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製図試験に合格するには資格学校へ通う?

こんにちは、源です。今日は、製図試験を突破するために、どのように勉強を始めるかを考えます。



資格学校に通う?

製図試験を突破しようと思ったら、資格学校に通うのがベストの選択だと思います。資格学校の回し者というわけではありませんが、合格可能性は高くなると思います。

[メリット]
豊富な情報、対面による質疑、他受験生の図面
[デメリット]
高額な授業料、通学手間

高額な授業料ですが、合格が保障されるわけではありません。

いわば、未来の自分への投資として、素早く合格して次のステップへ移るという時間を買うつもりで投資してみましょう。

どんな投資も元本保障なんてないので、製図試験も同じです。

実際、資格学校に通わなくても、合格することはできます。しかし、非常に困難な道のりとなります。少なくとも、十分な時間的余裕と試験に精通した人が周囲にいるという条件が必須です。

実際、私は初年度に資格学校に通うことなく製図受験し、ランクⅡで不合格となりました。もし、学校に通っていたら合格していたかも?と考えたのは、後の祭りですね。


長期または短期

資格学校に通うとして、長期コース、短期コースの選択があります。

私は結果として短期コースで合格できましたので、どちらでも合格はできると考えます。

私が短期コースを選択したのは、3月から10月までの長期コースでは集中力が続かないと思ったからです。もともと短期集中型なので、半年以上はモチベーションが続かないと思い、選択しました。

しかしながら、長期コースでは基礎から丁寧に幅広く教えてもらえると聞きますし、自分の短期コースが始まった時に長期コースを覗き込むと高度なことをやっていて差を感じたのを覚えています。

試験日が近づくとコースの実力差は縮まると聞きますが、スタートダッシュできるのはメリットですね。

結局は、自分に合っていると感じるものを選べばいいです。


資格学校の特色

一級建築士試験のメジャーな資格学校としては、古株では日建学院、総合資格があります。また、新興勢力としては、法律系の資格に強いTACがあり、この3校が多くを占めます。

それぞれには特色があり、自分に合った学校を選ぶところから試験勉強は始まっています。

記述研究所の3人は、日建学院1人、TAC2人の通学経験があります。その当時(今から数年前ですので、現在は変化した可能性があります。)の各校の印象は以下の通りで、学校を決めた際に検討したことです。

日建学院
内  容:基本問題から応用問題まで(授業での作図の初歩的説明はなし)
問  題  数:中間(TAC<日建<総合)
授業時間:朝から夕方まで(延長なし)
授  業  料:中間(TAC<日建<総合)

TAC(タック)
内  容:基本問題から応用問題まで(授業での作図の初歩的説明はなし)
問  題  数:少ない(TAC<日建<総合)
授業時間:朝から夕方まで(延長なし)
授  業  料:最も安価(TAC<日建<総合)

総合資格
内  容:基本問題から応用問題まで(初歩の初歩から説明)
問  題  数:多い(TAC<日建<総合)
授業時間:朝から夕方(夜まで延長する場合あり)
授  業  料:最も高価(TAC<日建<総合)

各校、特色はありますが、授業内容の違いはあれども、どこの学校でも合格者は出ていますので、大きな違いはありません。

あとは、何を重視して学校を選択するかによります。

初歩から教わりたく、問題数をこなしたい場合には、総合資格を選択します。逆にTACの場合は、少ない問題をじっくり何度も解くことで、根本から学ぶことを重視しています。それぞれにメリット、デメリットがあります。

各学校では、説明会、体験授業などがあると思いますので、自分に合ったと思うところを選択してください。


通信教育もあり?

初年度、資格学校に通学し、エスキス、製図の基礎が備わっている場合には、2年目以降、通信教育を選択する道もあります。

現在は、大手資格学校でも通信コースの用意があるので、検討してみる価値はあります。

通信のメリットとしては、通学に比べて費用が抑えられていることと、教室まで通う時間が節約できることです。

デメリットとしては、周囲の学生との意見交換がしにくい、講師への質問や図面添削の返却に時間を要するなどがあります。

あとは、勉強の進捗管理は全て自分で行うため、厳しく律することができる人に向いています。

費用の安さとか、時間がないからといって飛びついてしまうと、全くカリキュラムをこなす事ができずに試験日を迎えるという不幸が生じます。

実際、私以外の研究所員二人は初年度は資格学校に通いましたが、2年目以降、通信教育を利用して合格しています。

時間、経済的に制約がある場合は、通信も選択肢の一つにしてみるものいいかもしれません。


製図試験の中で忘れられがちな計画の要点等を勉強するなら、こちらのテキストをご検討ください。

©️2023一級建築士記述研究所