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記述研究所のテキスト 02


製図試験の攻略法

かれおのれれば百戦殆ひゃくせんあやうからず

孫氏の兵法

この言葉は孫氏の兵法の一節です。
敵と自分自身の能力を知ることできれば、争いごとでは常に勝てることを表現しています。

相手を理解することで、自分自身の戦略や行動を決めることの重要性を示しています。

製図試験も自分以外の受験生との争いごとです。
孫氏の兵法は、製図試験にも通じる理論です。
「製図試験」というものを理解することで、自分がどのような準備や勉強方法をするべきかが理解できるはずです。

それでは、記述について学んでいきましょう。


記述の歴史

まずは、記述の歴史を学びます。
記述用にA3解答用紙が用意される形式となったのは平成21年度からです。

それまでは製図用紙に引き出し線で補足事項を記入していました。
構造計算書偽装問題を踏まえ実施された平成21年の建築士試験改革により、試験内容が大幅に変更されました。

試験時間が5時間半から6時間半に1時間延長されました。
さらに、図面だけでは確認できない計画、構造、設備に関する知識を詳細に問うため、記述問題が追加されました。

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