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大学生。 趣味:映画、ラジオ、テレビ

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  • 映画から社会に目を向ける

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文學界4月 Aマッソ加納『ステンドグラス』がヤバすぎる。

彼女のエッセイ集「イルカも泳ぐわい。」に掲載された「帰路酒」を読み、彼女のユーモアのある言葉選びに惹かれ、彼女の頭の中に広がる世界を覗き見たいと思った。 親との距離感で悩む人々は少なくないだろう。私もその一人である。 主人公が目にする、母親の首元に刺さるステンドグラスは自分という存在が重荷になっていることを象徴しているようだった。 実際、母親は子供がいるから趣味でやっていたステンドグラスは彼女が生まれて辞めてしまった。 果たして、子供という存在は悪であろうか。 子供は

    • 明日のたりないふたり 感想

      ネタバレがあります。 ここ数年、見始めたド素人の感想文です。ご注意を。 守備範囲を広げれば広げるほどエラーが増える。 当たり前のことだが、私はそれでも広げようとしてしまう。だからエラーする。そして傷つく。 俺は一軍にはなれない。そんなことは百も承知だ。でも憧れる。それが人間ってものじゃないか。 『明日のたりないふたり』を観た。12年間の集大成という解散ライブであったが、『たりないふたり』が始まったのは2010年。当時私は10歳である。当然この12年間を追えているわけ

      • 映画『シカゴ7裁判』 「デモ」から「行動」を考える

        今年を少し振り返りたい。コロナが流行したせいで、私は大学に行けず、家とバイトを行き来する毎日。バイトが唯一の「誰かと時間を共にする場」であったのだ。それが居心地が悪い。今年の初めに長く勤めていた主婦の人が辞めてしまった。まあ簡単に言うなら、お局さんである。彼女は規則に従順で、私はお堅い人だなと思っていたが、彼女によってこの店の秩序は守られているということに、彼女がいなくなってから気が付いた。お局さんがいなくなってから、店長と「第二のお局さん」の暴挙が始まった。言い方は良くない

        • 映画『毒薬と老嬢』から「怪物」、「病」、「差別」へと思考を広げる

          今日、本屋さんで列に並んでいたんです。そしたら、後ろのエスカレーターからおばさんの大きな声が聞こえてきました。 「すみませーーーん!」 「すみませーーーん!」って。レジにいる店員さんみんな怖がって、対応を擦り付け合っていました。「ひどいなー。」って思いながら私も怖くて、音楽の音量上げていました。結局、若い男の店員さんが対応してて。そしたら、そのおばさんが店員さんに向かって、「トイレはどこだって言ってるでしょ!!!」って怒鳴ったんです。もう怖くて怖くて。絡まれたくないな、ちょっ

        文學界4月 Aマッソ加納『ステンドグラス』がヤバすぎる。

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