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【読書記録】ねじまき鳥クロニクル:村上春樹

あの、、、私には難しかったです、、、
お恥ずかしながら、、、、全然意味が分からん、、、、
なんかでも最後はさわやかに万事解決してそうな感じでおわったな、、、、


いやぁ、村上春樹の初期作品って感じがすごいしましたね。
バンドのファーストアルバムみたいな。
やりたいことは大きく変わらないんだろうけど、音作りとか歌詞とか節々に粗があってなんかあか抜けない感じ。
そんな印象を受けました。初期のバンプとかギターの音ブリブリですからね。
まあでも最近は結構録音技術とか演奏技術が発達したのか、ファーストアルバムから割と完成した音出してくるバンドも増えている気がする。よくも悪くも。
なんかあのあか抜けない感じ好きなんだけどな。
もう1990年代くらいのぼそぼそな音源を出すバンドは現れない。

いかんいかん、バンドの話じゃない。村上春樹の話だ。
村上春樹ってある人物と別の人物をシンクロさせたり、ある出来事にほかの出来事を象徴させたり、そういうのが好きじゃないですか。やたらにセックスに象徴性求めたりね。
まったく別の二人のエピソードが、最後に交わったり、象徴的につながっていたり。

ねじまき鳥クロニクルは登場人物が多いので、誰と誰がどうつながっているのか非常にわかりづらい。なんとなくつながってるのはわかるから、もう一回読むと新しい発見があるんだろうけれど。

あとはシンプルに文が読みづらい。他の作品は意外とするする読めたんだけど、どうにも読むのに時間がかかる。スタミナも使うので、なかなかもう一回読もうにも腰が上がらない。


根っから村上春樹好きな人にはたまんねえんだろうなあ。
村上春樹節☆全☆開☆
って感じですよね。粗削りの村上春樹の原石。
ちょっとずつ技術を身に着けたりして読みやすくてわかりやすい村上春樹に代わっていったんだろうけれど。一方で村上春樹らしさは薄れていく。
初期作品にしかない濃厚さがありますよね。

あとは結構村上春樹は作品同士のつながりというか、ファンにしかわからない部分も多いですよね。ほかの作品を読んでるとおっ、て思うところがあったり、同じようなトリックを使っていたり。
内輪ネタって一番面白いじゃないですか。知らない人には何も面白くないけれど、共通認識があると手っ取り早く笑いが取れる。村上春樹でいうとカティサークとかね。すぐカティサーク。カティサークロックほんまに旨いと思ったことあるんか。

そういう内輪ネタ感によって生まれる仲間意識みたいなのも、村上春樹のファンがハマってハルキストみたいなのが生まれえる理由なんだろうなあ。


一応弁解しておくと、たまたまnoteをやり始めた時期に村上春樹を読んでいたから村上春樹のレビューばっかり書いているけれど、私は特別村上春樹が好きというわけでもないので、そろそろ別の作家さんのものを読もうかなと思っています。
何かおすすめあればぜひお願いします。
あんまり感動しなくて、つかみどころがなくて、事件が起こらない小説が好きです。

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