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死ぬまでに何がしたい、タイムバケットみたいなものがよく話題に上がることはある。大抵は世界一周の旅行がしたいとか、挑戦してみたい新しいジャンルなどについて、楽しくポジティブに語られることが多いと思う。

だけど、「死ぬまでにしておかないといけないこと」みたいに、自分がやりたいことということより、やっておかないといけないことに視点を少し変えて考えてみるとちょっとばかり事情が変わってくる。

それは時間制限があるものなのかどうかという点。具体的に自分にとってそれは何かというと、「母親に親孝行をしてあげる。または死ぬまでちゃんと面倒をみる」ってことになる。

シンプルに一番優先順位が高いことであると同時に、やっておかないと本当に後悔するのだろうということが自覚できている。最近、道端で年寄りの姿を見るたびに自分が母親の年老いた姿を重ねていることに気付く。

今までいろんな心配や迷惑をかけてきたそのせめてもの恩返しを、と考えているが、妻は「親孝行は自分が後悔しないためにやるもの」と言っていて、それはその通りなんだろうなと思っている。

妻もよく実家に帰って、「あと何回、母親の作ってくれたご飯を食べられるかわからない」と言っていた。妻の家族はみんな仲が良い。うちは必ずしもそうではないことは多々あったけれど、実際のところ、親との仲が良い悪いに親孝行は関係ないのだと思う。親孝行を自分がしなければ後悔すると思う時が来たら、何にも優先してすべきだと思う。

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