浦島選手が出場。河野選手のいた左サイドに松尾選手、近藤選手がいたトップ下に浦島選手が入り、フォーメーションは変えずに人が替わった形。

後半開始から1分もしない内に、高塚選手のスルーパスを受けた浦島選手が中央へクロス。しかし鈴木陽選手にはわずかに合わず。

55分、ニッパツはスローインから片山選手が上げたクロスに中央で蔵田選手がダイレクトボレーで合わせゴール。これで3-2と1点差。ちょっと守備が甘かった。

60分、ニッパツの左サイドからの速いクロスに飛び込んだのは、河野朱里選手。

これがトラップのような形になった後、落ち着いて流し込み、遂にニッパツが同点に追い着きました。

ニッパツベンチ前と、その上段に位置するニッパツサポーターはお祭り騒ぎ。そりゃ0-3から同点だからテンション上がるわ・・・。

ニッパツとしては、ここで負けると鴨川に独走を許してしまう上に、ホームでの対戦は負けているのでシーズンダブルを喰らうことになります。

風上で有利なはずのオルカ鴨川FCですが、まさかの同点で完全に意気消沈。ニッパツに攻め込まれる時間帯が多くなります。守備陣や中盤が完全に混乱状態に。

ニッパツの動きが良くなり防戦一方の中、鴨川は後半から出場していた松尾美月選手に代わり、福住選手。確かに普段より動きは悪かったし、失点の前のサイド守備に関わってはいましたが・・・。

福住選手が入って左サイドが改善された鴨川は、左を軸に攻撃を仕掛けます。

84分、福住選手のクロスがシュート気味になり、GK新井選手が叩き落としたところに鈴木陽選手が飛び込みますが、ニッパツ守備陣が懸命に防ぎました。

87分、鴨川に千載一遇のチャンス。GK新井選手のクリアが浦島選手を直撃。浦島選手はループシュートを狙うも、GKがキャッチ。

その後、スコアは動かずロスタイムの3分も過ぎ、試合終了。

試合終了後

雰囲気的には鴨川が負けたっぽい状態ですが、結果は3-3ドローでした。
そして、この日は創立10周年記念マッチ。まだ選手達には仕事が残っています。

10周年記念キャラクター「オルルン」の名付け親の皆さんとの記念撮影。
なんですが松尾美月選手は涙が止まらず。

何人かの選手に慰められ、最後はお姉ちゃんに怒られたか・・・。

野田監督が、この試合展開でブチギレモードに入らなかったのは意外でした。インタビューも終始笑顔。

最後に、配布したTシャツや青いグッズを身に着け、観客がピッチに降りて記念撮影。私は何でそれを観客席から撮ってるかというと、この時間に横断幕の片付けを手伝うのでこの中には入りませんでした。

全て終了後、ニッパツのGK新井翠選手。
御存知の方も多いと思いますが、2020年から2年間、AC長野パルセイロレディースに所属。出場機会は少なかったのですが、特にWEリーグ開幕前のノジマステラとの一戦(佐久陸)では好セーブを連発し1-0勝利の立役者に。惜しまれつつ古巣ニッパツに戻ったこともあり、会うのを楽しみにしていました。5月の三ツ沢での対戦時は前を通ったのに声を掛けられなかったこともあり笑、この日は写真をお願いしました。3失点ずつしたものの、ニッパツの新井選手、鴨川の田谷選手共にビッグセーブもありました。

2023優勝の行方

月曜日の上位対決は、中断明け未勝利と調子を落としていた名古屋が、3位伊賀に勝ち久々の勝利。19節を終えての順位表はこんな感じに。

鴨川とニッパツの引き分けで、まだ5位の世田谷にも優勝の可能性が残ることに。勝ち点30以上の5チームが残り3試合をどう戦うか。対戦相手は

鴨川:A愛媛、H静岡、A群馬
ニッパツ:H日体大、A名古屋、Hハリマ
名古屋:H大和、Hニッパツ、A大阪
伊賀:A世田谷、H大阪、A大和
世田谷:H伊賀、H大和、A静岡

ニッパツと名古屋、伊賀と世田谷とは直接対決が残っており、日程上は上位対決がない鴨川が有利に見えます。
ただ、鴨川が次節のアウェーで対戦する愛媛は、ホームフクアリ開催で勝てなかった相手。しかも先制され、同点に追い着いたものの内容は圧されていました。同点の状態や先制した時の守備が非常に固い愛媛相手に、どう試合を組み立てるか。ここからは上位5チームが全て勝ち点3必須の負けられない試合が続きます。


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