抗うよりも、受け入れろ
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こんにちは。
ジェンダーレス母ちゃんの中村 炎です。
*
私は、男性でも女性でもないXジェンダーですが、
あまりカミングアウトはしておらず、
生まれた性の通り、女性として暮らしています。
理由は3つあって、
・1つめは、
Xジェンダーであると認識できたのが、子供を2人産んでからであったから。
・2つめは、
既に会社でも女性として認識をされているから。
・3つめは、
女性として生きている方が楽であるという判断に至ったから。
です。
1つめと2つめは、読んでいただいた通りですが、
3つめは少し説明が必要かもしれません。
女性として生きてきた自分
私は、自分が女性であるということに、ずっと違和感を感じていました。
化粧をしても、スカートを履いていてもです。
この違和感の正体に気付けぬまま、私はたまたま縁のあった男性と結婚をし、可愛い子供を2人授かりました。
周りは、私が女性であると疑う余地もなく、
私も、自分が女性であると決めつけていたのに、
自分だけが、違和感を拭いきれず。
子供が大きくなるにつれて、
その違和感はどんどん大きくなっていきました。
女性ではない気がするけど、男性でもない。
そんな迷路にハマって、自分は一体なんなんだ!?
と彷徨い続ける日々でした。
Xジェンダーという性別があると知った時も、
まさか自分がそうだとは思い至れず、
自分の性別に気がつくのには、随分時間がかかってしまいました。
気がつくのが遅すぎた。
私のように、結婚や出産をしてから気づいたタイプのXジェンダーは、他のトランスジェンダーの皆様と違って、
自分さえ違和感を我慢できれば、元の性別のまま、生きることができてしまうんです。
見た目が男性なわけではありません。
強いて言うなら
"中性的" "ボーイッシュ" それくらいです。
結婚もしてしまっているし、子供も産んでいる。
誰がどう見ても、妻で、母で、
それは女性以外のなんでもないのです。
わざわざ、Xジェンダーである、ということを打ち明けて、波風を立て、大切な人たちの理解に苦しむ姿を見るよりも、
自分がその違和感だけ我慢して、女性として生きている方が、余程生きやすいことに気がついているから、そうしているのです。
少しだけ、胸がチクッとします。
子供の書類の続柄欄で
「母」に丸をつけることはできるのです。
母であることは事実だから。
でも、
自分の書類の性別欄で
「女」に丸をつけることは、少しだけ嫌。
胸はチクッと痛むけど、
今日も私は、女性として生きました。
悔しいけど、私が女性であることは、
紛れもない事実だから。。
抗うよりも、受け入れろ。
傍から見たら女性であるという事実と、
実は自身の感覚ではXジェンダーであるという事実。
今日もその狭間で、【抗うよりも受け入れろ。】
を胸に、違和感をそっと仕舞って暮らすのです。
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