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俺は規格外品…

規格外…
嫌な言葉だ…
だが嫌いじゃない

俺は規格外品…
どんな枠にもはまらない
いつも外にはみ出てしまう
アウトロー

子供の頃からそうだった
一人浮いてしまってた

クラスに溶け込もうと努力した
だが結果はいつも同じだった

何が違うのか
俺のどこがいけないんだ
いつもそう思ってきた

それでも構わない…
そううそぶいていたが
やはり一人はむなしかった

仲間が欲しい…
だが入り込めない壁がある

だけど俺にも分かっていたんだ
壁を作っているのは
俺自身だという事を…

SNS…

記事を書いてみた…
ペンネームだったので
自分をさらけ出して見た

反応があった
「スキ」「いいね」…
こんな規格外ではみ出し者の
俺が書いた記事に
コメントが来る事もあった

俺は感動した
自分の築いていた壁に
自分からの発信で
穴が開いたのだ

SNS…

相手からの発信に
「スキ」や「いいね」をしてみた
コメントも書いた

相手から返事が来た
こんな俺に礼を言ってきた
向こうからも
俺の壁に穴を開けてくれたんだ

今…
俺の壁は穴だらけになった
もう時間の問題だろう
この壁がくずれ去るのは…

俺はもう一人じゃない…
見た事の無い
会って話した事も無い
そんな知り合いではあるが

俺が初めて
自分の力で得た仲間だ
大切にしたい

この関係を…
もっと広めて行けたなら
俺はもう規格外品じゃなくなる
そんな気がする…

違う!
自分でそうするんだ
俺はもうアウトローじゃない
俺の周りの壁は
もうじき崩れ去るだろう

さらば、今までの俺…

さらば規格外品よ!

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幻田恋人
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