入試問題にチャレンジ!

2018年南山大学
(1) 律令国家の税制は,口分田の収穫物に課税されるものと,主に成年男子に課税されるものとで成り立っていたに関して述べた次の文X・Yについて,その正誤の組合わせとして,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。

X 租とは,その年の口分田の収穫高に応じて納められる税であった。
Y 成年女子に課される調・庸は,成年男子に課せられる3分の2であった。

㋐ X-正 Y-正
㋑ X-正 Y-誤
㋒ X-誤 Y-正
㋓ X-誤 Y-誤

Xは誤文。1段につき2束2把の米を納めた。Yも誤文。調・庸は男子のみの負担。

(2) 8世紀から9世紀にかけて,時々の政権は,口分田の不足解消や財源確保を試みたについて述べた文として,誤っているものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 長屋王政権は,百万町歩開墾計画を立てたのち,三世一身法を施行した。
㋑ 橘諸兄政権は,墾田永年私財法を施行して,田地の増加をめざした。
㋒ 藤原基経政権は,畿内に官田を設けた。
㋓ 藤原時平政権は,6年ごとの班田を12年ごとに改めた。

エが正解。これは桓武天皇。

10世紀に入ると, A が奏上した「意見封事十二箇条」で,徴税停滞の実態などが報告された。

(3) 空欄 A に入る語として,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 小野岑守 ㋑ 菅原道真 ㋒ 橘逸勢 ㋓ 三善清行

エが正解。

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