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【#05インタビューPJ】 Hikari / アメリカ在住


皆さんこんにちは。Gender+です。

インタビュープロジェクトとは、ジェンダーマイノリティの人生や想いをクローズアップするプロジェクト。社会の当たり前や枠組みを飛び出し、オリジナルな人生を歩もうとする個人のストーリーを紹介します。

今日は、アメリカの大学院を卒業した後、現在はアメリカで働きながら、挑戦し続けるHikariのインタビューの様子をお届けします。


アトランタ観光の時の1枚


Hikariのプロフィール:
1993年、埼玉県生まれ。
10歳からサッカーを始め、25歳までプレー。筑波大学体育専門学群卒業。卒業後、渡米し、ジョージア州のクレイトンステイト大学院ヘルスアドミニストレーション学を専攻し、卒業。現在はH-1Bビザの元、カイロプラクティッククリニックで、フィットネス&ウェルネスコーディーネーターとして働いている。サッカーや留学を通して得た価値観、経験、知識、を活かし、人の役に立てることをしたい、という想いでGender+にも参画。




- 自己紹介

ひかりです。
私は、小学校からサッカーを始めて、大学まで日本でプレー。卒業後は、アメリカ留学を決めました。1年目は、マサチューセッツ州の英語学校で勉強し、2年目はサッカーの奨学金をもらいながら、ジョージア州にある大学院に2年間通って卒業しました。卒業後は日本に通る予定でしたが、ご縁があって、H-1Bビザ(就労ビザ)を取得し、現在は、カイロプラクティッククリニックで、フィットネス&ウェルネスコーディーネーターとして働いています。

- ジェンダーについて

私の性別的なところは、こういうの体に生まれて、自分は女性なんだなというのは認識してます。好きになる対象は、別に男性っていうわけでもなく、今まで女の方とも1回お付き合いしたこともあるし、女性の方を素敵だなと思ったこともあります。性別で人を好きになるっていうのはなくて、多分その人自身を好きになる。だから、男性だろうが女性だろうが好きになるのが、自分かなって認識してます。

- ジェンダーに関する経験

1年目に、ホストファミリーにバーベキューパーティに連れてってもらった時の出来事が印象的でした。

何家族かが集まるパーティーで、子供もいてお母さんもいるのに、そこに全然男の人がいなくて。「お父さんたち来ないんですか ?」っていう風に聞いたら、「いやいや、ここカップルなんだよ」「あの女性のカップルの子供がここで」って。女性2人のお母さんの子供達がいる、そういうパーティで。

普通にそういう光景があって、普通にそういう人がいて、普通に幸せに暮らしているのをみて、その時はすっごいびっくりした。

- アメリカの方が生きやすいと感じる?

確実にある。
日本にいるときは、女の人だったらこうであるべき、20歳後半だったらこうであるべき、30歳だったらこういう服装するべき、こういう化粧するべきじゃないとか、そういうのを考えてたけど、こっちはみんなが違いすぎて気にしなくなった。そもそも人種も肌の色も文化も違うから、なんかの型にはまる必要もなく、ありのままの自分でいられるなっていうのはすっごいこっちに来て思った。被っていたものがぜーんぶなくなったみたいな。私はこっちに来て自分のアイデンティティ、自分に正直になれるから自分のことよく分かるようになったかなってすごい感じるかな。

- ジャッジされる側とする側の認識の違い

前ちょっと、いい感じになった男の人がいて、彼メキシコ人だったんだけど、何回か会ってるうちに彼が「君、日本人ぽくないから、なんか違うかも」みたいな感じで言われて。その時に「いや日本人て何よ」「じゃあ君の言う日本人って何ですか」って私はすっごい思った。

でも今思えば、勝手にそうやってイメージつけちゃってやっちゃってるんだろうなーってのはあるから、それは私も含め、みんなに言えることだよね。

例えばさ、仲良くなった友達と喋ってて、女の子だったら「君、彼氏いるの?」とか、男の子だったら「君、彼女いるの?」とか聞くじゃん。
でもそれも、好きになる対象を、私が勝手に決めつけてるし、男だから女が好きみたいなこともそもそも違うし。っていうことを考えるようになったね。

- これからどういう風に生きていきたい?

まずは1人の人間として、勝手に人にレッテル貼ったり、「この人はこうだ」とか「何人だから何」とか「男だからこう」とか、ジャッジする自分をなくしていきたいし、人を個人として見れる人間にはなりたいなと思ってる。

将来子供も欲しいと思ってるから、もし子供ができたら、「男の子だからって青が好きじゃなきゃダメ」とか「スボン・スカートはいちゃダメ」とか「リカちゃん人形とかで遊んじゃダメ」とかそういうの絶対したくない。

あとは、大きなゴールとしては、漠然的だけど、人の助けとか人を幸せにできるような存在、役割ではずっといたいなっていうのはあるかな。





このプロジェクトでは、ジェンダーの枠組みを超えて、挑戦する人のストーリーを募集しています。インタビューを通して、自分と向き合ってみたいとか、何か刺激をもらいたいという方がいましたら、ぜひご連絡いただけると嬉しいです。

そして、この活動に関わってみたいという方がいましたら、ぜひ一緒にできることを模索していければと思います。

読んでいただき、ありがとうございました!


YouTube動画はこちらから💁
Hikariのインタビュー(前半)
https://youtu.be/TdjzuiFvFeY

Hikariのインタビュー(後半)
https://youtu.be/DpEcReQ5XUU


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