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製図課題を一度解いて終わりはモッタイナイよ

こんにちは、源です。今日は課題の解き方の話です。

製図の課題や模試は一度解いて終わりにしていませんよね?

課題は必ず複数回解くべきです。

一度で完璧に解答できて、学ぶことがないなんて人いないはずです。仮に、完璧に解けたなら、全く違う別解を導き出してみましょう。

今回の話は、私が受験生だったときに実践していたことですが、資格学校、通信教育などに関わらず、どんな製図課題に通じる考えだと思います。


この中で気になったことがあれば、実践してみてください。


製図課題を解き直す際の注意事項です。

1.時間を空けて解き直す。

時間を空けてから解き直すと、細かな部分を忘れています。模範解答を覚えているうちに解き直しをすると、自分の実力を錯覚してしまうことがあります。

単に、解答を覚えているため解けるにも関わらず、実力で解いたと勘違いしてしまいます。

これは非常に危険なことなので、少なくとも、別の課題を2・3問挟んだ後に解き直すようにしましょう。


2.問題用紙は書き込みのないものを用意する

課題を解く際、問題文には蛍光マーカーやペンで書き込みをすると思います。以前の書き込みが残っていると、その時の考えに引っ張られる可能性が高くなります。

問題に向き合うときには、常に先入観のない状態にしましょう。

問題に取り掛かる前に問題用紙のコピーを取り、次回、解き直す際にも新鮮な気持ちで問題に迎えるようにしましょう。


3.調子よく解けた問題は、時間を空けずに別解を導き出そう

ある程度、力がついてくると模範解答に近い解答をサッとかけてしまうことがあります。

そんなときには安心することなく、敢えて条件を厳しくして解き直してみましょう。

私は、ツインコリドール型で解答したものを、L字型で解き直すことをしたり、建物に入る方向を別方向にして解答することを試していました。

厳しい条件の中で考える癖をつけると、エスキスが進まなくてパニックになりそうな状態でも、なんとか落ち着かせて解答をまとめることができるようになる訓練になりました。


4.どうしてもエスキスがまとまらない時も諦めない

学校の課題は、初歩的なものから次第に難しくなっていきます。時には、エスキスが全くまとまらないことが発生します。

そんな時は、途中で諦めて解答を見たくなりますよね?でも、決して見てはいけません。

本試験でも、エスキスがまとまらないことはあり得ます。しかし、本試験で模範解答を見ることはできません。

諦め癖をつけないよう、試験勉強においては、自分の力でまとめ切るようにしましょう。

悩んだ上に、無理矢理にでもまとめたエスキスは、必ず、役立つことになると思います。


5.無闇に過去問に手を出さない

本試験の過去問は、無闇に手を出すべきではないと思います。

試験の内容は、時代によって求めることに変化があります。例えば、今では問われることのない床伏図を勉強しても無駄な時間を過ごすだけです。

課題発表前に無闇に手を出しても、余計な知識を入れることとなり、その後の勉強の邪魔になってしまうことがあります。

本試験の課題テーマは、似通ったものがよくあります。課題発表後に、類似の本試験問題を見て、どのようなことが問われたかを確認するくらいはしてもいいと思います。

しかし、資格学校などは、過去問を研究し尽くしていますので、必要な過去問のエッセンスは、当年度の課題の中に組み込まれます。特に、受験生が過去問を解かなくても、必要な知識は得られるようになっています。


6.後半に初歩的な課題を解き直す

課題の難易度は本試験に向かって、どんどん上がっていきます。しかし、本試験は自由度が高く、初歩的な課題の方が近い場合が多くあります。

難しい問題ばかりをこなして、複雑なことを考える癖がついてしまうと、初期に扱っていた課題が解けなくなってしまうことがあります。

初歩的な問題は、製図勉強期間中は何度も解くようにして、本番前にも必ず解き直すようにしましょう。

凝り固まった頭がほぐれ、自由度の高い本試験を解けるよう、頭の中をチューニングできます。


以上、製図課題をこなす上での注意点をお伝えしました。気になったことがあったら、実践してみてください。


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