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今まで、仕事やお金が人生で大切だと思ってきたが、どうやらそれらは「生きていくうえで」大切なのであって、自分がどう生きるのかの指針や判断基準として、「信じて」はいけないのだと思う。

よく考えてみれば、自分の信じるものは仕事やお金である、という状態はどちらかといえばそれはさすがにちょっと不健全であるように思う。

「すべては仕事をするために生きている」という人はおそらく、会社への貢献や出世に心をとらわれ、自分の健康や家族との時間を蔑ろにしているのかもしれない。

「すべてはお金を稼ぐために生きている」という人はおそらく、金さえあればという思考で、お金を稼ぐためであれば法律やモラルも犯してしまうことになりかねない。

仕事もお金も、あくまで人生を構成する一要素でしかなく、「何を信じるか」の対象にはなり得ない、ということではないかと思っている。

だがこれは、あくまで自分にとっては、というだけの個人的な見解であって、世の中、仕事とお金を信じきっている人は溢れているわけで、それはそれで仕方のないことだとも思っている。

人は何かを信じることによって、前に進む動物だ。何も信じない人間など存在しない(と思う)。「自分を信じる」などと、言うは易しであって、大多数の人は絶対的に自分を信じれないから、仕事やお金をその代わりにしているのだろう。

それは、あるいは趣味かもしれないし、あるいは家族の存在かもしれない。自らが依って立つ何か。皆、生きている間、それを探し追い求めているに違いない。


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