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力の差とミスと。皇后杯浦和戦

2022年12月18日、カンセキスタジアムとちぎを会場に、
浦和レッズレディースvsAC長野パルセイロレディース
の試合が、11時キックオフで開催されました。

試合前

カンセキスタジアムとちぎには2年前の皇后杯で来て以来。ですが、その時使ったスタジアムに一番近い駐車場が今回は使用禁止の事前アナウンス。栃木県サッカー協会からは「関係者用」と書かれていましたが、案の定大きい駐車場はガラガラ。そんなに関係者いないっしょとツッコミたくもなるし、ダメ元で行ったら普通に駐車できたという話もあり、毎回皇后杯の運営は何なの一体というネタを作ってくれます。

ただ、南側の駐車場から少し歩いてスタジアムに向かうと、前回は見られなかった景色もあってそれはそれで。

1回戦の三木防災ではなかったスタグルも。

塩から揚げ
ブラジル丼

試合前にコーヒー、ハーフタイムに塩からあげ。試合終了後にはブラジル丼を買って駐車場まで戻ってから車内で食べました。

浦和側の練習前挨拶

浦和のゴール裏には沢山のサポが。声出し対象試合なのもあり、声援が後押しになっていました。長野側も少数精鋭でしたが、何せ数が・・・。

長江伊吹選手

中立地で行われる皇后杯限定の選手紹介画像。Uスタのスクリーンで見るのとは違うエンブレム入り。この辺は、現地に見に行った人の特権ですね。

集合写真

試合前の記念撮影。おじさんたち近過ぎでしょ・・・。
で、皇后杯なんですが、事前に望遠レンズ禁止アナウンスが出てたりしました。現地ではほぼ無視されてましたが。特に運営側の注意もなく。この試合はWEリーグ同士の試合ですけど、皇后杯は開催時期がこんなんなので、なでしこリーグや地域チームにとってはシーズン最後の試合、選手にとっては引退前・退団前の最後の試合にもなるタイミング。開催地が遠く撮影班も行かれないチームも多いのに、望遠禁止の理由が「隣の人の迷惑に」ですって。数千人入る場所に1回戦とか100人入るか入らないかの皇后杯で隣の迷惑って笑。なんなら1列を一人で占有できてましたが何か?
てな話をJFAにしたら、ご理解くださいの一点張り。はいはいわろすわろす。
なんでここには公式のハイライトだけ。

試合

浦和①点目:浦和DF遠藤選手のクリア→FW菅澤選手ドリブルキープ→MF猶本選手のドリブルシュート
浦和②点目:浦和MF栗島選手のロングパス→裏に抜けたFW菅澤選手がドリブルシュート
浦和③点目:浦和MF栗島選手のクリア気味ロングパス→FW菅澤選手と長野DF長江選手が追う→長江選手がクリアミス→菅澤選手余裕のループ

まあ大体すがさーさんにやられているんですが笑
1失点目は、菅澤選手に2人(奥川、伊藤めぐ)付いてるのに横にパスを通され、パスの受け手の猶本選手はハーフライン辺りで一度走るスピードを緩めてから加速、これで岡本選手が後手を踏む形に。
猶本選手にパスが通った瞬間、中央の守備は長江選手と肝付選手の2人。対して浦和の中央の攻撃は、サイドでキープした菅澤選手を除き、ボールホルダーの猶本選手、中央に走り込んだ塩越選手、中央やや左にもう1人(多分植村選手)。塩越選手には右から戻った奥津選手がマークした(これは良かった)が、ほぼ3対3の状況を作られたことに。
実はこれには伏線があり、この少し前ではパルセイロレディースが左サイドを攻め込んでいたのだが、大久保選手が浮き球に突っ込んだところでロスト、クリア(結果的に菅澤選手へのロングパス)した浦和DF遠藤選手を大久保選手が後ろから押し倒している。ここは主審が流したことで、プレーは続いたまま大久保選手は戻れず。伊藤めぐみ選手が奥川選手のヘルプに行ったことで、中盤中央の守備が誰もいない状態に。
久し振りに肝付選手を右SB起用するなどの浦和対策が空ぶったことを試合後の田代監督はコメントしていたが、その影響もあったのか、この場面での守備は脆かった。結果的には猶本選手が素晴らしいシュートをファーに決めるが、岡本選手がブロックに入ってGKとしてはタイミングが取り辛かったか。2試合前のベレーザ戦ではニアをぶち抜かれているだけに・・・。

2失点目は、仙台戦の中島選手の時と同じく、パサーをフリーで蹴らせてしまっている。間合いから言えば稲村選手か大久保選手が塞ぐか邪魔をするべきところ。で、栗島選手の素晴らしいパスに対し、長野は左と右でDFラインがバラバラに。こうなるとGKはほぼ相手のミス待ちくらいしか出来ることがない。

後半になっての3失点目は、奥川選手がヘディングで返したワンバウンドを、栗島選手がダイレクトで中央前方へパス。これがまた見事な軌道だったが、長江選手が処理できずフリーで菅澤選手に。GKと1対1となれば、サッカーゲームでよく見る余裕のループシュート。GKノーチャンス。

ハイライトを見ての通り、菅澤選手を起点に他にも決定機を何度か作られている。その他に、

浦和の島田選手がインスタで「緊張した」と書いている、サイドハーフでの起用。これが結構効いているように試合中は感じた。本来CFだと思う島田選手(3年前レッズレディースユースの頃、群馬相手に4得点した島田選手を見た😭)と、サイドに流れてボールを受ける菅澤選手がいることで、対峙する岡本選手が押し込まれて攻撃に参加する回数が減り、攻守に渡って長野の左にフタをする格好に。この辺は選手起用やスカウティングでも差が出た感じ。

長野に関しては、記録上のシュートがハイライトにある2本のみ。左右SBが1本ずつ。
川船選手が強引にドリブルで突破する場面もあったが、チーム全体がシュートの選択肢や勝負のパスがほとんどないように見えた。なのに横や後ろにパスミス。水谷コーチがいなくなったからなのかキッカーの福田ゆい選手や菊池選手が出ていないからか、コーナーやフリーキックも精彩を欠いている。守備も上記の通り綻びだらけ。これでは勝てない。
姉さん(毎日投稿姉さんではなくなった)が途中出場した後の方が、浦和がほぼ勝利確定で緩くなったのもあるけど、スムーズにボールが回ってるように見えた。良かった点はそれくらい。

女子サカマガさんの試合レビューもあるのでどうぞ。途中まで無料記事。

皇后杯は2年連続初戦でWEリーグ同士の対戦が組まれ、敗退。
今年は更に、年末年始でリーグ戦がアウェー連戦。傷口は広がるのか、起死回生の一撃がどこかで生まれるのか。


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