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孤独を早く認めてしまえ

どうして潔くフリーランスのエンジニアになってしまわないのか?

思うに、自分が生きていく上で孤独であるということに気づいてその事実に目を逸らすことがなければ、その瞬間にあなたは光に包まれフリーランスエンジニアになっているだろう。

社会にどっぷり属し、同僚という同じような境地にある者達と境遇を分かち合えば安心できるのか?

仮に安心を得られたなら、結果あなたはどうする?

あなたの人生の安泰は永久に保証されたわけでもないのに、武器を捨て、ストイックに自身の技を高めることすらせず、日暮し生きていくというのか?

ある日突然、その身ひとつで、資格、肩書き、学歴に頼らずに生きていけとこのオープンワールドに投げ出されたら、何ができる?

何だってできる、その結果に責任を持てるなら。

世界は能書きを求めていない。あなたをステージに引っ張り上げては何か面白いことをやってみろと煽り立てる。

これが、フリーランサーたちが直視している世界だ。フリーランサーはストリートのパフォーマーのようなものだ。「魅せろ」と言われたら、期待に応えられなければならない。

そしてプレッシャーに押し潰されそうなあなたを誰も助けてくれない。

だからあなたは会社という屋根の下で、【不安】という脅威の雨をしのいでいる。

だが、どうだ。

会社に同僚がいて、境遇の近い仲間や親身に相談に乗ってくれる上司とやらがいたとして、彼らはあなたのことを助けてくれるのか?

あなたがミスをしたとして、あなたの上司はそれを庇いきれるなら庇うだろうし、庇うことで負うリスクがあなたを庇うメリットを大きく上回ればどうだろうか?

皆、自分のことで精一杯だ。

結果、あなたは追放されて、食いぶちを失ったらその同僚(だった人)はお金を分けてくれますか?

その同僚だって、自分の懐に大きな影響がない程度にご飯は奢ってくれるかもしれないが、あなたの周囲の人間は、親でも親戚でもないので誰も身を挺してまで守ってくれない。

皆、余裕がないし、あったとしても助けないことが普通だ。多くの人は他人に興味がないのだ。

そういう生き方の人がこの世の中の大半をしめる。具体的には、雇用者の数は事業主(フリーランサー)の数よりも圧倒的に多い。


そもそもここでいう「不安」とは何だったのか?

この不安とは、この競争社会というフィールドで【サバイバル】をして生存していく上で自分の闘争力が足るものか?という不安だと思う。

同じ組織に何年も居れば、外の世界の変化に気がつかないので自分の強さを客観的に知ることが難しくなる。

世界があなたを「いる・いらない」の判断をする機会がないからだ。仮にあなたの会社が風通しの良い風潮で、勉強会という謎のミサを頻繁に行っていたとする。そしてあなたの力が十分な水準に保たれていたとしても、それを知る機会がなければその不安が取り除かれることはないだろう。

フリーランスエンジニアたちは、寝る時も食べている時も、この魑魅魍魎がしばき合う世界で平然と息をしている。

つまりは、置かれている境地が違う。


中にはまだ拙い力でも必死で生きているフリーランサーだっている。

技術に、生活資金に余裕がない人だっているかもしれない。

ただし、真剣で斬り合うような世界に身を置いているなら、今はまだ小さくても、瞬く間に技術とそれに伴った自信がついてきて、屋根の下の住人達も恐れる一匹のフリーランサーになるだろう。


フリーランサーという生き方は、単に稼ぎ方の問題ではなく、本質はそのあり方だ。

常々思うのは、周囲の人たちのいらない物に対する出費や、煩悩を満たすための出費の多いこと。

フリーランサーは収入がない時期だってある。なぜなら、選択はすべて自分の手の中にあるから、働きたくない時は意図して働かない。そういう選択もできる。

そういった時期があってもいい。出費を抑えればよい。何も金欠の学生みたいにTKGばかり食べろと言っているわけではない。

あなたの身の回りを見て欲しい。

必要ないものに囲まれてはいないか?

それらはあなたの時間を生産性もなく消費するだけのものかもしれないし、それらを活用してあなたは真に豊かな時間を送ることができるだろうか?

確かに、煩悩を満たして惰性で生きることも素直なメンタルではあると思う。だが、ミニマルかつ野生的に生きることでも生の充足を得ることができる。

ヨドバシカメラでよくわからないガジェットを買い漁らなくても、あなたの人生は豊かになり得るのだ。

それだけの工夫であなたは富を浪費しなくても幸せに暮らせるし、自由な時間があれば、富を得るための挑戦だってできる。(あなた自身の事業を興すなど)

あなたが、エンジニアであるならラッキーだ。

例えば、あなたには新しい革新的なサービスのアイデアがあるとして、それを形にして一旗あげたいと思ったとする。

もし、あなたがエンジニアでなければ、フリーランスのエンジニアに開発費を投じてそれを形にしなければならない。

実際にあなたがエンジニアをやっているならご存知の通り、それには多大なコストがかかる。

しかしもし、あなたがエンジニアなら、あなた自身をエンジニアとして無料で働かせることができる。

とてもお金のかかるエンジニアリングをあなた自身の手で担うことができるのは、リスクを取らずに大きな可能性のある挑戦をできるというメリットなのだ。

誤解しないで欲しいのは、フリーランサーは安定収入とは無縁だと言っているのではない。

自由な時間が欲しい、働きたくない、という時期は不必要な高級品の購入を控えればよいだけの事だし、ゴリゴリ稼いで蓄えを作ることだって全部自分のその時々の意思で決定できる。

現に、これまでの手応えだと1年働けば少なくとも2年は何もせずに暮らせてきた。

その間にスキルアップしたり、オープンソースのコードをGithubに公開してポートフォリオを肥しもっと高単価な仕事をとるもよし。

あなたがどうするかは、あなた独りの判断で決めることが出来る。

孤独であることを認めてしまったら、孤独であることのメリットを享受することができるのだ。

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