無職が終わりますので

およそ1年5ヶ月の無職期間(厳密には11ヶ月無職、6ヶ月フリーター)でぼんやり考えていたことを備忘録として書いていく。
といっても、逐一メモしていたわけではなく、忘れてしまっているものも多いと思う。無職の期間というのは人間社会においてなるべく無い方が良いとされ、この期間は個人的には貴重だったので非常にもったいないが、まあ書き留めておくマメさもなかったので仕方がないと思う。

なんでやめたの

・病(びょう)関連の対応で会社のことビミョ〜になっちゃったから
・今やってること以外やってみたくなったから

こんなところで身の上話をしても仕方ないので、ざっくりに留めておく。やめた理由なんかどうでもよくて、やめた後に何を考えていたかが本題だし。


◯その1。会社を辞めた直後、世界が輝いて見えると言うことについて

退職レポ漫画みたいなのをインターネットで見た時に、帰り道が輝いて見えた。世界は最高だからお前ら全員会社やめろ!みたいなの、ありませんか?私は何度か見たことがあり、ホントかよ〜と懐疑的でした。
結論的には、確かに輝いて見えた。
会社をやめるための書類を書いてお世話になりましたと会社を出た後の行動は今でも覚えており、14時頃、いろいろと寄り道をして帰った。
デカい駅のショッピングモールをふらつき、そこの端っこにあるペットショップに30分くらいいた。親の品種が「A×B」の猫と「B×A」の猫がいて、何が違うんだろうって思った。
あとは多分昼ご飯もそこらへんで食べた。労働中建物から出なかったので、平日スーツで15時ごろに行うそれらはある意味社会人になってから(厳密には辞めた直後なので無職なのだが)、初めてのことだったように思うね。
そう言った一連の行動の最中、前を向いてすれ違う人の顔をよく見ていることに気づいた。
残業後の帰り道に電車の中ですることは、Twitterを見たりソシャゲをやることであり、退職後の帰り道に関しては、それらを全て行ってもまだ"帰宅中"であり、やることがなくなったのでケータイをしまって前を向いていた。単純な話かもしれないし、別にソシャゲとかやらない人は労働していても前を向いて歩いているかもしれない。
ともかく、人の顔を見て、思ったよりすれ違う人にも可愛い人いるね(ワラ みたいなことを思っていた記憶が濃い。
あと単純に昼間なので太陽が上の方にあった。

以上が、自分にとっての退職後の"輝き"の正体であった。
昼間に前を向いて道を歩け。労働者はそれさえ満足にできない。

◯その2 。休みがない
これに関しては言語化が難〜と思ってるので、その1よりも胡乱な文章になってしまうかも。

芸能の活動をしている人間たちに対してだけ(?)、よく、休みの日をオフと表現することがありますよね。オン/オフの概念が、労働する日、労働しない日とわかりやすく、今回使いたいと思う。
無職は、ずっとオフだと思われがちだが、あるいは実際にずっとオフなんだが、そもそも「オフ」とは「オン」の裏返しにしか存在しないので、「オン」が存在しない無職に、「オフ」はない。

エアコンにオン/オフは存在するが、何もない天井の角を指差して「今これオフの状態」とは言わない。

"時間"とは、物事を区切る上で便宜的に定義したモノであって、区切るものがない無職には、時間自体存在しない。
まあ現代社会に生きている上では、あるんですけど…。

なんというか、明日から仕事〜。とか、後2日乗り切れば休み〜!とか。そういう細かい凹凸がなくなって、平坦になった人生の先に見えるの、「死」なんですよね。
無職期間(厳密には転職先での勤務開始はもう少し先なので、今もだけど)は、このままだと仮定した場合に見据えた未来に見えるのが死のみで、それも所得がないから数十年後とかじゃなくて、思ったより近いところにそれがあった。
それでもまあ、やめた理由の1つである「今やってること以外」がやりたかったから、それの勉強とかしてたんですけど…。
結局志望してた業界には行けずに同じ業界に出戻ったんですけど……。

そんな感じで、本当に怠惰にすごしていたのは有給期間を消化していた1ヶ月ほどだけで、あとはうっすらとした死と、死への恐怖がまとわりついた状態で過ごしていた。
1日の可処分時間が16時間くらいある点について時間があると、もしかしたら言えるかもしれないが、労働しながら数十年生きるのと、無職で2,3年生きるので、人生の燃やし方が違うだけなのかも。ってちょっと思ったよ。

なんかもうちょいあった気がしたけど、1800文字も書いて満足したからもういいか。
貯金残高と転職に伴う引越し、その後の生活費がかなりギリギリで、やっぱりもう少しの間死がつきまとうけど、まあ、なんとかなるか!!という気持ちでいる。
なんとかなれ〜〜〜

おわり

@gekkyon

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