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用語集(環境負荷低減)

この用語集は製図試験初学者が覚えておくべき記述関係の用語を説明します。「建築計画」「構造」「設備」「環境負荷低減」の4分野を分割して用意します。初めて製図試験を受ける方が覚えておくべき用語を選びましたが、基礎から再確認される方にとっても役立つように詳しく書いています。

この記事は「環境負荷低減」です。課題発表後、テーマに応じて必要となる用語を追加する予定です。


環境負荷低減

環境負荷低減とは、建物で消費される主なエネルギー(冷暖房、照明・動力、給湯など)を削減するための手法を指します。

建築設計においては、パッシブデザイン(機械を用いず、日射、通風、熱などを利用する省エネルギー手法)とアクティブデザイン(機械、電気的な設備を用いて環境調整する省エネルギー手法)があります。


パッシブデザイン

パッシブデザインとは、「パッシブ」が「受動的な」という意味であることから、自然が持っているエネルギーを建築設計手法にて受動的に利用することを指します。機械装置を使わずに快適な環境をつくる方法のことです。

対義語として、機械装置を用いて快適環境を実現する手法をアクティブデザインといいます。

パッシブデザインの代表的なものを示します。

・Low-Eガラス

Low-E(Low-Emissivity:低放射率)ガラスとは、特殊な金属膜を表面にコーティングしたガラスを組み合わせた複層ガラスです。日射の熱を抑え、断熱性も高いので一年を通して空調負荷を軽減させることができます。

特殊金属膜をコーティングしたガラスの位置によって、目的が変わります。

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