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1月の詩

2022年1月に書いた短い詩の記録です。

抱かれて傷付いて尚歩み寄る
茨垣その揃わぬ足並み

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頭痛さえ覚えるほどに生き急ぐ
瞬く間にも過ぎ去った朝

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知らぬ間に消えた足跡捜しては
途方に暮れたる此の宵の口

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またたく時のまにまに
置き去りの薔薇
棘を抜かれた
淡い肌

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耳鳴りと寄り添うように瞼に散る星

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どよむ眉間 薄橙の豆電球

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棘刺さる嫋やかなる顔みせてくれ

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松脂の懐かしさと痛む爪

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音のたよりに掬われる
濃紺の湖面 浮かぶことのは

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静かなる呼吸に耳をすましたる
深夜未明の遊覧飛行

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何に対するものかも判らないで
火花ばかりが乱れ散る

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叫ぶ声をききわけて
天岩戸にしのぶれど
さめざめと青 垣間見ゆ

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グレースケールにとってかわる世界
色は何に宿るか

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白光の明けの隙間映る影
先ゆく濃さに負けず進まん

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