1031_から騒ぎ

「なんかこう、わちゃわちゃして、なんでもないのに大騒ぎする人って職場にいるじゃん」
「あーわかる」

「本人は騒いでれば、なんとなくやってる感っていうか、仕事してる気になってるっていうか。でも、正直全然中身のあることやってないっていう」
「いるよね。とりあえず騒ぎを大きくしたいだけっていうか。これ、ちゃんと最後はどうなるんだろう、っていう道筋を立てないまま進んでるだけで。周りが見えないままっていうの」

「でも、たぶん、本人はなんかドーパミンが出てるんだろうね。興奮して」
「だから、余計周りが冷めるってことなんだけど」
「たぶん、騒ぐことによって自分はここにいるよ、ってアピールしたいんだと思う。幼稚園児が周りの園児よりも、保母さんに注目されたいのと一緒。子どもじみてるのよ」

「自分は重要な存在なんだ、大切に扱ってほしいんだって訴えてるんだよね。そうしないと、自分が本当にそうなのか不安になるから」
「なんとも、根源的な問題なのかもしれない」

「周りにいてほしくないんだけど。側から、観察している分にはいいかもね」
「まあ、結局、それが、うちの課長なんだけどね」
「あちゃあ、それ最悪」