『為に成るんだかならないんだか?』 その二十
「無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ」
近江商人の十訓の一つです。
無理に売る・・とは?
解釈はいろいろとできますが、私はこう考えています。
無理は誰にとっての無理でしょうか?
双方です。
1.売り手の行う無理な売り方
2.そして買い手が誘導する無理な売り方
日本人に対しての信用、ベターな商品を離れ、もし利益優先で儲けだけ考えたらそれはいかなる販売方法であろうと、「無理な商売」です。
例として・・
近年のインバウンド志向の販売や海外の安い原料、人件費によって品質を落としてまで行ってきた商売のすべてがそれです。
無理というのは、理にかなっていないと解釈するからです。
政府の特定外国に寄り添う経済政策はまさにその「無理な売り方」です。
買い手が誘導する・・も上記に密接に関わります。
無理に売るほうもそうなら、買うほうも又、無理を助長しているからです。
結果は?
日本人の日本人による日本人の為に成る商売が破綻するのです。
それ故に、いったん無理を続ければ、様々な言い訳に身を包んで
外国の為の商売域だけで良い!とうそぶき、未来の仕事人である
子供や孫たちに給与も何十年も上がらず、
生涯収入の48%も税金で国に取られ続ける悪政を今後も許してしまう事になる。
働いた半分が国のさらに外国の為に吸い上げられているなんて
先進国の中でも最悪な数値なのです。
これでは。なんのために商売に関わるのか
夢も希望もないじゃありませんか?
日本の働く職場さえ高優遇で外国人に開放する。
国も無思考な経営者も、
お得意様(日本人)ではなく、客(外国人)の好むものも売る。
これをさらに実行しようとしているのです。
日本人が必死で稼いだ収入が
税金の一部どころか半数が外国資本に流れる結果になってしまったわけですから、この「無理な売り方」は末端神経まで麻痺させる極悪行動なのです。
困るのは、若い世代の皆さんやそのお子さんの未来です。
180年前にすでに、近江の商人たちは、当時の幕府が
今の政治同様、英仏露に傾き始めていたことを示唆して、
断固、日本人の魂の商売を断行して内需に徹し、
私達の今日の基礎を気づいてくれたのです。
だから「無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ」なのです。
最後の、客の為になるものを売れ・・は
すなわち、日本人の為に商売を成せ!
と訓示していたのです。
以前にもこの近江商人を開祖とする企業が今日の日本を支えたことは
触れたので、周知と思いますが、
現在の日本では再び日本人を捨て、外国に魂を売ろうという輩がはびこってしまったのです。
グローバルだの利権だの左派だのと言い方は違えど、皆
「無理に売っている、無理に買っている」外道です。
非常な言葉遣いは許していただきたい。
が、これくらいの表現はまじめで近江商人の如くの皆さんにとっては
賛同いただけると思って敢えて書きます。
自分の靴の商売も又そのような
志を悪意に違えた者たちによって消されようとしている大切な
百の姓、「百姓」の職種の一つなのです。
皆さんの周りにもそんな
三方良しでない、無理な商売人が多くありませんか?
では、「どうしろって言うんだよ!」です。
日本人の為に成る商いを誇りをもって行えばよいだけです。
本当は縷々皆さん自身、周囲や職場を見渡せば
「一体、どこ見て仕事、商売やってんだよ!」という事が
既に日常になっていませんか?
それが・・「無理な売り方」なのです。
私も今、子や孫に残せる商売、技術、伝統を
自分で切り開くべく、一投を投げたばかりです。
靴の修理は、そう簡単に販売靴が手に入りにくくなってからでは
成り手が居なくなってしまうのです。
そんなに長くはできないかもしれないが
後に続く「三方良し」の若者たちが現れれば
それは、後世がジャッジしてくれるでしょう。
「日本」が危うくなっている今、
日本を取り戻せるのは、
日本の為に成るものを、日本の手で誇りとともに売る!
そう立ち上がる、大和の男、大和の女です!
それらは、実は大切な事ではないでしょうか?
今回も
画像は・・
メイプル楓さんです!
もう、ピッタリのイラスト!
私の心情がそのまま!
絵のタッチがたまりませんねえ~!
メイプル楓さん!
いつも、ありがとう!