6.診断に代わることばと出会う(谷田朋美)|私たちのとうびょうき:死んでいないので生きていかざるをえない
ようやく梅雨が明けましたね。雨にも風にも夏の暑さにも負けて、すっかり寝込んでいました。天候と体調の変化が見事にシンクロする天気予報いらずのからだになったのも、考えてみると「脳脊髄液減少症」(注1)の診断を受けてからですね。台風の到来ともなると台湾海峡辺りから感知するほど精度は高いです。
病を語る言葉がない さて、前回は、診断名で語られることに苦痛を感じている自分がいた、というところで終わっていました。診断がついたにもかかわらず、自分の苦痛について語ることばがどこにもない状