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逆風を切り裂いて。エルフェン戦

競技場まで続くバナー

2022年9月19日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場を会場に、
2022WEリーグカップ第5節
ちふれASエルフェン埼玉vsAC長野パルセイロレディース
の試合が、17時キックオフで開催されました。

試合前の様子

巨大台風の影響で雨が心配されましたが、結局は雨は降らず、日差しもあったり熱風が吹いたりで結構な蒸し暑さに。公式記録だとキックオフ時間17時の気温は27.9℃ですが、もっとあるように感じました。

スタグル

ダイニングルーム

エルフェン主催試合では、スタグルをダイニングルームと呼ぶのを初めて知りました。10店舗出店予定でしたが、台風の影響で7店舗に。

パルセイロレディースサポとしては、先ずは事前アナウンスがあった、昨シーズン引退&先日入籍を発表された住永楽夢さんが働くお店「BlueTarp FOOD TRUCK」へ。ステーキいただきました、美味しかったです。店舗どこかと思ったら飯能市の結構奥の方。市役所近くは行ったことあるけど、そこから更に30分か・・・。むむむ。

ZPE看板

で、住永選手のお店も利用店舗でしたが、エルフェンは今年から「ZERO PLASTIC ELFEN(ZPE)」という取り組みを行っています。スタグルに関しては紙容器や使い捨てプラ容器ではなく、リユース食器を利用し所定の場所に返却する取り組み。

リユース食器

SDGsや環境保護への具体的な取り組みで良いと思います。
惜しいと思うのは、各店舗がZPE対応かどうかは看板で分かるものの、メニューによってどれがリユース食器可能なのか、一見では分からなかったところでしょうか。

スタジアム内

スタジアムバースデーキッズや、練習中にオープニングショーがあったり。

練習

練習の様子。

選手入場

入場、記念撮影。

選手入場後に「U20W杯準優勝おめでとうセレモニー」として、エルフェンの吉田選手、パルセイロレディースの長江選手に花束が贈呈されました。

試合

パルセイロレディースの選手個人についてはInstagramの方に投稿したので、こちらでは試合全体の流れを。

前半

FK獲得
コーナーの攻防

前半は、風上に立ったパルセイロレディースが押し込む展開。
公式記録だと、両チームのゴールキックとコーナーキックの数が前後半でほぼ逆転している↓
エルフェン:前半ゴールキック10、コーナー0 → 後半ゴールキック3、コーナー5
パルセイロレディース:前半ゴールキック2、コーナー6 → 後半ゴールキック7、コーナー0
ことを見ても、風の影響が大きい試合だったことが窺えます。ただ80分前後に、それまでのゴールからゴールの方向ではない風向きに変わる時間帯があった気がします。この時間帯に決勝点が生まれたのも興味深いです。

西川明花選手

元パルセイロレディース(2018年)、2021シーズンなでしこ1部得点王の西川選手。この日も前線で激しく動き回ったり、ハーフライン近くのスローインまで受け取りに下がって来たり、以前と変わらない動きを見せてくれました。ただ、その動きをエルフェンが100%活かしているかというとそうでもないかなという印象。まあ伊賀でも3年目にようやく開花したくらいなので(当時の伊賀の大嶽監督は、J3の鹿児島で現在首位争い中。名将なのかも)嵌れば怖い存在。

後半

吉田莉胡選手
祐村ひかる選手と西川選手

後半になると、前述の通り風上に陣地を移したエルフェンが、吉田選手や祐村選手を中心に攻めに転じ、瀬野選手も攻撃に参加して分厚い攻撃を仕掛けてきました。

ジョーカー登場

選手交代で流れを変えたいパルセイロレディース。62分に2枚目の交代カードとして送り出した11番の川船選手が、試合の風向きを一気に変えます。

ダイジェストでは省略されちゃってますが、交代直後の62分、奥川選手のフィードにそのまま抜け出してゴール前までドリブル。
65分には後ろから並走してスピードで強引にボールを奪いエリア内へ侵入。

ドリブルも匠

73分には、GK伊藤選手のパントキックのワンバウンドで抜け出してドリブルで1人かわしてシュート。これは枠の外でしたが、入ればGKにアシストが付く惜しい場面でした。

待ちに待ったゴール

長野は82分、接触で足を痛めていたっぽい奥津選手に代えて大久保選手を投入、吉田選手のサイド突破を抑える役目も兼ねて肝付選手がサイドバックに回り、伊藤めぐみ選手と大久保選手が守備的な中盤2枚になりました。
84分、川船選手が競りあったボールを拾った伊藤めぐみ選手が右にドリブルで運んだ後、反転して中央の大久保選手に。大久保選手は左に展開、そこに走り込んだ左サイドバックの岡本選手がダイレクトでクロス。
この時点でエルフェンは4人×2列の8人が守備をしていたのですが、このクロスが誰も触れずにCBの後ろに落ちて右に流れる絶妙なコースに。2回目のバウンドで更に外に流れたボールを川船選手がダイレクトボレー!これが決まってパルセイロレディースが先制します。

加速性能

86分には、伊藤めぐみ選手のクリアボールをDFより後ろから追い掛けて追い抜きファールを誘発。このFKも追加点のチャンスで、面白い試みも見られたんですが、これはゴールならず。

試合後

お疲れ様でした

このままパルセイロレディースが1点を守り切り試合終了。無失点で乗り切った伊藤有里彩選手と、決勝点の川船選手のグータッチ。仙台戦の稲村選手、大宮戦の伊藤めぐみ選手といい、このリーグカップは若い長野県出身選手の活躍が目立ちます。あとはもう一人、川船選手と同じくシュヴェスターにルーツを持つあのストライカーの復帰が叶えば・・・。

仲は良いです

今シーズン、得点数を争うと公言している瀧澤莉央選手と川船暁海選手。その瀧澤選手のInstagramにも書かれていましたが、台風気にしながらアウェーまで来て本当に良かったです。

バラバラ笑

声がまだ出せない関係なのかいきなり始まったからなのか、勝利のラインダンス(シャナナ)は各自自由笑。右端は田代監督。岡本選手と一緒に踊っていました。この辺も少しずつ変わっているところでしょうか。4試合2勝2分けの無敗で雰囲気も良いところに加え、ドローも含め各試合内容が良い(反省点もあるが収穫が上回る)のが大きいと思います。次の土曜日、カップ戦最後のホームゲームで勝利し、人事尽くして首位浦和の結果を待ちたいところ。
注目の試合は9月24日土曜日、長野Uスタジアムで18時キックオフ。
屋根があるので雨の備えは最低限で良いですが、寒さ対策はしておいた方が良いと思います。寒さも吹き飛ばす熱い試合を期待しましょう。是非現地で勝利の景色を見てください。

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