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インバウンドについて

海外話が続きますが、海外の方から見た場合の日本はどうなっているんでしょうか?
物販に関しては、日本人の購買力が、低下しているので優先度がだいぶ下がっているように感じています。特に高級ブランドについては、アジアに限っても韓国や中国、台湾の方が売れるので、日本は旗艦店を残して、他の地域に力を入れているように感じています。

ただ、世界的に見ればまだまだ、所得が高い国ではあるので、東南アジアなのど低所得者がいる地域の方から見れば、数年でそれなりの資産形成が可能な状況に変わりがないみたいです。ただ、この時渡航先に韓国や台湾と比較すると、そちらの方が高い賃金が得られることと、日本は外国人に対する労働環境が悪い部分もあって、避けられる傾向にあるみたいです。この辺りは、日本を中心にだけ見ているとわかりにくい部分だったりします。

この部分については、労働力の不足を海外の人でと言う話をよく聞きますが、受け入れ環境の改善をしないと、そもそも労働者として来てくれない(特に介護関連)リスクが年々大きくなっています。

海外の方から見ると、円安だけでなく日本はずっと物価がそれほど上がっていないので、割安感が年々強まっていて、コロナ前の中国の爆買いにつながっていましたし、コロナが明けた今は、さらに安くて旅行しやすい国に見えるみたいです。そして何よりも観光資源が豊富なので、余暇の渡航先として選びやすくなっていると感じています。一方で日本人から見れば、原価は高騰、ものづくりは仕事の話がくるけれど人手不足、全体的に物価は上がっているので、支出を抑えなきゃと悪循環にはまっています。これは、会社でも個人でも同じで、今までのやり方を繰り返すのではどうにもならない感じですね。

こう見ていくと、「日本=安い」は色んな意味で問題があ。ます。とは言えすぐにはこの状況が改善はしないので、短期的にはこれを前提とした事業展開が必要になります。

そこで注目したいのは、インバウンドです。海外からの需要に対応すると言うことですね。製造業であれば海外からの生産受注を狙うこと、卸売業・小売業は日本製品の海外展開、商店やサービス業は訪日外国人需要の獲得になります。

この、インバウンド対応はこれまで全く関わってこなかったと考えている人でも、実はすでに巻き込まれているケースが多々あります。観光地は黙っていてもやって来ているのでわかりやすいですが、街中の商店でも気がついたら海外からの方が増えていたと言うケースになります。

例えば西葛西、今やインド人が多く住む街として有名になっていますが、20年前まではそこまではいませんでした。色んな偶然でインド人コミュニティーか形成された結果今の街のようになったそうです。

変化はちょっとしたところから始まっているので、それをうまく捉えていくことも重要ですね。飲食であれはまだハラル対応をするとか、異文化に対するサービスを行うなど、可能なことはたくさんあると思います。また、小売店では、外国語対応(覚えなくてもITを活かせばいくらでも対応可能)や電子決済は基本になります。少しでもインバウンド需要を取り組んでいきましょう。

また、西葛西の例は極端ですが、今、色んな国からの滞在者が増えています。また、中には日本で事業を立ち上げる方もおられます。その多くは自国との繋がりを活かした内容で、その中で日本にパートナーを探しています。日本ではなく海外の中小企業でも日本に進出して商品展開をしたいと言う話は聞きます。裏を返すと、日本のことをよく知っているのが日本人なのでここを強みとしたサービスでパートナーとなることは可能だと思います。

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