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そういうことだったのか!!

最近ですね、理学療法の分野の勉強にもまたハマっておりまして。
いろいろ読んでいくとやっぱり面白いな〜と思うわけです。
そんで読んだ内容を日常で使ってみて、「お!効いた!」って感覚ってワクワクするというか達成感があるというか。気持ちいいんですよね。

今回はさらっとした内容を書いていくのでメモみたいなレベルのものになりますが、興味のある方は楽しんでいただければ。内容は結構マニアックだと思います。


 脳卒中の後遺症でね、意識していないのに腕に力が入ってしまって肘が曲がってしまうとか、脚に力が入っちゃってうまくコントロールできないって状態が出ることがよくあるんですよ。

今回はね、その麻痺側の肩を屈曲していくときに、どうして肘が曲がったり肩が外転したりしてしまうのか。共同運動ってどうして起こるんだっけ?ってところを運動学の視点で分析した情報をさらっとまとめてみようかと。

医療職の方はそういった状況をよくみますよね。そして神経学的な解説なんかは昔からよく言われていたかと思います。
脳の病気ですよね。頭の神経のところから解析していくのはセオリーでしょう。

関西医療大学大学院 保健医療学研究科の鈴木俊明先生が運動学からの視点で脳卒中の共同運動について解説されてたので、その内容を簡単に説明していきますね。

今回は肩関節屈曲の時の共同運動についてね。

まず一つ目。
土台が不安定なのに大胸筋が働いてしまうから。

というのも、正常な状態でも大胸筋の鎖骨部って肩を屈曲するときに同時に働くんですよね。
多くの片麻痺患者では、麻痺側骨盤が後傾して体幹との位置関係が崩れます。
麻痺側の股関節屈曲が不足するってやつね。

そうすると肩甲骨が外転しすぎたり上方回旋しすぎたりするんですよね。肩を屈曲するときには前鋸筋も同時に働くのが普通なんですが、その体幹と肩甲骨のアライメントによって前鋸筋が働きにくくなっちゃうんですよね。

だから必要以上に大胸筋の鎖骨部が働きすぎて、肩の屈曲と同時に過剰な大胸筋収縮が起きてしまうんですよね。

だからこの場合の治療戦略の一つは、前鋸筋の賦活。前鋸筋は菱形筋群のと拮抗していて、外腹斜筋と連結しているから、合わせてそれらについてのアプローチも聞くんですよね。

実際に肩甲帯にアプローチすると姿勢が変わるから、肩の動きも変わるんですよね。

この運動学を視点にってところが面白いんですよね。
脳の病気のはずなのに、姿勢を変えるだけで症状が変わる。
ってことは、脳の病気の影響が実際は及んでいないところまで影響しちゃってるってことですよね。副次的、二次的な症状とでも言いますか。

アプローチの幅が広がる感覚って面白いですよね。


今回はさらっとこんな感じで。


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