妖狩りの侍と魔剣『斬妖丸』 : 「村人救出… 『疾風の舞い』で斬れ！」

貴様が噂うわさに聞く妖あやかし狩りの侍か…？
いよいよ儂わしの前に姿を現しおったか

この村の住人を全て平らげ
村を全滅させる最中さなかにて
面白いヤツに出くわしたものじゃ
興が湧わいたぞ

光栄に思うが良い
残りの村人は後回しじゃ
まずは貴様を主菜に喰らってやろうぞ

始めに言っておくが
儂は手強てごわいぞ
これまで貴様の相手を致せし
妖どもと一緒にするでない

儂は五百年生きた大蟒蛇うわばみじゃ
身体の長さは半町（約54m）もある
そんな玩具おもちゃの様な刀で
敵かなうと思わぬ方が良いぞ

貴様を捕つかまえて
生きたまま
頭から丸飲みにしてくれよう

妖狩りの侍よ…
かかって来るがよい

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

むうう…

なんと大きな妖よ…
半町だと…
この様に大きな妖は初めてじゃ

しかし
捨て置く訳にはいかん…

今なら…
先ほど丸飲みされし村の衆も
未まだ消化されてはおるまい

『斬妖丸』よ
速さが肝要じゃ…
時を費やすわけには参らぬぞ

すぐにあの大蟒蛇うわばみを討うつ！

しかしながら
ヤツの腹の中の村人達を
傷付ける訳にもいかん…

『斬妖丸』！
ヤツの体内の村人の位置を掴つかみ
拙者に報しらせるのだ！

『疾風はやての舞い』を使い
瞬時にヤツを切り刻きざみ
片付けるぞっ！

いざっ、参る！