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『マッチ売りの少女』  稽古場記録8

こんにちは。
早大劇研'23 新人の趙エスターです。
前回のブログから約2週間も経ってしまいました。時間の進みが早いです。今回も少しだけ様子をお届け出来たらなと思います。

アップ

今回、演出補佐の藤枝拓磨さんが稽古場にいらっしゃいました。
うりのつるさんが音楽をかけると、藤枝さんがバッグからスピーカーを取り出しました。
練習室が一気にダンスフロアになったみたいです。スピーカーってすごいんですね。

1人は発声に集中をし、1人は柔軟に重きを置いて、1人はフリーダンスをしていました。
アップの光景は、何回見ても慣れないくらいに混沌としてます。

台本稽古

アップが終わるとすぐに台本稽古が始まりました。皆さん鞄から台本を取り出します。チラッと見えた皆さんの台本には蛍光ペンが引かれています。前回の稽古ではスマホで台本を見ていたのに、いつの間に紙になったんだ……!と少し感動しました。

私が感動している間に3場の稽古が始まります。

藤枝さんが代役に入りながらシーンが進んでいきます。
一通り通した後、韮崎さんは演出である小島淳之介さんから動きについて細かいFBを貰っていました。その一方で、うりのさんはそそくさと台本を取り出し一生懸命セリフを頭に叩き込んでいます。
ここまでの台本稽古は動きの決定とセリフ覚えを主な目的としていました。

ミザンスの確認

樺香さんが来ました。
役者が揃ったところで位置確認をしていきます。
台本と齟齬が無いか、次の立ち位置まで移動できるかどうか。
客席から何が起こってるかわからない状況を防ぐための大事な作業です。

ダンス

一通り確認が終わったらダンスの確認に入っていきます。
今回の見学で一番テンションが上がりました。様々な音楽に乗せて体を動かす役者たち。前回のブログで身体に触れる部分がありましたが、もしかしてこのことなのか?とワクワクしてしまいました。
(前回のブログ↓)

細かいニュアンスを確定しつつ、より見栄えが良くなるように身体を動かします。身体の動きが揃っていると何故か感動しますよね。

台本稽古

再び台本の稽古に戻ります。
先程のBチームとは違い、こちらはAチームの稽古です。
AとBでFBの内容が180度違います。こちらは作品の流れを基準に動きや喋り方をブラッシュアップしていきます。


ここまで見学してわかったことがいくつかあります。
ここのシーンはどうしたいのか、観客にどう見られたいのか、舞台をどう見せたいのか……稽古場には客観的な視点が常に存在していました。抽象度が高い単語が飛び交いながら各々が作品に集中している様は、私の期待値をぐんと高めてくれるものになっています。

本番は目と鼻の先ですが、彼らはより作品の精度を上げてくるでしょう。こんな文章を書いちゃうくらいドキドキしてます!すごく面白くなりそうです🥰
是非、お見逃しなく!

(文責:趙エスター)

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早大劇研×劇団木霊『マッチ売りの少女』
主催:翠 小島淳之介
潤色・演出:小島淳之介
作:別役実
企画:花城凛
日時:10/27  19:00 A
    28 14:00 A 19:00 B
    29 14:00 B 19:00 A
    30 13:00 A 17:00 B
場所:早稲田小劇場どらま館
料金:一般 2000円 学生 1000円
出演
A 齊藤真菜香 ダニエル 樺香[カコ] 傍見秋
B うりのつる 韮崎大輔 樺香[カコ] 傍見秋

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