入試問題にチャレンジ!

2018年南山大学
(4) 受領は,国家財政を支える一方,私腹を肥やせる地位となったについて述べた文として,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 班田収授ができなくなっており,国衙領は名に編成され,その耕作を田堵が請け負った。
㋑ 郡衙は解体され,受領の配下として国衙に勤務することになった郡司は,少領と呼ばれるようになった。
㋒ 受領は,政権が定める以上の税額を中央に納めることで,重任を認められた。
㋓ 受領は任国に常駐し,下位の国司は在京して受領の留守を預かる目代となった。

アが正解。イ、少領ではなく在庁官人かな。ウ、税額ではなく、私財を投じて成功を再び行った。エ、目代は遙任国司の代わりに派遣された者を指す。

988年に尾張国の受領 B が農民らに訴えられるなど,受領と農民との間で紛争が相次いだ。

(5) 空欄 B に入る語として,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ 藤原隆家 ㋑ 藤原秀郷 ㋒ 藤原元命 ㋓ 藤原良房

ウが正解。

さらに,天慶の乱などで地方政治が混乱し,中央への税の移送が滞った。そこで,諸国の治安維持のために,令外官である C や D が,国ごとに常置されるようになった。

(6) 空欄 C および D に入る語の組合わせとして,正しいものを,下記の㋐~㋓から選びなさい。
㋐ C-押領使 D-勘解由使
㋑ C-押領使 D-追捕使
㋒ C-検田使 D-勘解由使
㋓ C-検田使 D-追捕使

イが正解。

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