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【8月のありがとう】をAesop(イソップ)の香水へ

夏は大好きだけど、暑いのは苦手だ。

大真面目にそんなことを心から思う。

そんな私が、猛暑の続く8月を生き抜けたのは、間違いなく「Aesop(イソップ)」の香水『Tacit(タシット)』のお陰だ。今日はその感謝を言葉にしてみる。


拝啓
タシット オードパルファム様

あなたはいつも爽やかで、呼吸が楽になるようなシトラスの香りを私に与えてくれました。マスクをしていると正直全然分からないくらい軽く、ほのかな香りでしたが、時々弾けるその爽やかさに心癒されておりました。

トイレの個室でこっそりマスクを外した時、身体を動かした時、汗をかいた時など、密かに私の鼻を喜ばせてくれました。

そもそも私は、シトラスノートの香りが少し苦手でした、すみません。本物っぽいジューシーな果実感はダメで、かと言ってダンディーに寄り過ぎた渋いシトラス感も、自分には不釣り合いなのでした。

しかし、このタシット様はその真ん中で、それぞれの良い所だけを上手く取り出したかのように、私にジャストフィットな香りです。目を閉じると、マンハッタンの真ん中にめちゃくちゃスタイリッシュな果樹園が建設されています。そんな事を思うくらい、私は自然と都会の融合にいつも感動しているのです。

ちなみに、この夏は楽しい予定など一つもなかった訳ですが、去年の夏も私は密かにタシット様を愛用していたのです。

つまり、タシット様は私に、去年の夏の楽しい思い出も運んできてくれたのです。あの日、あの時、あんなこと、こんなこと、漬け込まれた楽しい思い出が香りに乗って思い起こされる。これは本当でした。

梅の実を集めて梅酒を仕込む時、おじいちゃんが塩辛のイカを仕込んでいる時、その楽しく豊かな光景が、後々の美味しい時間を作る。そんな風に私は去年の夏、今日のためにタシット様を仕込んでいたような気持ちです。

ありがとう、タシット様。

良い8月をありがとう。

今年は上手く仕込めただろうか。来年もまたお世話になった時には、どんな事を思い出し、何を思うだろう・・・。

とにかく、爽やかな香りよ、ありがとう。ずっと好きです。

敬具

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