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はじめましてのごあいさつ

はじめまして、記述研究所の源です。令和元年11月から一級建築士記述研究所をやってます。

一級建築士製図試験では、図面で表現しきれない設計思想を補うため、「計画の要点等」を記述します。A2用紙の図面A3用紙の計画の要点等を提出します。製図試験では「計画の要点等」が合否を分けることもあるので、図面と同様に手を抜くことはできません。

受験生の多くは、作図手順の多さや、自分の納得のいくエスキスに辿り着けないため、記述の勉強を後回しにしがちです。記述は早い段階から手をつけることで確実に力がつき、最終的には合格を勝ち取る武器となります。

設計条件に対してたとえ好ましくない計画であっても、記述内容によって挽回することができます。当研究所では「計画の要点等」に焦点を当てて製図試験対策をお届けしていきます。

「計画の要点等」とは

計画の要点等とは、製図試験において図面では表せない設計者の考えを補足するものです。図面に表現できない部分の知識を文章で記述し、建築士として必要な知識を保有していることを示します。

試験では、例年10問程度が出題され、イメージ図を用いて補足説明する問題も2・3問出題されます。6時間30分の製図試験で「計画の要点等」の解答用紙記入には1時間程度を費やすのが平均とされています。

設問内容は

当研究所では「建築計画」「構造計画」「設備計画」「環境負荷低減計画」の4分野に分類しています。それぞれの分野に特徴があり、勉強の仕方も異なります。おおまかに各分野の出題傾向と、それに対する勉強の進め方を書きますので参考にしてください。

建築計画
建築計画は「室」や「部門」について、その位置とした理由を問われます。また、人の動きを表す「動線」について、施設利用者側と管理者側の動線が交錯しない必要があり、このことを考慮した説明を求められることが多くあります。ゾーニングとして部門毎の使い分けや、下足の履き替え、周辺環境との調和などについても問われます。

建築計画は計画の要点等の中で最も自由度が高く、解答の幅も非常に広くなります。自分の言葉で書く部分が多いことから、何を書いていいのか戸惑ってしまうかもしれません。とりわけ、暗記による対応が難しい分野です。

過去問をみながら、どのようなことが問われるのかを確認しましょう。重要なことは、解答例を暗記するのではなく、自分で文章を書いてみて、読み直すことです。読み直したときに、しっかりと問われている内容に答えているかを確認しましょう。

自分だけでチェックしていると、思い込みによる判断となる可能性があるので、たまには誰かに読んでもらうことが効果的です。

構造計画
構造計画は暗記で対応可能な問題が多いです。稀にサプライズ問題がでますが、ほとんどの人が解けないので、慌てず空欄としないことだけに徹すればいいです。

過去の出題を確認していただければ分かるように、同様の問題が繰り返し出題されています。逆に、ここでとりこぼさないようにしなくてはなりません。

設備計画
製図試験で問われる設備に関する知識は限られています。設備構成、特徴について、内容を理解しながら覚えておけば問題ありません。どのような条件があたえられてもいいように広く必要最低限の知識を習得してください。

過去の出題を一通り勉強しておけば、ほとんどの問題は対応できる分野です。しかし、ただ暗記するだけではなく中身を理解しておくことが重要で、少し変化があった場合でも対応できるようにしておきましょう。

環境負荷低減計画
近年、良く出題される分野です。建築の省エネルギー性に関する問題として、パッシブデザイン(建築的手法)が問われますが、アクティブデザイン(設備的手法)についても問われます。

過去の問題で出題された方式や、まだ出題されたことのない方式についても勉強しておく必要があります。過去問をしっかり押さえることで過半の問題は対応可能となりますので、まずは過去問から勉強しましょう。


当研究所は無料ブログとして開始しましたが、無料ゆえのハードルの低さから、製図受験生以外の方から様々なご意見を頂戴することがあり、その対応に時間を使うことが多くありました。そのようなことに時間を使うことは、目指している方向性とは異なるものであり、モチベーションを維持することも困難となりました。

これらの反省として、必要な人に向けて必要な情報を届けることに専念するため、私が価値ある情報と思うものは有償にてアップさせていただくことと変更しています。

令和4年度の製図試験に向けて、記述の勉強をどのように進めるべきかをこちらのマガジンにまとめました。有料記事ですが、全ての記事は始めの部分を読めるようになっています。

よろしければご覧になってみてください。

以上が当研究所の紹介です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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