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真面目からの脱却

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こんにちは。
ジェンダーレス母ちゃんの中村 炎です。


*


あなたは本当に真面目ね!

真面目に頑張ってるね!

…褒め言葉だと思って生きてしまった。


22歳までは。

*

真面目すぎる!面白くねぇ!


職に就いたばかりの私。

入りたくて入りたくて仕方ない会社に入れた。

絶対に頑張ってやる!
絶対に仕事できるようになってやる!

そう意気込んでいた。




元々器用な方だった。

その器用さと熱量で、
新人研修もそつなくこなし、
出世街道に乗ることができた。

手にした、新人にしては早めのチャンス。

ここもなんとか掴みたい…

そんな私に、先輩が放った一言だった。




「真面目すぎる!面白くねぇ!」



衝撃だった。
何かが音を立てて崩れていくような衝撃。

何を言ってるのか、よく分からなかった。

え…真面目って、悪いことだったの!?


*

母に褒められたかった

3歳の時、妹が産まれた。
最愛の母を 妹にとられた(ような気がした)私は、どうにかして、母の目線をこちらに向ける必要があった。


幸い勉強ができた。

小学校でも中学校でも、
勉強を頑張ると、母はとても褒めてくれた。

部活を頑張ると、もっと褒めてくれた。

習い事も頑張ると、もっともっと褒めてくれた。


こうして真面目で頑張り屋の私が出来上がった。


*

校則すら破れない真面目さん

どれくらい真面目かと言うと、
学校や塾、習い事にはしっかり通い、
毎日自ら勉強をし、
一切手を抜かなかった。
校則は守るためにある、と、きっちり守った。

高校に入って、勉強が追いつかなくなっても、
真面目な性格は変わることなく、

ピアスは卒業式の直後にやっと開けられた。

初めてお酒を飲んだのは、本当に二十歳のお誕生日だった。


きちんと守れる自分であることを、
誇らしいとさえ思っていた。


*

真面目は短所



新入社員の私は、
教わったことはきっちりできていた。

でも、
真面目が祟り、
真面目が化膿しちゃってて、
真面目がとぐろ巻いちゃってる私は、

臨機応変な対応が下手くそだった。
それはもう下手くそだった。

そんな私を見て、先輩が放った、

「真面目すぎる!面白くねぇ!」

まさに晴天の霹靂で、
本当に何を言われているのか理解ができなかった。

そう。
真面目すぎる人は、
真面目を良い事だと信じている。


だから、
真面目すぎる自分からの脱却は、
社会人一年生の私への急務だった。

*

未だに抜けきらない真面目

あれから15年が経ち、
だいぶ会社にも馴染めたと思う。

上着を着ようと思ったら袖が縛られてることや、ズボンを履こうと思ったらガムテープで留められていることなどには、もう慣れた。

自分からイタズラするのはまだ苦手だけど、
先輩のイタズラに大声でツッコめるようにはなった。
#どんな会社や


それでも、やっぱり私は真面目からの脱却ができなくて、日々の子育てでも苦しい思いをしている。


どうしても、真面目で子供たちを縛ってしまうきらいがある。


同じ思いはしてほしくない。
でも、子供たちの不真面目な態度を見るのは、まだちょっと嫌だ。。


毎日反省しながら、
これからも私は、
自分の真面目さと戦って生きていく。

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