見出し画像

芸術論のススメ

模試などで芸術論が出題されると、ガクン!と点数を落とす受験生は少なくないと思います。論理構造も設問も、たいして難しくはないのに。
これはおそらく、芸術についての知識や情報にあまり触れてこなかったために、文章へのとっかかりがつかめず、そこに書かれてある内容がなかなか頭に入ってこないためではないか、と。実際、生徒に「でしょ?」と聞いてみると、「ですです!」といった反応はかなり多い。
となると、芸術論への苦手意識を克服するには、芸術論に頻出するような語彙やテーマ(遠近法、キュビズムなど)を、ある程度は知っておくことが大切になってくるはずです。「お。絵画における日欧比較というこのテーマ、どこかで読んだことあるな」「あれ?この筆者、遠近法について、この前読んだ文章とは違う説明をしているぞ?」などと思えれば、文章への集中力も増すというもの。
では、どうすればそうした知識やテーマを手にすることができるか。
やはり、芸術論を読むこと…もちろん、芸術初心者にもおもしろく読めるような入門書を読むこと、それに勝る勉強法はないでしょう。
そして、ここでオススメなのが、高階秀爾(たかしなしゅうじ)という書き手なのですね。

高階の文章の何が良いかといえば、なによりも、その論理性にあります。文章の構成がかなりしっかりしているので、いわゆる"論理的に文章を読む"トレーニングに最適なんですね。芸術論云々に限らず、評論文の読解訓練としても、かなり優れものだと言えるのです。
以下に、手に入りやすい代表的な著作を紹介しておきます。芸術論を苦手とする高校生、受験生は、ぜひ読んでみてください😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?