入試問題にチャレンジ!

南山大学。

17世紀後半,江戸幕府の命で A により東廻り航路が整備されるなど海上交通網が確立し,全国的な流通機構が成立した。

河村瑞賢。

商品は * から江戸へと,廻船で運ばれていた。さらに,蝦夷地や東北と * との間を B が運航するようになった。
 ところが,18世紀後半,幕府統制下のルートとは異なる独自のルートによる商品流通が増え,各地から * へと集荷される商品の量が減少する事態が起こった。

*は大坂か。Bは西廻り航路。

こうした物流の変化もあり,江戸の人々の生活は苦しくなった。とくに,飢饉が続いた天保期には,江戸をはじめ全国で一揆や打ちこわしが起こった。老中の C は,当時の経済状況悪化の根本的な原因が,従来の流通機構のあり方にあるとみて,対策を講じたa。しかし,その原因分析が妥当なものではなかったため,効果は上がらなかった。

(15) 下線部aについて,「当時の経済状況悪化」とはどのようなものであったかを明示しながら,具体的に50字程度(句読点も1字に数える)で説明しなさい。ただし,空欄 C に入る人物の姓名を,漢字で明記すること。

江戸の物価上昇が、株仲間における流通の独占にあるとみた水野忠邦は、株仲間解散令を出した。

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