インディーズのロックバンド『中年童貞フルーティー生物』

今夜も、ライブハウス『シコシコシンフォニー』には、10人ものオーディエンスが来ている。ここに来る客は、変人か童貞くらいなものだが…

ライブ本番に向け、楽屋ではインディーズのロックバンド『中年童貞フルーティー生物』の5人のメンバーが準備をしている。

パイナップル番長:「今日こそ、ライブを成功させて、受付バイトの女子校生に告白しますぞ!」

『中年童貞フルーティー生物』のリーダーにしてボーカル・パイナップル番長は決意する。

しかし、彼は、今まで まともに女性と会話したことがないのだ。

アケビ親方:「おいおい、またそれでごあすか?この前もそう言ってライブを失敗したじゃないでごあすか!」

アケビ親方は呆れ顔で言う。

プルーン侯爵:「まあまあ、今回は大丈夫ざますよ。なんたって、たくさん演奏の練習をしてきましたざますからね。」

ギター担当のプルーン侯爵が言う。

ちなみに、この男は、「女の子とお喋りしたい」という欲求を満たすためバンドのメンバーになったものの、いつまで経ってもモテないバンドにあきれている。

ギター担当と言っても、手でギターはほとんど弾かない。股間にギターをこすりつけて演奏するギタリストなのだ。

そして、キーボード担当の富有柿同窓会長が口を開く。

「小生たちならできるでござる!!きっとライブは成功するでござるよ!!」

そう言う彼も、鉄道オタクで音楽の経験が無い。コードがなにかも知らずに、鍵盤をたたいている。

青リンゴ軍曹:「お前らは、俺の叩き出すビートにのっていればいいのさ!!」

彼はドラム担当、筋トレが趣味だが、鍛えた肉体は女性を遠ざけてきた。

プルーン侯爵:「そうだ!私たちならばライブを成功させて女性とお話しできるざます!!」

青リンゴ軍曹:「腕が鳴るぜ!!」

パイナップル番長:「よーし!やってやりますよ!!!」4人は拳を突き上げた。

そして、メンバー5人全員は、ステージに向けて歩きだした。

そんな4人を横目に、ベース担当のアケビ親方は溜息をつく。

(やれやれ……いつもこんな調子でライブしてきたごあすからな……。いつもと同じ展開になるでごあすね。)

彼はバンドメンバーの中では一番冷静である。

なぜならば、彼は、ベース担当でありながら、チンポでスネアドラムを叩くことができるからだ。

彼のドラムの腕はプロ級である。

しかし、彼がドラムを叩いたら股間を露出し警察がやってくるので、ドラムは力任せの青リンゴ軍曹が担当しているのだ。

そして、このバンド内のヒエラルキーはリーダーのパイナップル番長が最低ランクであり、かつ、最もモテない男であった。

つまり、メンバーは全員が異常なまでに女にモテないのだ。

そのため、彼らのバンドは『中年童貞フルーティー生物』と呼ばれている。

準備を終えた『中年童貞フルーティー生物』はステージへと上がる。

10人ものファンを前にして、彼らは演奏を始めた。パイナップル番長は、マイクを握りしめてダミ声で歌い出した。

パイナップル番長:「♪俺達、中年童貞、いつが青春だったか教えてくれ♪」

観客:「うぉーーー!!!あほくせー!!わはは!」

観客席からは失笑の声が聞こえてくる。

しかし、ボーカルのパイナップル番長番長は気にしない。

むしろ、声援だと思い込み、ノリノリで歌い続ける。

パイナップル番長:「♪両親はいいよね。性経験があるからさ~♪」

観客:「ウワー!!!」「キモい!」

パイナップル番長:「♪俺らは一人寂しく自慰行為するだけ、デートしたことないんだよ、だってモテないから♪」

観客:「ギャハハ」「サイテー」「マジありえないんだけどw」

パイナップル番長:「♪もうすぐ死ぬけど♪せめて最後に一回くらいヤリたいな♪でも、相手がいないんだ♪モテない中年童貞なんだ♪」

パイナップル番長は歌に感情を込めて涙目になる。

(くそぉ……童貞のままでは死ねないぞ!!)

その時だった。

一人の少女がステージに飛び乗ったのだ。

それは、このライブハウスにバイトで勤めている制服を着た女子高生。

彼女はステージの上に立つと、マイクに向かって叫んだ。

女子校生:「下手くそ!!!もっと練習しろ!!!」

女子校生は怒鳴る。

この女子校生は、日頃はライブハウスの受付をしている。

彼女『小木 梢(おぎ こずえ)』は、パイナップル番長の憧れの女性でもある。

このライブハウスの支配人の娘で、従業員や客からの信頼も厚い。

女子校生の一言で、『中年童貞フルーティー生物』の空気が変わった。

パイナップル番長:「自分達はもっと上手く演奏できるんだ!!」

アケビ親方:「そうでごあすよ!!」

プルーン侯爵:「見せてやろうざます!!」

会場の雰囲気が変わる。それを見たボーカルのパイナップル番長の顔が赤くなる。

パイナップル番長:「よし!みんな行くぞ!!」

『中年童貞フルーティー生物』の5人のメンバーは衣類を脱ぎ捨て、全裸に腰蓑姿になったのだ!

観客:「キャー」「ヒュー」と歓声が上がる。

パイナップル番長:「自分ら、中年童貞だけど、音楽への思いは誰にも負けない!今宵は、俺たちのライブに来てくれてありがとう!」

アケビ親方:「みんな楽しんでいくでごあすよ!」

プルーン侯爵:「私達の演奏を聞けば、あなたたちも幸せになれるざますよ!」

青リンゴ軍曹:「俺たちたちの演奏で、俺たちのように、女性と付き合えない男を救ってやりたいんだ!」

富有柿同窓会長:「今夜は最高の夜にしようでござる!」

5人の中年童貞は楽器を構えた。

そして、5人の中年童貞は演奏を始めた。

パイナップル番長:「♪自分は、日本人なのにポリネシア人と間違われるおっさんさ♪これまで女性と付き合ったこともない♪ただ、女子高生だけが大好きさ♪一生片思い♪君はどうだい?」

富有柿同窓会長:「♪小生は、鉄道オタクです♪でも、バンド活動もしています♪鉄道よりも、女の子の方が好きだからね♪バンドで女の子を落すために♪必死に頑張っているんです♪」

青リンゴ軍曹「♪俺は、筋トレ大好き、プロテイン大好き、マッチョなボディ♪、そして、俺は体にオイルを塗るのさ!、こんなに頑張っても女の子は遠ざかるばかり♪」

アケビ親方:「♪おいどんは、相撲取りと間違われ、色紙に手形を求められるでごあす♪しかし、老人ばかりで、女の子はよっては来ないでごわす♪」

プルーン「♪私は、お酒が飲めない♪でも、毎日、チンポをワインで洗っているざます♪女の子のためなのに、女性は相手にしてくれないざます♪」

5人の中年童貞は演奏しながら熱唱する。

しかし、観客の反応はイマイチだ。

オーディエンス:(なんか、つまんなーい)

オーディエンス:(これじゃあ、盛り上がんなーい)

オーディエンス:(あの人たち、気持ち悪いー)

観客席からは失笑の声が聞こえる。

だが、ボーカル・パイナップル番長は気にしない。

なぜならば、彼は、観客からの声援だと思い込んでいるからだ。

パイナップル番長:「次は、最高のパフォーマンスをお目にかけましょう!」

すると、5人のメンバー全員が、マイクをケツにあてがった。

パイナップル番長:「いくぜ!、アナルパーカッション!」

♪プー、ブリブリ、プップ、ピーシャラ、ブヒッヒブー♪

メンバー全員が放屁でリズムを刻み始めた!

観客:「凄い!、超人的な放屁!リズミカルだ!これが本物のオナラなのか!?」

観客は興奮する!

そして、パイナップル番長:「♪自分ら、変態じゃない♪これは、オナラではなく、オナラップなんです♪」とリズムに合わせてラップする。

アケビ親方:「そうだ、おいどんらは音楽をやっているでごあす!!」

プルーン侯爵:「音楽で、みんなを楽しませるのが私たちの仕事ざまます!!」

青リンゴ軍曹:「音楽で、モテない心を癒してやる!」

富有柿同窓会長:「音楽こそが、小生らの生きがいでござるよ!!」

そして、5人は、演奏を続けながら、腰蓑を脱衣していく。

全員は、下半身を丸出しにした。

観客:「ウオオオオー!!!」「うおおー!!なんだ、この変態バンドは!!」

観客は熱狂した。

そして、彼らは股間に手を伸ばした。

パイナップル番長:「イクです!!」

観客:「オエー!!」「やっちまえ!!」

観客のテンションが一気に高まる。

『中年童貞フルーティー生物』の5人が演奏をしながら、自らのチンポコをシコシコし始めたのだ。

観客:「うおおー!!」「すごいぞ!!」「変態すぎるぅううううううう!!」

観客は盛り上がる。

そして、ボーカルのパイナップル番長は、観客席に向かって叫ぶ。

パイナップル番長:「もっと自分達の演奏を聞いてくれ!自分達が演奏する曲は……」

パイナップル番長:「自分ら、『中年童貞フルーティー生物』の新曲は……」

パイナップル番長:「『俺達、中年童貞、穴があっても入れない!』だぁああ!!」

観客:「ウオオオー!!」「やれぇえ!!」「もっとやれ!!」

観客は盛り上がり、ステージの上では、メンバー5人による激しい演奏が行われている。

しかし、観客の視線はボーカルのパイナップル番長に向けられていた。

なぜならば、彼の股間がフル勃起していたからである。

観客:「もっとやれ!!」「いいぞぉお!!」「やれやれ!!」観客はさらにヒートアップする。

そして、ボーカルのパイナップル番長番長は、股間をシコシコさせながら歌っていた。

パイナップル番長:「♪俺は、女子高生が大好きさ♪でも、女と付き合ったことはない。50手前の歳なのに♪どうして、こんなにもてないの?、穴があっても入れない♪」

観客:「ウワー」「キモッ」「バカじゃんw」

観客はドン引きしている。

しかし、ボーカルのパイナップル番長は気にせず歌い続ける。

パイナップル番長:「♪自分は、ただのパンチラが大好きのおっさんさ♪女性と付き合うことも叶わない♪ただ、エロ動画だけが大好きさ♪穴があっても入れない♪」

観客:「キャハハッ」「うわっ……」「プッwww」

観客からは失笑の声が聞こえてくる。

しかし、ボーカルのパイナップル番長番長は気にしない。

なぜならば、彼は、観客からの声援だと思い込んでいるからだ。

パイナップル番長:「♪自分は、変態じゃない。ただ、異常なほどにモテないだけ♪、神様、どうしてこんな人生なのですか?前世で悪さをしたのですか?穴があっても入れない♪」

アケビ親方:「だから、おいどんたちは音楽をやっているでごあず!!モテたくて♪、穴があってもの入れない♪」

プルーン侯爵:「音楽で、モテるのが私たちの目的ざます♪、穴があってもの入れない♪」

青リンゴ軍曹:「俺の筋肉も最高だが、女の子のほうが最高♪、穴があってもの入れない♪」

富有柿同窓会長:「パンチラこそ、小生の生きがいなのだ♪、穴があってもの入れない♪」

そして、5人の中年童貞は、演奏を続けながら、オナニーする!

全員は、下半身をフル勃起にした。

観客:「うおー!!」「いいぞー!!」「もっと見せろー!!」

観客は大喜びである。

そして、5人の中年童貞は、股間に手を伸ばし、高速テコキを始めた。

観客:「やったぜ!、演奏しながら、高速テコキしてるぞ!!」「すげー!」「もっとやれー!」

観客は大騒ぎ。

そして、ボーカルのパイナップル番長番長も、熱唱しながら激しく自慰行為をしている。

パイナップル番長:「♪自分は、変態じゃないのです♪ これは、オナニーではなく、音楽なんだ♪穴があっても入れない♪故に手コキ♪」

アケビ親方:「そうだ、おいどんらは音楽をやっているでごあす!!穴があっても入れない♪故に手コキ♪」

プルーン侯爵:「音楽で、みんなを楽しませるのが私たちの仕事ざます!!穴があっても入れない♪故に手コキ♪」

青リンゴ軍曹:「穴があっても入れない♪故に手コキ♪」

富有柿同窓会長:「穴があっても入れない♪故に手コキ♪」

そして、クライマックスが到来した!

5人は、演奏しながら、射精を始めた!

ドピュ、ドピュ♪

観客:「ウォォー!」「きたー!」「スペルマだー!」「最高だぜ!」

観客も大興奮である。

そして、ボーカルのパイナップル番長も、演奏しながら射精をしている。

パイナップル番長:「♪自分は、変態じゃない♪これは、射精ではなく、音楽のビート♪自分の精子は膣には入れない♪みんなティッシュペーパーで死んでいく♪穴があっても入れない♪」

アケビ親方:「おいどんの精子も膣には入れない♪みんなティッシュペーパーで死んでいく♪穴があっても入れない♪!」

プルーン侯爵:「私の精子も膣には入れない♪みんなティッシュペーパーで死んでいく♪穴があっても入れない♪」

青リンゴ軍曹:「俺の精子はプロテイン♪穴があっても入れない♪」

富有柿同窓会長:「穴があっても入れない♪音楽で、みんなを幸せにしてあげるでござる♪」

そして、5人は、演奏しながら失神した。

観客:「ウオオオオー!!」「最高だー!」「アンコールだー!」

観客は大満足。

5人の中年童貞は、観客に水をかけられ意識を取り戻し、全裸のまま舞台袖に退場していった。

観客:「ウオオー!!」「うおおおお!!」「最高だったぜ!」「アンコールだ!!」

観客は大歓声。

そして、観客はステージに向かって、拍手を送り続けた。

パチパチパチ…… こうして、『中年童貞フルーティー生物』のライブは終わった。

パイナップル番長:「ふぅ~」

パイナップル番長は、一息ついた。

青リンゴ軍曹:「なんとかライブは成功できたな」

プルーン侯爵:「ああ、よかったざます!」

他のメンバーも安堵する。

アケビ親方:「おいどん、さっそく受付の女性に告白するでごわす」

そう言って、メンバーの一人が席を立ちあがった。

他のメンバー:「よし、じゃあ、俺らも負けない!」

他のメンバーが立ち上がる。

「みんなで、受付の女子高生にアタックしよう!」

「おう!」「頑張ろうぜ」

全員が立ち上がり、ステージに上がった。

メンバーがステージの上から客席を見渡すと、そこには、受付けの女子校生の姿があった。

アケビ親方:「このメンバーのうち、誰が彼女のハートを射止めるのか、勝負でごあすな」

青リンゴ軍曹:「面白れぇ!やってやるぜ!!」

メンバー達は気合を入れた。

しかし、メンバーの一人が首をかしげた。

富有柿同窓会長:「でも、小生らみたいなオジサンが女子高生に話しかけたら、警戒されるでござるかな?」

アケビ親方:「それは大丈夫でごわす!このバンド『中年童貞フルーティー生物』のメンバーはみんな超絶な童貞ばってん、その辺の高校生より恋愛経験はないでごあす!だから、きっと彼女を落とすことができるでごあす!」

「なるほど!そういうことなら!」メンバー達のテンションが上がった。

「よし!それでは、早速作戦会議だ!」

メンバーは話し合いを開始した。

そして、数分後、一人の男が立ち上がった。富有柿同窓会長である。

「小生に任せてくだされ!小生が彼女を落としてみせるでござるよ!!」

青リンゴ軍曹:「頼んだぜ!」

アケビ親方:「頼むでごわす」

パイナップル番長:「頑張ってくだされ」

プルーン侯爵:「富有柿のパワーを見せてやるでざます!!」

メンバー達が応援する。

そして、富有柿同窓会長はステージを降り、ステージ入口に向かった。

富有柿同窓会長:「待っていてください。小生の愛しい人よ……」

富有柿同窓会長は、ステージの入口で待機していた受付嬢に声をかけた。

富有柿同窓会長:「すみません。少しよろしいでしょうか」

「はい?なんでしょう?」女子高生は答えた。

「実は小生、あなたの大ファンなんでござるよ!!どうか小生と握手してくれませぬか?」

富有柿同窓会長:「えっ!?そうなのですか!!でも、私はあなたのこと大の苦手です。気持ち悪いから。」

二人の間に沈黙が流れた。

「……」

「……」

そして、富有柿同窓会長は涙目になった。

富有柿同窓会長:「うう……」

女子高生:「あのー」

女子高生が口を開いた。

富有柿同窓会長:「はい……」

女子高生:「私、このあと用事があるんで、もう行ってもいいですか?」

「はい……」

そして、富有柿同窓会長は涙を流しながら、その場を去った。

その様子を見ていた他のメンバーは心配した。

青リンゴ軍曹:「おい!あいつ、フラれたみたいだぞ」

パイナップル番長:「可哀想だ……」

アケビ親方:「でも、仕方がないでごわす」

富有柿同窓会長:「ああ……」そして、しばらく時間が経過した。

「よし、次は俺が行く!」

次にステージに立ったのは、青リンゴ軍曹であった。

彼は、ステージの上に立つと、観客席の受付時に向かって叫んだ!

青リンゴ軍曹:「聞いてくれ!俺は、おまえのことが大好きだよ!!」

女子高生:「ええー!!、何、言ってんだこいつ、キモッ、早く帰れぇっ!!!」

観客席から、受付嬢は叫び返した。

青リンゴ軍曹:「はぁああああああああああ!!」

そして、青リンゴ軍曹はその場に崩れ落ちた。

青リンゴ軍曹:「ああああああ、俺の人生、肥溜だ!!」

そして、青リンゴ軍曹はステージ上で失禁した。

アケビ親方:「ダメでごわす!」

パイナップル番長:「無理ですな」

プルーン侯爵:「次いこうざます!」

そして、他のメンバーが順番にステージに立ち、受付嬢を口説いた。しかし、結果は散々だった。

最後に、パイナップル番長がステージに立った。

彼は、ステージの真ん中で、受付嬢に向かって語りかけた。

パイナップル番長:「小木梢ちゃん、自分、君のことが好きさ!!」

女子高生:「えー?嘘でしょ?死んだ方がマシなんだけど」

受付嬢は冷たく言い放った。

パイナップル番長:「うう……」

パイナップル番長はその場で泣き出し、脱糞してしまった。

強烈な臭いがライブハウスに充満して、メンバー全員が嘔吐した。

「うげっ……」「くっさ……」「うわー」

受付嬢の女子高生はドン引きして、救急隊員を電話で呼んだ。

こうして、中年童貞たちのラブアタックは失敗に終わった。

富有柿同窓会長:「うわー、最悪でござるー」

プルーン侯爵:「通報されちゃったざますね……」

青リンゴ軍曹:「どうすんだよ」

アケビ親方:「終わりでごわすね」

パイナップル番長:「うん……」

メンバー達は、ステージの上で項垂れていた。

そこに、救急隊員がやってきた。

救急隊員:「皆さん!お怪我はありませんか!?」

パイナップル番長:「はい……」

救急隊員:「どうしました?」

青リンゴ軍曹:「それが……ちょっとトラブルがありまして、リーダーのパイナップル番長が恋に敗れて、うんこを漏らしてしまいまして、異臭騒ぎになっております。俺も失禁しております。」

救急隊員:「そうですか、わかりました。今すぐ病院へ搬送します。担架を用意しましたので!」

こうして、パイナップル番長は救急車で病院に運ばれていったはずたっだ。しかし、なぜか警察署に到着していた。

そして、中年童貞たちは、警察に逮捕された。

そして、彼らは取り調べを受けることになった。

婦人警官:「それで、どうしてあんなことになったのかね?」

パイナップル番長:「はい……あの、自分は女性と付き合ったことがないものですから、女性を口説く方法がわからなくて……」

婦人警官:「なるほど。つまり、君は女性の扱い方を知らなかったというわけだね?」

パイナップル番長:「はい……」

婦人警官:「そういえば、君の顔はパイナップルみたいだし、デブだし、不潔そうだし、おまけに、汗まみれだね。」

パイナップル番長:「はい……」

婦人警官:「もしかすると、君の恋愛対象は女性ではなく、男性だったりするのかな?」

パイナップル番長:「いえ、みんなにはよく言われますが、自分は紛れもなく異性愛者です。ただ単に異常なまでにモテないだけなんです。」

婦人警官:「そうか。じゃあ、今回の件は、君に非があると思うかい?」

パイナップル番長:「身の程を知らなかった自分が悪いと思います。」

婦人警官:「そうだね。今回は残念なことになってしまったけど、またいつか素敵な出会いが待っているはずだよ。私の名前は『キワーノ巡査長』。もしよろしければ、食事でもどう?」

パイナップル番長:「いえ、結構です!!。自分、二十歳以下の異性意外とは食事を共にしないと心に決めています!!」

こうして、中年童貞たちは厳しく叱られされてから解放された。

そして、5人の中年童貞たちは警察署を後にし、ライブハウス『シコシコシンフォニー』へと向かった。

そして、5人は反省会を始めた。

「今回、私たちは失敗をしたざます」プルーン侯爵は言った。

パイナップル番長:「しかし、これは自分たちにとって必要な経験だったのです。」

アケビ親方:「ああ、そうでごあす」

青リンゴ軍曹:「俺もそう思うぜ!」

他のメンバーたちも同意する。

「小生、受付の女子高生にフラれたでござるよ」富有柿同窓会長は落ち込んだ様子で話し始めた。

「でも、これは小生のせいじゃないでござる。小生の外見が受け付けないと言われたでござる。小生だって、イケメンに生まれ変わりたいでござるよ!」富有柿同窓会長は悔し涙を流した。

「富有柿同窓会長……」プルーン侯爵は彼を慰める。

「富有柿同窓会長の気持ちはよくわかるざます。でも、世の中というのは厳しいものざます」

「ああ……」富有柿同窓会長は悲しげに俯いた。

アケビ親方も落ち込んでいた。「おいどん、受付の女子高生に『臭い』って言われたでごわす」

青リンゴ軍曹:「俺もだ」

他のメンバーも、受付の女子高生に『臭い・ブサイク・キモい・汚い・帰れ』と散々なことを言われてショックを受けているようだ。

アケビ親方:「確かに、みんな酷い体臭でごわす」

プルーン侯爵は皆に問いかけた。「みんな、ちゃんと毎日、風呂に入ってないでざますか?」

青リンゴ軍曹:「ああ、入ってねえ」

アケビ親方:「入ってないでごあす」

富有柿同窓会長:「小生もでござる」

パイナップル番長:「自分も……」

「ふぅ……」プルーン侯爵はため息をついた。

プルーン侯爵:「仕方がないでざますな……。これから銭湯に行くでざます」

一同:「おおー!!」

そして、5人は近くの銭湯へ向かった。

パイナップル番長:「あーあ、疲れたなぁ」

青リンゴ軍曹:「ああ、でも今日は楽しかったぜ」

アケビ親方:「たまになら悪くないでごわす」

富有柿同窓会長:「うん」

5人は雑談しながら、のんびりと歩いていた。

すると、前方から自転車に乗った男が走ってきた。男は急ブレーキをかけて止まった。そして、こちらを見て怒鳴った!

男:「どけ!邪魔なんだよ!」

中年童貞たち:(なっ!?)と、突然のことに驚いている。

男:「何見てんだコラ!殺すぞ!」

中年童貞たちは道を開けた。

そして、男は走り去っていった。

「なんだあいつ……」「怖かったぜ……」「なんだったんだろう」

中年童貞メンバー達は困惑している。

アケビ親方:「今の人、めっちゃ怖いでごわす」

青リンゴ軍曹:「ああ……」

富有柿同窓会長:「ほんと、ビックリしたでござる」

パイナップル番長:「でも、自分らより老け込んだ男でしたね……」

プルーン侯爵:「どういうことだろう?」

その時、メンバーの1人が何かに気付いた。

プルーン侯爵:「あっ!あいつの服!」

パイナップル番長:「えっ?」

プルーン侯爵:「ほら、あのTシャツ!あれ、富有柿同窓会長のじゃないざますか?」

「えっ?どれ?」他のメンバーが確認する。

プルーン侯爵:「ほら、『山手線とヤリたい』って書いてあるざます」

他のメンバー:「ああ、本当だ」

富有柿同窓会長:「あいつが着てたのは、確かに…小生のTシャツに間違いないでござる」

メンバー達は思い出した。それは、先日、富有柿同窓会長が着ていたTシャツであった。

「なるほどでござる……」

「そういうことざますか……」

「やっぱり……」

「うんそうだ……」

「じゃあ、あの時の奴は……」

「多分……」

「間違いないでごわす……」

「あいつは……」

「富有柿同窓会長のTシャツを盗んだ犯人ざます!きっとそうざます!」

「許せねえ!!」

「あいつが富有柿同窓会長の仇でごあす!!」

メンバーは激怒した。

そして、富有柿同窓会長は涙目になった。

「うう……」

「ああ、それにしても、なんでこんなことになったんでござろう……」

「わからない……」

「とりあえず、警察に知らせよう」

「そうだな。それがいい」

「うん」

こうして、中年童貞たちは交番に向かった。

一方その頃、富有柿同窓会長は泣いていた。

富有柿同窓会長:「うう……小生の大切なTシャツが……うう……」

彼は、この世の終わりのような表情をしていた。

そして、しばらく時間が経過した。

婦人警官:「それで、君が被害者だという証拠はあるのかね?」

中年童貞たちは、Tシャツ盗難事件を警察に説明した。しかし、警察は中年童貞たちの話を信用しなかった。

富有柿同窓会長:「はい。あの時、あの男は小生がデザインした私物のTシャツを着ていました。」

アケビ親方:「そうでごわす。だから、あの男は富有柿同窓会長のTシャツを盗んで着ていたでごわす」

プルーン侯爵:「はい。その通りざます。」

婦人警官:「しかし、それを証明するものは何もないのでしょう?」

富有柿同窓会長:「はい。しかし、あの男の着衣に付着されていた繊維からは、小生の匂いがしましたので……」

富有柿同窓会長:「はい。そうでござる。ですから、小生がデザインして作ったものだとわかるはずなのです」

パイナップル番長:「はい。そうなんです。ですから、彼が犯人であることは間違いありません」

富有柿同窓会長:「そうでござる。そうでござる。」

婦人警官:「うーん……」

「どうかしましたか?」

「いえ、なんでもありません」

「そうですか……」

「はい。」

「では、これで失礼します」

「はい。お気をつけて」

こうして、中年童貞たちは警察署を後にした。

「あーあ、どうするかなー、警察行ってもらちがあかない」

「うーん……」

「どうしようかでござる?」

「困ったでごわす」

「どうしたらいいのざますか?」

富有柿同窓会長:「もう、嫌なことは銭湯で湯船に浸かって忘れよう!さあ、行くでござる!」

富有柿同窓会長は元気を取り戻した。

こうして、5人は銭湯へ向かった。

そして、5人は銭湯に到着した。中に入ると、番台のお婆ちゃんがいた。

お婆ちゃん:「あらまあ、皆さん、いらっしゃい」

一同:「こんにちは」

パイナップル番長:「おばばさま、よろしくお願いします」

お婆ちゃん:「はい、いらっしゃい」

プルーン侯爵:「いつもありがとうございます」

お婆ちゃん:「いえいえ」

富有柿同窓会長:「よし、入るでござる」

青リンゴ軍曹:「ああ」

アケビ親方:「でごわす」

そして、5人は脱衣所へ入った。

すると、そこには先客の姿があった。

パイナップル番長:「おっ、誰かいますな」

富有柿同窓会長:「誰でござる?」

プルーン侯爵:「行ってみましょう」

青リンゴ軍曹:「そうだな」

アケビ親方:「でごわす」

メンバーが近付くと、そこにいたのは先程の男だった。

富有柿同窓会長は驚いた。

富有柿同窓会長:「なっ!?」

パイナップル番長:「お前は!」

富有柿同窓会長:「なぜここに?」

プルーン侯爵:「ここで会ったが百年目!」

青リンゴ軍曹:「富有柿同窓会長の恨み、晴らす!」

アケビ親方:「覚悟するでごあす!」

メンバーが一斉に、犯人の男に飛びかかろうとした時、富有柿同窓会長が叫んだ!

富有柿同窓会長:「みんなまってくだされ。よく見たら、この男。小生の父ちゃんでした!」

「えっ?」メンバーたちは驚き、立ち止まった。

富有柿の父親:「おう、お前か」

富有柿同窓会長:「父ちゃん、どうして?」

富有柿の父親:「ああ、勝手にお前のTシャツを着て、ごめんよ。洗濯して着る物が無かったから、借りたんだ」

メンバー一同:「ああ、そういうことだったのか」

富有柿同窓会長:「よかったでござる」

メンバー一同:「でも、なんであんなことを?」

富有柿同窓会長の父親はイライラして怒鳴ってしまった事情を説明しはじめた。

富有柿の父親:「実はなぁ、俺は今、母ちゃんと喧嘩中でなぁ」

富有柿同窓会長:「そうなのでござるか?」

富有柿同窓会長は父親に尋ねた。

富有柿の父親:「ああ。ちょっとしたことで、俺と女房は喧嘩しちまったんだ。そいで、俺も頭にきちゃってなぁ。ついカッとなって、家を出てきちまったんだよ。自転車に乗って出てきたんだ!」

富有柿同窓会長:「なるほど……」

富有柿同窓会長は考えた。そして、思いついたように言った。

富有柿同窓会長:「そうだ!お父さんとお母さんを、小生ら『中年童貞フルーティー生物』のライブに招待しよう!ライブに来てくれれば、きっと仲直りできると思うんだ!」

富有柿同窓会長はメンバーたちに提案した。メンバーたちは賛成した。

富有柿同窓会長:「そうと決まれば、早速チケットを用意するでござる!」

富有柿同窓会長は受付に向かった。受付の女子高生は、またもや富有柿にビビっていた。

受付の女子高生:「ひぃっ!なっ、なんでしょうか?」

富有柿同窓会長は笑顔で受付の女性に話しかけた。

富有柿同窓会長:「小生らのバンドのライブのチケットを2枚欲しいでござる」

受付の女子高生:「えっ?えっと……その……」

受付の女子高生は少し怯えている様子だ。

富有柿同窓会長は女性を安心させるような優しい声で話し始めた。

富有柿同窓会長:「心配しないでください。もう求愛行為はしないでござるよ。」

受付の女子高生:「ほっ、本当ですか?」

富有柿同窓会長:「本当でござる。ただ純粋に両親にチケットをプレゼントしたいだけでござる。」

受付の女子高生:「わかりました。少々お待ち下さい」

彼女は奥の方へと去っていった。

しばらくすると、女性が戻ってきた。

受付の女子高生:「こちらが『中年童貞フルーティー生物ライブ』チケットになります。楽しんでいってくださいね」

富有柿同窓会長は嬉しそうな顔でチケットを受け取った。

富有柿同窓会長:「おお!ありがとうでござる!」

そして、そのチケットを父親にプレゼントした。

富有柿同窓会長:「はい、これあげるでござる」

富有柿同窓会長は、父親の手にチケットを渡した。

富有柿の父親:「おぉ!これはありがたい!ありがとう!」

富有柿同窓会長はメンバーたちのところに戻った。

パイナップル番長:「それでは、もう一度、富有柿父母のために、演奏をはじめるぜ!。みんな、準備はいいかい?」

一同:「おおー!!」

こうして、中年童貞たちは富有柿父母のための演奏を開始した。富有柿父母は涙ながらに大喜びした。

富有柿父母:「ありがとう。本当にありがとう」

富有柿父母は涙を流して喜んだ。

富有柿父母:「でも、あなたたち、いつになったら彼女を作って結婚してくれるのよ?、もう初老じゃない。本当に結婚できる可能性はあるの?」

富有柿両親はメンバーの将来に疑問に思ったようだ。

富有柿父母:「ねえ?大丈夫なの?」

富有柿父母は不安に思っている。

富有柿同窓会長は力強く答えた。

富有柿同窓会長:「それは……わからないでござる。でも、きっと、いつかきっと、必ず、素敵な彼女と出会って、幸せな家庭を築いてみせるでござる!」

富有柿父母は感動した。

富有柿父母:「ああ、そう……。わかったわ。応援する。頑張ってね」

富有柿父母は、息子の成長を感じた。だがやはり、富有柿父母は、メンバー全員が中年童貞であることを気にしていた。

富有柿父母:「ところで、皆さんはどうやって知り合ったの?」

パイナップル番長は説明した。

パイナップル番長:「自分たちは、中年童貞のコミュニティーサイトのオフ会で出会いました。」

富有柿父母:「まあ、そうだったの。大変だったのねぇ……」

富有柿父母:「でも、どうしてバンドを結成したの?」

パイナップル番長:「自分たちは、中年童貞を卒業するため、モテたくてバンド活動をしてみることにしたんです。音楽の知識や経験、才能はゼロ以下でしたが、気持ちだけで音楽をやっています!」

パイナップル番長は説明した。

富有柿父母:「そう……頑張りなさい」

富有柿父母:「じゃあ、私たちは帰るから」

富有柿父母は帰っていった。

こうして、富有柿父母は仲直りをして、『シコシコシンフォニー』を出て行った。

音楽の力が夫婦の危機を救ってくれたのであった。

こうして、中年童貞たちのライブは終了した。

パイナップル番長をリーダーとするバンド『中年童貞フルーティー生物』は、ライブハウスから出てきた。

ここで、『中年童貞フルーティー生物』のメンバーを紹介をしよう!

パイナップル番長:(本名『岩丼 泰好(いわどん やすよし)』。ボーカル担当。47歳。ただただモテない。運送会社でバイトしている。メガネ。デブ。肥満。身長189cm。体重141kg。童貞。恋愛経験ゼロ。バンドではボーカルを担当する。毛むくじゃら。オタク。ポリネシア人に間違われる。全裸に腰蓑姿で女子校の通学路に出没する。ドエロ。変態。オナニーが趣味。一人称は『自分』。世界で誰よりもモテない。)

アケビ親方:(本名『力本 禎三(りきもと ていぞう)』。48歳。モテない。食品デリバリーの自営業をしている。力士に似ている。ドラムをやっていた(チンポでスネアを叩ける)。身長180cm。体重130kg。童貞。恋愛経験値はマイナス。バンドではベースを担当する。色白。童貞。一人称は『おいどん』。趣味は読書(官能小説)。失禁するほどモテない。)

プルーン侯爵:(本名『桃咲  吾朗(ももさき ごろう)』。ギター担当。45歳。貧弱そうなおっさん。ひよこの雄雌判定士。見た目はおっさんだが、中身はまだ少年の心を持ったピュアな人。身長175cm。体重60kg。童貞。恋愛経験皆無。一人称は『私』。中年童貞の中で一番の常識人。ワインでチンポを洗うのが趣味。異常なほどモテない。)

富有柿同窓会長:(本名『柿並 朝太郎(かきなみ あさたろう)』。キーボード担当。44歳。ぽっちゃり体型。丸いメガネをかけた、丸顔のおじさん。身長170cm。体重95kg。童貞。恋愛経験ナシ。鉄道オタク。ニート。一人称は『小生』。中年童貞の中では唯一アナルでイクことができる。途方にくれるほどモテない。両親と一緒に暮らしている。)

青リンゴ軍曹:(本名『犬走 道男(いぬばしり みちお)』。ドラムス担当。49歳。筋トレが趣味。筋肉質。オイルを全身に塗っている。ハゲ。身長178cm。体重110kg。童貞。チェーンのとんかつ屋でバイトをしている。恋愛経験皆無。一人称は『俺』。ゲイに間違われるが異性愛者。神レベルにモテない男。)

5人は仲良く銭湯へ向かった。

そして、5人は銭湯に到着した。

番台のお婆ちゃん:「こんにちは」

お婆ちゃんは5人に挨拶をした。

パイナップル番長:「おばばさま、今日もよろしくお願いします」

お婆ちゃん:「はい、どうぞ」

5人は服を脱ぎはじめた。

すると、パイナップル番長のパンツの中に何かが入っていた。

パイナップル番長:「なんだこりゃ!?」

富有柿同窓会長:「んっ?」

富有柿同窓会長は、その正体に気が付いた。

富有柿同窓会長:「あっ!ウンコだ!パイナップル番長、また脱糞してるでござるよ!」

富有柿同窓会長は、パイナップル番長に言った。

パイナップル番長:「ああ、すみません。どうやら自分はケツの感覚がなくなったみたいです。自分、初老とは言え、痴呆症になったのかもしれません。バンドを辞めて老人ホームへ入所することにします。」

他のメンバー:「ええ!?そんな!」

青リンゴ軍曹は困ってしまった。

プルーン侯爵:「せっかく良いバンドルができたと思ったのに……残念ざます。」

富有柿同窓会長:「そうだ!小生が介護してあげるでござるよ!」

富有柿同窓会長は、パイナップル番長に言った。

そう言いながらパンツを脱ぐと、富有柿同窓会長のパンツの中に何かがあった。

富有柿:「んっ?なんでござるかこれは?」

よく見ると、ウンコだった!

富有柿:「ああ!ウンコだ!!しかも大量でござるぅ!ああ、すみません。どうやら小生もケツの感覚がなくなったみたいでござる。小生も、初老とは言え、痴呆症になったのかもしれません。バンドを辞めて老人ホームへ入所することにするでござる。」

そして、他のメンバーたちもパンツを脱ぐと、全員が脱糞をしていたのだ!

他のメンバー:「ああ、すみません。どうやら俺たちもケツの感覚がなくなったみたいです。俺たちも、初老とは言え、痴呆症になったのかもしれません。バンドを辞めて老人ホームへ入所することにしました。」

こうして、メンバー全員がバンドを辞めて老人ホームへ入所することを決めた。

メンバーたちは、老人ホームに全員が入所するのだから、老人ホームでバンド活動をすれば良いことに気がついた。脱退や解散は取りやめとなった。

メンバーは老人ホームを探して彷徨った。

そして、メンバーたちは、バンド活動ができる老人ホームを探すことにした。

メンバーたちが、入所する老人ホームを探していると、一人の女性が話しかけてきた。その女性の名前は、『キワーノ施設長』と言うらしい。

キワーノ施設長:「あら?あなたたち、バンドやってるんですって?」

キワーノ施設長:「よかったら、うちの老人ホームでバンド活動しない?」

メンバーたちは、その女性に連れられて、ある老人ホームにやってきた。その女性は、この老人ホームの責任者だった。

キワーノ施設長:「私がここの老人ホーム『よぼよぼハウス』の施設長よ。みんな、入居希望者なのよね?」
メンバーたちは、施設長に自己紹介した。

(省略)

キワーノ施設長:「そうなのね。あなたたち、まだ若いのに、大変ねぇ。ところで、あなたたち、バンドはどんな曲を演奏するのかしら? 」

メンバーたちは、施設長に自分たちのバンドがこれまで演奏した曲名を告げた。

キワーノ施設長:「えっと……酷いタイトルだわね。それじゃ、あなたたち、なんていう名前のバンドなのかしら?」

パイナップル番長:「はい!『中年童貞フルーティー生物』です。」

リーダーとして堂々と自分のバンド名を答えたが、メンバー全員が失禁していた。

キワーノ施設長:「まぁ、『中年童貞フルーティー生物』っていうのね。なかなかユニークなバンド名ね。」

メンバーたちは、是非この老人ホームに入所したいと思った。

そして、熟考の末、メンバーたちは『よぼよぼハウス』に入ることを決断した。

メンバーたちは、中年童貞にして痴呆症が発症してしまったが、週に一回、入所者を観客としてライブ活動をする許可をもらった。

こうして、メンバーたちは『中年童貞フルーティー生物』という名前で、毎週ライブ活動を行うことになったのであった。

こうして、中年童貞たちのバンド活動は始まった。

しかし、中年童貞たちの痴呆症は進行するばかりである。

中年童貞たちは、これから一体どうなるのだろうか?

偶然にも、ライブを無断撮影した画像をYouTubeに投稿したファンがいて、その画像を音楽業界の重要人物が視聴し、彼らは興味を持たれたのだ!

その後、この中年童貞たちのロックバンド『中年童貞フルーティー生物』は、色々あった後、ついにメジャーデビューすることになったのだ。

ある日、レコード会社の人がやってきた。

レコード会社の人:「あのー、もしよろしければ、今度、メジャーデビューのための契約をしていただきたいのですけど……。」

バンドのリーダーのパイナップル番長は、レコード会社の人に契約内容を聞いた。

パイナップル番長:「なになに?、契約金とか、楽曲の権利とか、いろいろ書いてありますね。まずは、どういう条件でデビューするのですか?」

レコード会社の人:「はい、デビュー曲のタイトルはこちらでお願いします。」

『膣に入れないポコチンForever』という歌を歌うらしい。

パイナップル番長:「おお!いいタイトルですね!ぜひやりましょう! パイナップル番長は興奮した。」

パイナップル番長:「ちなみに、この曲の作詞・作曲・編曲、誰が担当するのでしょうか?」

レコード会社の人:「もちろん、ボーカル担当のパイナップル番長さんですよね?

パイナップル番長:「いえ、自分ではなくて、ボーカルはアケビ親方ですよね?」

アケビ親方:「えっ?違うでごあすよ。おいどんボーカルじゃないでごあす。たしか、ドラムだったような。何にしても、ボーカルのプルーン侯爵さんが作ると思いますよ。」

プルーン侯爵:「えっ?いやいや、違うでざます。たしか、私はキーボード担当ざますよ。誰が作詞作曲を担当する
ざますか?」

レコード会社の人は困惑した。

レコード会社の人:「えっ?みなさんが、作詞作曲を担当するんじゃないのですか」?

富有柿同窓会長:「ちっ、違うでござる!、普段から即興演奏しかしたことがないでござるよ!」

プルーン侯爵:「そうそう、私たちは痴呆症が進んで、ちゃんとした曲なんか作れないざますよ。そもそも、昔から即興演奏だったざます!」

レコード会社の人は困惑した。

レコード会社の人:「はあ……そうだったんですか。でも、もうレコーディングの日程を決めてしまいましたから、なんとしても頑張ってくださいね。」

パイナップル番長:「うむ……わかりました。なんとかしましょう!」

パイナップル番長は了承した。

メンバー一同:「老人ホームでのライブで即興一発録音なら、自分ら、まだまだいけます!」

レコード会社の人:「承知しました。その録音方法でいきましょう!」

こうして、無事、アルバムは完成した!

こうして、バンド「中年童貞フルーティー生物」は、メジャーデビューすることが決まったのであった。

彼らのデビューアルバムは、大ヒットを記録した。

こうして、中年童貞たちは、堂々たるメジャーデビューを果たしたのであった。

その後の人生、彼らは、一生独身だったが、一生一緒だった。

最後の最後まで世界中の老人ホームを巡るツアーをおこなったのだった。

彼らは子孫は残さなかったが、たくさんの人の記憶には残ったのだ。

中年童貞たちは、最後に大好きな音楽で成功したのであった。

今、彼らは、同じ墓に埋葬されている。

墓標には、「誰よりもモテない5人、ここに眠る」と書かれてあった。

♪♪♪♪♪ お わ り ♪♪♪♪♪

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。また、性的嗜好や差別(性別や外見等の一切)を助長させる目的で書かれたものではありません。
(注:この文章を読んでいるあなたの世界にも、あなたにしか見えないパイナップル番長が存在し、また、どこの世界にも必ずパイナップル番長は存在するのです。)

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