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原稿のつくり方

●はじめて著書を出版する人へ

 みなさん、こんにちは。
 私は出版社・現代書林で編集の仕事をしている O です。よろしくお願いします。

 このたびは、はじめて著者になる人への提言やアドバイス、本づくりの流れや有益な情報などを包み隠さずお話ししていきたいと考えています。

 今すぐ本を書きたいとか、自分の考えを本にまとめてみたいとか、ぼんやりとでもこういう本を出してみたいとか思っている人には、きっと役立つと思うので、ぜひ読んでみてください。

「はじめての著者」になるということですから、つくるものは「あなたの著書」になります。そしてその本は、全国の書店に流通するものとします。ですから、ここでは俗に言う「自費出版」は想定していません。

 あなたが著者になって、出版社の名を記した紙の本が書店に並ぶということです。そういう本です。それをどうやってつくったら(書いたら)いいかというお話です。 

●出版にもいろんなやり方がある

 さて本題に入る前に、もう一つ前置きしておきたいことがあります。
 ふつう、本を出版するとなったら著者の方が原稿を書くわけです。業界に詳しい人はそれだけじゃないとお気づきかもしれませんが、本来はそうなりますし、小説とかではそうでないといけないでしょう。

 しかし現実的に、特にビジネス書や健康実用書などでは、著者が執筆を本業としていないことが多く、また本業が多忙である方もたくさんいて、その場合はライターを使って執筆することもあります。これによって、出版というハードルが少し下がるかもしれません。

 また出版の形式として、出版社がすべての費用を負担する商業出版のほかに、一定の費用を協力してもらったり、特定の部数を買い取ってもらうというコラボ出版という形式が、最近多くの出版社で行われています。ある意味で、これも出版というハードルを下げることにつながるかもしれません。
 いずれにしても、ビジネス書や実用書を中心に出版している現代書林では、これらすべてを行っています。

 ●原稿は自分で書かなくてもよい

 前置きはこのくらいにして、いよいよ本題に入りたいところなのですが……ひとつ質問があります。あなたは原稿が書けそうですか? 一般的な本で必要な文章量は、約10万字前後でしょうか。いかがですか?

 世の中には文章が得意、早いという人もいますが、多くの人は苦手で時間がかかるというのが答えではないでしょうか。それでも本は出版できます。あなたが特別な思いやノウハウ、新たな考え方などをお持ちならば、それを本にして全国に届けることはできます。

 今回はそれを実現する方法、効果的に、実質的に本をつくる方法をお伝えしていくので、基本はライターを使って原稿をつくっていく方法について語っていきたいと思います。

 小説の書き方はまた別の機会に譲ります。今回はあなたが著者になってビジネス書や実用書をつくることに絞りましょう。
 それでは次回から具体的な方法、アドバイスをお伝えしていきます。

現代書林 O