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【#04インタビューPJ】 Matsu / 女性指導者

皆さんこんにちは。Gender+です。

インタビュープロジェクトとは、ジェンダーマイノリティの人生や想いをクローズアップするプロジェクト。社会の当たり前や枠組みを飛び出し、オリジナルな人生を歩もうとする個人のストーリーを紹介します。

今日は、これまでサッカー選手や指導者として経験を積んだ後、現在は海外へ場所を移し、挑戦し続けるMatsuのインタビューの様子をお届けします。


インタビューの様子


Matsuのプロフィール:
1993年、千葉県生まれ。
10歳からサッカーを始め、23歳までプレー。その後、育成年代のコーチとして5年間サッカーコーチとして活動。指導者、教育者として活動していく中で、女子サッカー界や日本の教育界に対する疑問が生まれ、その状態でキャリアを積んでいくことに不安を感じ、環境を変える決意をする。現在は、アメリカのカリフォルニア州にあるサンディエゴ・パルセイロ・レディースでサポートスタッフとして関わっている。


- 自己紹介

松田はるかです。29歳です。
大学を卒業して1年目はサッカー選手として活動しましたが、2年目からは指導者という形でサッカーに関わりました。2年間名古屋のチームの下部組織でコーチを勤めた後、茨城県に場所を移し、寮生活をしながらサッカーをする中高生の女子チームで4年間勤めました。現在はそこも退職し、来月には、これまで興味のあった”海外”へチャレンジする予定です。


- ジェンダーについて

性自認は女性です。でもこれまで色々な人と関わり、色々な人がいると肌で感じてきて、「自分自身もカテゴライズすることが難しいのかもしれない」と思うようになりました。「自分=〇〇」とは言えないけど、自分は人と関わる中で、相手を”男女”とか”セクシュアリティ”とかいう枠組みで見てないと思います。人としてその人に魅力があるかないかとか、関係を深くしていけるか、だけでしかないのかなと感じています。


- これまでの疑問/違和感

恋愛については、子供の頃から疑問に思っていましたね。例えば、男の子と付き合いました。それを契約みたいな形で、相手とも交わすし、周りにも報告しないといけないという風潮がありました。男女の恋愛が、友達とかよりも”上なもの”として認識され、それが悲しかったのを覚えています。

家族でも、友達でも、恋人でも、同じ”人”であることには変わりないのに、なぜそこに違いがあるんだろうという疑問は今でも疑問です。


- 男性社会の中で、女性として生きること

私が指導者を辞めた理由の1つとして、そこの難しさがありました。

女子サッカー界は、まだまだ男性社会な部分があって、やっぱり男性の考え方の枠の中で女子というカテゴリーがあるように感じます。女性指導者っていうところで、男性よりも劣っているとか、能力が足りないんだなと感じさせられることも多かったです。


- 海外留学の決意の理由

指導者として自信をなくしちゃってたっていうのもありますし、最終的に自分を大事にできていないなと。自分のことを大事にできていないと、誰かのことも大事にできないんだなっていう風に感じて、「自分に時間を使う」とか「自分を大切にするってなんだろう」って色々考えた中で、ずっと興味のあった”海外”に行こうと決意しました。色んな文化に触れて、色んな景色を見るという、ずっと憧れていたけどできなかったこと、今やりたいことをやりたいなと思いました。


- これからのこと

これまでは、目標とかこうなりたいとかを持っていて、そこから逆算してっていう風に生きてきました。でも今はあえて、それを決めていません。もしかしたらノープランでいい印象を持たれないかもしれないんですけど、今は、色んな景色見て、人と触れ合って、そのまま感じていきたいです。これまでこうすべきとか、こうしなきゃ感にとらわれてしまっていたので、あえて何も持たずに海外へ行きたいと思っています。




このプロジェクトでは、ジェンダーの枠組みを超えて、挑戦する人のストーリーを募集しています。インタビューを通して、自分と向き合ってみたいとか、何か刺激をもらいたいという方がいましたら、ぜひご連絡いただけると嬉しいです。
そして、この活動に関わってみたいという方がいましたら、ぜひ一緒にできることを模索していければと思います。

読んでいただき、ありがとうございました!


YouTube動画はこちらから💁
Matsuのインタビュー(前半)
https://youtu.be/gfhofRTyOB8

Matsuのインタビュー(後半)
https://youtu.be/d4jl-KoQUic


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