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【8月号】身の丈にアート/男性ブランコ浦井「つくろう∞ホールステージ」


普段は吉本プラモデル部に所属してガンダムなどのプラモデルを作っている男性ブランコ・浦井

2年ほど前にプラモデル部のライブで使用するために、リニューアル前の∞ホールのステージを作ってみたところ、納得のいく作品ではなかった。

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▲浦井作の旧∞ホールのステージ。材料は材料は無限大でコーナーなどで使うスチレンボードの余りで制作。まさしく小さな無限大だった。

自粛期間中、∞ホールに立てない悔しさと、2年前のリベンジも兼ねて、手元に小さい∞ホールを再現することに。

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(▲ 浦井作の新∞ホールのステージ)

「相方の平井が紙人形コントをTwitterに上げていたので、組み合わせて自粛期間でもなんとかコンビでネタができないかと思ったこともあり制作しました。」(浦井)


そして、平井の紙人形と一緒に作ったコントの動画がこちら。

「剣と盾」
初めて作った紙コントです。もともとやっていたショートコントをアレンジしました。


「ビッグどら焼き」
しばらく紙コントをしていて、ついに現実では不可能な小道具を出してみました。久しぶりに食べたどら焼きは美味しかったです。

「雷」
映画などでしか見られない電気でしびれて中の骨が見えちゃう表現も紙コントなら大丈夫。


僕のコントを見て、「自宅に∞ホールのステージを置きたい!」と思う読者の方がいましたら、ちょっと大雑把になってしまいますが、僕の制作過程を紹介しますので、チャレンジしてみてください。

まずは、材料

・ジョイントマット(100円ショップに売っているものでOK)*1
・市販のプラ板 A4サイズ 厚さ1mm 1枚、厚さ0.5mm 1枚
・プラ棒 6本(各長さ5cm程度に切る)
・カッター*2
・カラー剤*3
・接着剤*4
・カッターマット*5
・設計図(A4サイズに印刷)*6
・キリ
・(20歳以上の方は)ハイボール。
・(20歳未満の方は)水分補給。

*1:僕は普段から小道具を作る際に、ジョイントマットが柔らかくて使いやすいので使っていますが、発砲スチロールや、段ボールでも代用できます。
*2:プラ板を切るのに、タミヤのプラ板カッターを使っていますが、通常のカッターナイフでも、繰り返し切れば大丈夫です。
*3:プラ板で作る時は「プラモデル用の塗料」使っています。段ボールなどで作る場合は、絵の具でも代用できます。
*4:タミヤセメント プラスチックモデル専用接着剤を使用しました。
*5:作業するときに机に傷がつかないし、滑りにくいので便利です。段ボールでも代用できますが、プラ板をたくさん切るので、段ボールは多めに用意しておくとよいです。

*6:設計図1 土台用
劇場に行けなかったのでインターネットを探しまくってようやく見つけた図面です。

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設計図をA4サイズで印刷します。
拡大印刷すると輪郭がぼやけてしまうのですが、ステージの形がとれれば大丈夫です。


*6:設計図ー2 袖パネル用
パネルの図面はなかったので、過去に自分が撮ったライブの写真や∞ホールの画像探して大体の形を描き出しました。

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*6:設計図-3 ステージ後ろの台用

こちらも写真等から大体で描いています。
eスポーツ用の機材が入っているので触ったりする事を固く禁じられた箱です。

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それではつくっていきましょう!

①土台をつくる

1.設計図1 土台用 を使って、土台になるジョイントマットと、ジョイントマットを覆うためのプラ板を切る。

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(▲上から図面、プラ板、ジョイントマット)

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▲プラ板のカット。
ステージ前面の丸いところは写真右上の綿棒入れをガイドにして切ってます。

2.ジョイントマット全体をプラ板で覆う(接着剤でくっつけています)

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この時ステージの丸い所が小さすぎると思ったので、プラ板を貼り足しています。グレーの部分は隙間を埋めるための模型用パテです。(本来は必要ない工程です。)

②袖パネルと後ろの台をつくる

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(▲右に写っているのはお酒用のタンブラー。この時はハイボールを飲みながら作っていました)

1. 1mmのプラ板を3枚重ねて、袖パネルを作ります。
設計図ー2 袖パネル用を参照し、
右と左の袖パネルのプラ板を切り出します。(6枚)

だいたい1.7cm×4くらいの横幅です。(測ってみたところ、合わせると横幅7.2cmになってしまっていましたが、だいたいで大丈夫です。)

横に入っているラインは、0.5mmのプラ板で細く切って、9本くらい貼り付けます。(実際の無限大ホールの本数とは異なります。)

2.設計図-3 ステージ後ろの台用 を見ながら、プラ板を切って台を作りましょう。

組み立てるとこんな感じ。

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瞬間接着剤で接着していますが、くっつけた後「瞬着硬化スプレー」というものを使うと一瞬で固まります。オススメ!

③塗装

1. 袖パネルにグラデーションで色を付ける

図1

※僕は、ちょっと専門的な器具を使っていますが、作業台に置いたままでも塗装はできます。
グラデーション塗装する際はエアブラシというものが必要です。少しずつ吹き重ねていくのがコツです。
僕と同じように、実際のステージの色を忠実に再現してもいいし、自分のオリジナルカラーで塗るのもおもしろいと思います。

3. 細く切ったプラ板(3枚)をシルバーに塗る

④袖パネルと土台を合わせる

袖のプラ板と、ステージのプラ板は、プラ棒で固定します。
袖のプラ板の折り曲げた付け根部分に、各3箇所づつ穴をあけて、差し込みます。

見えにくいですが、この左部分にプラ棒が刺してあります。
塗る前に一旦全部組み上げてバランスを見てみると良いでしょう。

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土台にもプラ板が刺さるように穴をあけます。
プラ棒を付けたパネルを土台に付けます。

⑤ステージのヘリと後ろの台のへりにシルバのプラ板を貼る

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ヨレたり曲がったりしないよう少しずつ貼っていきます。ピンセットがあると便利!

⑥完成!

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大体2週間くらいかかりました。

⑥遊ぶ

コントを作ったり、ステージに立つ日に思いを馳せます。


最後に。

大変な作業ばかりのようですが、少しずつでも進めていけば大丈夫です!
そしてどんなに失敗しても完成までいくのが一番大事だと思います。
無限大でなくても、自分が作ってみたいもの、手元に置いておきたいものを作って良いと思います。
ただただ暇過ぎて出来たものですが、何か作ってみたい人の手助けになれば幸いです。
そして本物の∞ホールにも遊びに来てください!
僕の工作の荒さがバレるのは恥ずかしいですけど!

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自粛期間中、粘土で世界の偉い人を作り始めました。
今は15体ほど完成していて、もう少し数が増えたら世界会議ができるような会議室も作ってみようかと思います。

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題材にしている人物が、スーツの人が多かったので、エリザベス女王の華やかな服装を再現するのは新鮮で楽しかったです。
初めは一体1時間くらいかかっていましたが最近は30分ほどで完成します。

YouTubeチャンネルでは制作過程を公開しています。


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【男性ブランコINFO】

今この瞬間をコントに捧げるライブ

日程:2020年8月27日(木)20:30開場 21:00開演
会場:ヨシモト∞ホール(東京都)
[ネタライブ]インポッシブル/相席スタート/ネルソンズ/男性ブランコ/やさしいズ/蛙亭/空気階段/そいつどいつ/ラフレクラン




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