いま、∞ホールは史上最高のラインナップーー∞チャンピオンシップとABCお笑いGPを振り返る
皆さん、こんにちは、ヨシモト∞ホール支配人の西尾です。
いつも劇場に足を運んでくださっているみなさま、配信でご覧いただいているみなさま、この記事を読んでいただいているみなさま、誠にありがとうございます。
さて、もうすぐ関東地方は梅雨明けらしいですね。くせ毛の私にとって梅雨の時期は髪の毛がうねってしまい、ドライヤーを強めにかけても熱風で汗が吹き出してまた髪の毛がうねって…の繰り返し。悩みの種です。
うねるといえば、先日7月4日に開催した、渋谷で今一番面白い芸人を決める祭典「ムゲンダイチャンピオンシップ〜2021 SUMMER〜」では、うるとらブギーズさんが優勝しました。
ご存じのない方もいらっしゃるかと思いますので、改めてご報告させてください。
私も会場内で観ていたのですが、客席がうねるほどの爆笑をとっていました。うるとらブギーズさんは、本当にたくさんのコントネタを持っていますが、どのコントも豊富な設定と我々の想像を上回る展開が本当に見事です。腹が捩れるくらい笑いました。3年連続キングオブコント決勝進出もあるんじゃないでしょうか。
惜しくも優勝を逃したゆにばーすの漫才も圧巻でした。
大会前に、川瀬名人がこう言っていました。
「コントは小道具やモニターを使ったりと、センターマイク1本の漫才に対して反則レベルのことが出来るので、同じ大会では絶対コントに勝てない」と。
確かに、漫才とコントを同じステージでジャッジするのは本当に難しいと思います(審査員の皆様も21組を採点するのは大変だったと思います)。
ただ、ゆにばーすのこの日の漫才は神がかっており、M-1グランプリ決勝の舞台と錯覚するほど鬼気迫るものを感じました。コントに対する漫才師の執念とでもいうのでしょうか。もう、ウケ具合が半端なく、審査員11名のうちの一人が100点満点をつけたほどの完成度高いものでした。
とにかくみなさん面白くて、どのコントも漫才も∞ホールの看板芸人にふさわしいハイレベルな大会でした。これでひとつの番組になるんじゃないか、とさえ思いました。
ムゲンダイチャンピオンシップ直前の「ムゲンダイユースカップ決勝戦」では、うるとらブギーズさんと同期のかたつむりさんが優勝し、看板芸人のムゲンダイレギュラー入りを決めました。二組とも17年目にして、脂がのってきたと思います。
ユースメンバーにも面白い芸人がまだまだたくさんいますので、ぜひ注目してください。
脂がのってきたといえば、先日7月11日に放送された「第42回ABCお笑いグランプリ」では、ムゲンダイメンバーのオズワルドが、ラストイヤーにして優勝をもぎ取りました。
本当に嬉しいですし、東京所属の芸人が関西の賞レースを獲るのは並大抵のことではないですよね。
決勝に進出した蛙亭、空気階段、コットンもオズワルドと同期のムゲンダイメンバーです。
これって、すごくないですか!?
私が2年前に沖縄から渋谷に異動してきて初めてオズワルドの漫才を観たとき、面白い漫才師がいるなとライブ終わりに声をかけたのを思い出しました(彼らが覚えているか分かりませんが)。
その時からも確実に成長していますね。
コットンは、デビュー間もない頃(当時はラフレクラン)に「しゃべれくらん」というライブを立ち上げて、そのライブを私が担当していたのですが、その頃の彼らと比べるともう別人ですね(10年も経てばそりゃそうか)。
いま10年目の芸人さんが一番脂がのっている気がします。
最近ではネタ番組も増えてきましたし、ムゲンダイ所属芸人の番組出演も目立ってきました。若手お笑いブームの再来を感じますね。
巷では、いま、∞ホールは史上最高の所属ラインナップと囁かれています。
賞レースでの活躍やバラエティ番組への出演、各局メディア露出、全国の吉本劇場出演など、本当に将来が楽しみな芸人さんばかりです。
6月から1回戦が始まった今年の「キングオブコント」も、ユニット参加が可能になったということで、荒れる大会になるのではないでしょうか。所属芸人のみなさん、各賞レースの予選を見据えてこの時期に単独ライブや新ネタライブを精力的に行っているので、今後が楽しみです。
時代は常に新しいモノを求めていて、私たち若手劇場スタッフの役割は、それが世の中にマッチするように発信していくこと。ありがたいことに、∞ホールは、∞ドームも合わせると年間3,000公演以上を実施しており、所属芸人が毎日ネタを磨く環境が整っています。圧倒的に経験を積めるのです。
逆を言えば、これだけ環境が整っていながら芽が出なければ、自分の力不足で恥だと思いたい。
東京都には4度目の緊急事態宣言が発令されました。
なかなか外出しづらい状況が続きますが、ぜひ劇場で、あなたのその目で、生のお笑いライブを観ていただきたいです。夢に向かって真剣にお笑いを追求している芸人のリアルが感じられるでしょう。
そして、お笑いは「生もの」ということにも気づいていただけるはずです。何よりもお客様の「笑顔」と「笑い声」が芸人の成長にとって必要不可欠な最大要素なのです。
時代は5Gの到来とコロナ禍でライブ配信コンテンツが急速に発展しました。∞ホールでも劇場のライブ配信を精力的に行っていますが、視聴者の笑い声を会場に届けることが出来ていません。技術の進歩でそれを実現できる時代もそのうち来ると思うのですが。やはり劇場で観て笑ってほしいと願っています。
(ヨシモト∞ホールでは、政府や地方自治体のガイドラインに則り、お客様、タレント、従業員および関係者の健康、安全を最優先に、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めて毎日公演を実施しております。)
∞ホールのリニューアルから3ヶ月が経ち、相変わらず世間はコロナ禍で緊急事態宣言とにらみ合いが続きますが、これからもいろいろ仕掛けていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
みなさまもお体に気を付けてお過ごしください。
ヨシモト∞ホール支配人 西尾彰記
(ムゲンダイチャンピオンシップも次回開催に向けて、ご興味のあるスポンサー様がいましたら、ぜひお気軽に劇場までお問合せください。)
■支配人おすすめライブ
・ムゲンダイユースカップ7月本選
日時:7月20日(火) 開場16:15|開演16:30|終演18:00
出演者:MC/TEAM BANANA
キンボシ/さんさんず/いぬ/大谷健太/カゲヤマ/ボーイフレンド/デニス/バンビーノ/歩子/ビスケッティ/THIS IS パン/カラタチ/入間国際宣言
料金:前売¥1,500|当日¥1800|有料配信(GoTo割引)¥800
ムゲンダイユースメンバーによるバトルライブ!ムゲンダイレギュラーを勝ち取るのは誰か!
・ダイヤモンド×囲碁将棋 ツーマンライブ『shall we ZAIMAN?』
日時:7月27日(火) 開場16:45|開演17:00|終演18:00
出演者:ダイヤモンド/囲碁将棋
料金:前売¥2,000|当日¥2500|有料配信(GoTo割引)¥1,200
ダイヤモンドが共演したい芸人を∞ホールに招いて行う毎月ツーマンライブ第5弾!今回のお相手は、ダイヤモンドにも通ずる独自の世界観が魅力の漫才師、囲碁将棋に決定です!ネタ3本ずつ 企画の贅沢な60分をお楽しみ下さい。
・うるとらブギーズLIVE「DISCO」
日時:7月29日(木) 開場16:45|開演17:00|終演18:00
出演者:うるとらブギーズ/かが屋(マセキ芸能社)
料金:前売¥1,800|当日¥2100|有料配信(GoTo割引)¥960
うるとらブギーズがゲストを迎え、新ネタとコーナーとDANCE♪
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