![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71213700/rectangle_large_type_2_75034fe361a89fbcaa85bc76b7ac29fd.png?width=1200)
Photo by
su1ca
1月の詩
2022年1月に書いた短い詩の記録です。
抱かれて傷付いて尚歩み寄る
茨垣その揃わぬ足並み
✦┈┈┈┈✦
頭痛さえ覚えるほどに生き急ぐ
瞬く間にも過ぎ去った朝
✦┈┈┈┈✦
知らぬ間に消えた足跡捜しては
途方に暮れたる此の宵の口
✦┈┈┈┈✦
またたく時のまにまに
置き去りの薔薇
棘を抜かれた
淡い肌
✦┈┈┈┈✦
耳鳴りと寄り添うように瞼に散る星
✦┈┈┈┈✦
どよむ眉間 薄橙の豆電球
✦┈┈┈┈✦
棘刺さる嫋やかなる顔みせてくれ
✦┈┈┈┈✦
松脂の懐かしさと痛む爪
✦┈┈┈┈✦
音のたよりに掬われる
濃紺の湖面 浮かぶことのは
✦┈┈┈┈✦
静かなる呼吸に耳をすましたる
深夜未明の遊覧飛行
✦┈┈┈┈✦
何に対するものかも判らないで
火花ばかりが乱れ散る
✦┈┈┈┈✦
叫ぶ声をききわけて
天岩戸にしのぶれど
さめざめと青 垣間見ゆ
✦┈┈┈┈✦
グレースケールにとってかわる世界
色は何に宿るか
✦┈┈┈┈✦
白光の明けの隙間映る影
先ゆく濃さに負けず進まん
✦┈┈┈┈✦
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?