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犬と旅行するときに必要なもの【マインド編】

犬と旅行するのは楽しい。
かといって犬に負担をかけてしまったり、周りの人やホテルの方々に迷惑をかけてしまったら、元の子もない。
今回は、犬と旅行する際に必要な「我々の心構え」を紹介しようと思う。
これを読んでおけば、最初はうまくできなくても、だんだんと一緒の旅を経験するうちに良くなって行くはずだ。
できれば人間2人以上と犬1匹でいくのがおすすめだ。(1:1はかなり厳しい)


もし困ったことがあったり、質問があったらどんどんコメントいただければ、お返事して、記事に追記しようと思う。

犬と旅行するときに必要なもの【グッズ編】はこちら   

狂犬病と混合ワクチン、特にフィラリア予防は必須

狂犬病は各自治体からお知らせがきていると思うが、必須。
混合ワクチンは6種や9種などいろんなものがあるが、旅行場所によって獣医さんと相談した方がいい。
川辺や山の中を長時間歩くようなら、このワクチンがあった方がいい、など教えてもらえた。
今年はキャンプに連れて行きたいとか、一緒に山登りしたいといった場合は、獣医さんに一言聞いてみるといい。
また、何年も同じワクチンだからこのまま同じのを打ちましょうと言われることもある。

それよりも犬の命に関わるのは「フィラリア」だ。
実はラブラドールを飼う前に、パグを外で飼っていた。そのパグは若くしてフィラリアで亡くなってしまった。
まだフィラリアの予防が盛んではなく、フィラリア自体もあまり認知されていなかった。
フィラリアは簡単に説明すると、蚊が媒介して犬の心臓や肺動脈に寄生して、お腹に水が溜まったり呼吸困難になってしまう怖いものだ。

当時はフィルムカメラだったので本当に奇跡の一枚!

私はこの時、自分の知識のなさのせいでこの子が命を落としたと思うと、かわいそうで、そして、悔しくてたまらなかった。

定期的な検診と、予防薬を飲んでいれば問題ないので、もしまだ予防をしていないなら獣医さんに相談を。
最近はフィラリアだけでなく、マダニ、ノミ、お腹の虫にも効く予防薬があるので(ネクスガードスペクトラ、という商品名)聞いてみるといい。
多分一番高いからおすすめされる。

ラブラドールくんはフィラリア予防をきちんとした

ちなみに、飲み薬と言っても、とてもいい香りがする肉肉しいものなので、どんな犬でも一瞬で飲み込んでしまう。
薬が苦手な子でも全く問題ない。

車酔いする子は、出発前の固形ご飯はNG

車で移動する場合、いきなりの長距離移動は控えたい。
最初は近場から、少しずつ距離を伸ばして様子を見てあげるのがいい。
人間もずっと車に乗っていると疲れるように、犬はもっともっと疲れる。
適宜休憩をとり、気分転換にお散歩などしてあげるといい。
ちょうど写真も撮れるし、いい記念になる。

また朝ご飯に固形物をあげると吐いてしまう可能性があるので、ゼリー状のものなどをあげて、様子を見た方がいい。

何も食べないのも脱水症状が心配なのだが、お水だけ飲んで!と言っても飲んでくれないので、味がついたお水やゼリーが活躍する。

数回車で旅行しても、車酔いしなさそうなら様子を見て固形ご飯をあげてもいいが、急に吐いてしまうと車の中がパニックになるので、控えめにした方がいい。

暑さ寒さは誰よりも気を遣ってあげよう

暑い、服が苦しい時、人間は気分が悪くなる。
犬と同じだ。
車で移動する場合は、なるべく快適に、服やリードはできるだけ少なくしてあげよう。
また夏の移動時には直射日光に注意。
クレートにいれている場合は特に、頻繁に様子を見てあげよう。

Nクールがお気に入り。

ひんやりタイプのクッションに変えてあげるのも手だ。

車に犬を残していくのはダメ、絶対

どんなに短時間でも、誰もいない車内に犬を残して出かけるのはダメ。

春先でも日差しによっては、窓を開けていても車内はどんどん暑くなる。

どうしても車内に残さなければならない状況になったら、飼い主のあなたが一緒にいてあげましょう。
暑さ寒さがよくわかります。

サービスエリアで人も犬も、ひとやすみ

最初の頃は落ち着かず、前の席にいったり後ろに行ったりバタバタしていたが、そのうち疲れたようで私のひざの上のクッションで寝るようになった。
それからは車内ではいつもひざの上のクッションで常に寝ている。

茶色の塊にしか見えないが、トイプードルだ

ちなみに車の窓を開けながら運転するのは、犬が飛び出る危険があるので、絶対にやめてほしいです。
特に運転主席側に犬を近づけるのは、思わぬ事故の元になるので絶対にやめて。
ただ室内の換気・送風は車酔いの予防になるので、エアコンの送風機能を使ってあげたり、車が完全に止まっている時にだけ窓を開けるようにするなどの工夫を。

サービスエリアでは、人も犬も疲れているので、お散歩したり、お水をあげたり、気分転換するのがいい。

外の風は気持ちいいね!

宿に着く前に足やお腹を拭いてあげよう

さぁ、やっと宿に着きました。
意外と犬の足やお腹が汚れているので、ティッシュやウェットタオルなどで拭いてから宿に入りましょう。
宿によっては、玄関先に足ふきタオルなどを用意してくれてるところもあるが、あると便利なので常備しておくといい。

お顔周りは低刺激のものを。私も手を拭くのに使っている。。

客室に入ったらすぐにマナーベルトを

【グッズ編】で紹介したマナーベルトは、犬との旅のストレスの70%くらいを軽減できた画期的なグッズだった。
夜はケージに入れてもケージの外に向かっておしっこしたり、さてお茶でも入れるかなと思ったら玄関におしっこしに行ったり(玄関はいろんな犬の匂いがついているっぽい)「わっ!なんか床が濡れてる!」とギョッとしたらおしっこだったり・・・。
もう旅行が楽しくなかったのだ。
家だときちんとトイレでおしっこしてくれるのに。。と愕然としたが、マナーベルトをすることで、私たち人間にとっては解決したので良しとする。

また、客室を汚してしまった場合は、キレイに掃除し消臭剤をかけた上で、宿の方に報告しよう。
おしっこしたあと放置してしまうと匂いが染み付いて、どんどん部屋が臭くなっていってしまう。

客室に入った途端に「うっ・・・」と思う部屋もある。
宿に入った瞬間に思うこともある。
なぜか食事の部屋が臭かったこともある。(悪いけどもう行きたくない)
宿側のクリーニングの問題もあると思うが、利用者一人一人が意識してマナーアップすることで、ペット可の宿が臭くなるのを防げると思う。

食事のパターンも宿によって異なる

ペット可の宿でもいろんなパターンがある。
・部屋食で出してくれる
・食事会場(別部屋)に移動し、犬も同伴可能
・食事会場(別部屋)に移動するが、犬は同伴不可
・食事会場(別部屋)に移動するが、犬と同伴する場合はテラス席

「ペット可だけど一般のお客様もいらっしゃいます」という宿もあれば
「全館まるまるペットウェルカムでロビーもどこでも一緒に歩けます」という宿もある。

またテラス席と言っても、ほとんど室内と同じ環境のところもあれば、屋根すらないただの軒先のようなところもある。

どのタイプであっても他の宿泊者さんと接触する機会があるときに気をつけたいのが、「吠えること」と「人間の食事をあげてしまうこと」だ。

1匹吠えると大合唱になるのでやめさせる

1匹の犬が吠えると、興奮状態になり、その場にいる犬がどんどん吠え始めてしまう。
特にダックスは小型犬のわりに声量が大きいので、吠え始める前に注意する。
ダックスの大合唱は(聞いてる方は)本当にしんどいので、どうにか落ち着かせてあげてほしい。
また犬を叱るときに人間がもっと大きい声を出すのも、周りの人がびっくりするので、できればやめてほしい。

普段から食事の時に吠える子は、最初は食事付きのプランはやめた方がいいかもしれない。
その場合は、お持ち帰りを利用して宿で食べたり、道の駅やサービスエリアのテラス席でご飯を食べるという手もある。

みんなが負担にならない旅が一番楽しい

また、なるべく他の犬との接触を避けるために、食事会場に連れて行く際は抱っこして行くといい。(犬を歩かせない)
抱っこしていくことで他の犬もびっくりしないし、向こうが飛びついてきたり、こっちが飛んでいっちゃう可能性もなくなる。
また、目があったらバトルに発展する犬もいるので、なるべく席に着くまでは他の犬と、自分の犬の目が合わないように(高めに抱っこする)すると平和に入ることができる。

犬種や個体によっても性格は様々でなので、お互いに配慮が必要だ。

人間の食べ物をあげるのは絶対にダメ

そもそも人間用に味付けされたものは、犬にとっては塩分が多過ぎなのであげてはいけないことは、ご存知だと思う。

それでも10年ほど犬を連れて旅行をしていると、必ずと言っていいほど人間が食べているものを、その食器のまま食べさせている人がいる。
これはマナー違反だし、その食器を同じ食洗機で洗っているのかと思うとゾゾッとする。

どうしても食欲旺盛の子だったら、人間の食事より先にご飯を食べさせてしまうのも手かもしれない。
それでもまだなおご飯を要求するようなら、先ほどのゼリーなどで我慢してもらうしかない。
これに関してはあまりわからないので、対処法があったら教えていただきたい。
(うちの子はあんまり食い意地がない)

海鮮釜飯があってもあんまり気にしてない

食事会場に連れて行っても「美味しそうな匂いが充満してるけど、僕の食べるものじゃない」と思って静かに寝てくれるので、その点はしつけをしておいて良かったと思った。

ワンコ用のおやつを宿の人が気を遣って出してくれることもある。
その場合は
人間が食べ終わった後、静かになって落ち着いた後に、犬用のお皿で食べさせる
そうすると、「静かに待っていたら美味しいものがもらえるんだ!」と思ってくれる。
犬用のお水を最初に出してくれるところもあるので、そのお皿を使ってもいい。

折りたたみのシリコンボウルはお水やごはんをあげる時も使えるので、エアバギーに吊りさげておくといい。

また、普段一緒にいない家族や友達と一緒にいるときは、つまみ食いする可能性があるので注意。
「飼い主以外の人からなら、何か、もらえるかもしれない」と可愛い顔をして擦り寄って行った現場を目撃したこともある。

たまたま撮ったら証拠写真になった。。。

犬好きでペット可にした宿と、犬連れにも来てもらいたいからペット可にした宿がある

どちらにしても、犬連れで旅行をしたい我々にとってはありがたい。

宿によってはさまざまな決まりやスタンスがあるので、予約の際はよく確認したほうがいい。

ペンションオーナーが犬好きだから始めた宿だと、犬に構ってくれたり、食事の際も犬用の椅子を用意してくれたり、犬用のおやつやヨーグルトなどを最後に出してくれたりする。

客層を増やすためにペット可にしてくれている宿だと、犬の席が用意されていない場合がある。
その時は、一応カフェマットを持っていこう。人間が座る椅子と同じ椅子に犬が座ることを、嫌に思う人もいるし、実際に犬が汚い場合もある。

犬用のタオルでももちろんOK。

要は汚さない工夫ができていればOKです!

じつはこれらを意識していれば防災時にも役立つ

【グッズ編】の旅行セットが揃えばあれば、災害時にも役に立ちます。
「いざというときは、あの旅行グッズを持っていけばいいな!」となど、普段から考えておくと慌てずに済みますね!




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