<2020年映像コンテンツ利用実態分析>コロナ禍の2020年、SVOD利用率が30.3%に急伸(前年比+8.1)、一人当たり利用サービス数は微増の1.7個に(前年比+0.1)
映像コンテンツ視聴サービスを利用するユーザーとその利用実態に関する分析レポート「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」の2020年調査版を、12月9日(水)に発行いたしました。
本商品は、「契約形態(定額制、レンタル、購入、無料)」と「鑑賞形態(動画配信、放送、ビデオソフト)」を組み合わせた分析レポートで、ホームエンタテイメント市場を幅広く把握できるのが特長です。例えば、動画配信のみでなく、放送、DVD・BDといった観賞形態の異なるサービスの利用状況を横断して捉えることが可能です。
今回の調査で、SVOD(定額制動画配信サービス)の利用率が前年調査時から急伸していることが判明いたしました。そこで、契約形態、観賞形態を横断した利用率の推移や、SVODサービスの平均利用数に着目。レポートから抜粋する形で、ホームエンタテインメント市場全体におけるSVODの利用実態を注目の調査結果としてお知らせいたします。
※「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」では、下記のように市場を「契約形態」「鑑賞形態」の組み合わせでカテゴリ分けをしています
利用率上昇が続く動画配信サービス、SVODは前年から急進し30.3%、フィジカルからデジタルへの移行がさらに加速
「定額制」「レンタル」「購入」「無料」といった契約形態別に利用率を調査したところ、ずべてのカテゴリで動画配信の利用率が上昇しました。最も上昇幅が大きかったのは「定額制」のSVODです。前回の22.2%から+8.1ptの30.3%へ急進。2015年調査のDVD・BDレンタルの利用率を超えました。動画配信系では「レンタル」のTVOD、「購入」のESTも前年比プラスで推移し、底上げしています。
一方で、ビデオソフトの利用率は減少傾向にあります。「定額制」のDVD・BD定額レンタル、「購入」のDVD・BDセルは横ばいで推移したものの、「レンタル」のDVD・BDレンタルは前年比-2.8ptと減少しました。フィジカルからデジタルへのシフトがさらに加速していることが推測されます。
今回、利用率が急進したSVOD。SVOD利用者は平均的にいくつのサービスを利用しているのでしょうか。次は平均利用数を全体、性別、年代別で調査した結果になります。
SVOD利用者のみに絞ると一人当たり平均1.7個のSVODサービスを利用、最も多いのは20代で平均2.0個利用
SVODサービスの平均利用数を調べたところ、SVODを利用していない人も含めた回答者全体では、全体で平均0.6個となりました。一方、SVOD利用者に絞ると、全体平均は1.7個となりました。SVOD利用者では20代が2.0個と最も多く、性年代別では、男性20代で2.2個、女性20代で1.8個という結果になりました。
若者の利用サービス数が多い一方で、回答者全体、SVOD利用者ともに年齢があがると減少傾向にあります。SOVD利用者の場合、男性60代で1.3個、女性60代で1.2個となりました。
以上のように「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」では、契約形態や観賞形態を横断した分析をはじめ、各カテゴリ別の利用実態、個別サービス別のブランド浸透状況、動画配信サービス毎の利用実態深掘りなど、多様なデータを掲載しております。ホームエンタテイメント市場全体の把握、分析にぜひご活用ください。
■調査概要
出典:「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート(2020年10月調査版)」
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2020年10月31日(土)~2020年11月4日(水)
※前回は2019年11月2日(土)~2019年11月5日(火)に調査
調査対象:日本在住の15~69歳の男女
回答者数:20,419人
値の重みづけ:10歳刻み性年代の比率が、総務省統計局発表の人口推計(2020年10月1日時点の概算人口)と等しくなるように重み付けを行った
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