入試問題にチャレンジ!
2018年南山大学
飢饉の被害がとくに深刻であった天保年間には, A 国で1万人規模の一揆が発生した。この一揆については,のちに「鴨の騒立ち」と題した記録が作成された。
一方,都市でも,民衆の不満が噴出した。将軍 B の治世には,幕府の本拠地である江戸で初めて打ちこわしが発生し,有力な米問屋が襲われた。その後,農村社会の変容,およびそれにともなう都市住民層の変化dにより,都市騒擾が増加した。幕府は,19世紀,農村に C のような治安対策を講じ,それとともに,江戸でも D を設置するなどの貧民対策に追われた。
(16) 空欄 A に入る語として,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 越 後 ㋑ 近 江 ㋒ 下 総 ㋓ 三 河
エが正解。三河の加茂一揆。
(17) 空欄 B に入る語として,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 徳川家斉 ㋑ 徳川家宣 ㋒ 徳川家慶 ㋓ 徳川吉宗
エが正解。享保の飢饉の後。
(18) 農村社会の変容や都市住民層の変化について述べた文として,誤っているものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 農村では,土地を失って小作人になる者が増える一方,地主は経営を拡大していった。
㋑ 村役人を兼ねる豪農と,小百姓や小作人らとの間で対立が深まり,村方騒動へと発展した。
㋒ 田畑を失った百姓の中には,都市部に流入し,年季奉公や日用稼ぎに従事する者もあった。
㋓ 農村からの人口の流入によって,都市では人口に占める家持町人の割合が増えた。
エが正解。地借・店借が増加した。
(19) 空欄 C および D に入る語の組合わせとして,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ C-七分積金 D-御救小屋
㋑ C-七分積金 D-社倉・義倉
㋒ C-寄場組合 D-御救小屋
㋓ C-寄場組合 D-社倉・義倉
19世紀がポイントで、ウが正解。
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