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歩きながら考える

 今年は例年よりも桜の時期が早いみたいで、近所の桜の名所はすでに満開近くまで桜が咲いていました。家の周りにこんなにたくさん桜の木があったのかとこの時期になるといつも思います。電車に乗っていても、高架を走っていることが多いので、街を上から俯瞰する形になって、桜の花が咲いているのがあちこちに見られます。日本人は桜が好きということを改めて感じますね。

 桜の花が咲くのは1年でも2週間ぐらいでしょうか。なので、この時期が過ぎてしまうと街中にこんなにも桜の花が咲いていたのが嘘のように感じます。

 同じような感覚なのが、地域のお祭りです。特に商店街のお祭りとかは普段出てこない人々が出てくるので、こんなにこの街に人が住んでいたのかと改めて感じさせますね。

 診断士の仕事をして一番変わったことは、机に向かっている時間が以前よりも減ったことだと思います。もともと、IT関連の仕事をしていたので、1日は打ち合わせと資料作りとシステムを作ることがメインでした。この仕事は、打ち合わせで外に出る機会がたまにあるものの、ほとんどは仕事場で完結していたし、残業も結構多くやっていたので机に向かっている時間がすごく長かったです。これが診断士に転職(本当の意味で転職でした・・・)してからは、基本的にはクライアント企業の元へ行くスタイルなので外回りが増えてきました。これで一番変化したのが季節を感じるようになったことです。

 以前、何かの本を読んでいたときに、都心で会社勤めしていた人が、地方へ移住して何が一番変わったのかというと、「季節の変化がパタンパタンと場面展開」していたのが、「季節の変化がグラデーションのように感じるようになった」というはなしがありました。この感覚を正に感じるようになりました。それだけ会社勤めの時には外に出ていなかったのだと改めて思います。

 さて、我々の仕事でも、打ち合わせの後はその内容に応じて様々なアウトプットを作成することをしています。この作業を事務所で基本的にはやるのですが、出先から出先への移動途中の喫茶店でやったりもするので、そういう時は普段とは違った環境に自分を置けるように、ちょっとゆったりした場所を探して、そこで仕事をしたりもしています。また、1日事務所でという時もずっと机に向かっていると煮詰まってしまうので、机から離れる時間をあえて作っています。

 この時に有効なのが「歩くこと」です。コロナの時もそうでしたがずっと建物の中に閉じこもっているとよくない気分になるので、外に出るようにしていました。何の変哲もない近場の風景も毎日ちょっとした変化があることに気がつくようになります。気候も違えば、植物の感覚も日々変化していきます。街を歩いている人の格好や会話、道端の看板、商店街のお店の品揃え、などなど街は刺激にあふれています。全く仕事とは関係なさそうなのですが、こういうものを見て、聞いて、匂いを嗅いだり、時には味わったりするふとしたきっかけが、ずっと煮詰まっていた物事の解決に役立つことがものすごく多いです。よく言いますよね、風呂に入って仕事から離れると、実は仕事の解決につながるって・・・

 リラックスすることは大切なんでしょうね。

 診断士の仕事の内容は本当に多岐にわたります。それは、クライアントごとのニーズも異なれば状況も違うので、セオリー的な事例はあくまで参考程度で一つ一つを新たに紐解いてアウトプットの導いていかなければなりません。しかも、それが複数同時進行にやってくるのを、なんとか整理しながら進めている感じですね。 多分整理はできていなくて、その時その時で頭のチャンネルが切り替わっているのだと思う。そんな切り替えをなん度もやっているとやはり頭が疲れてくるから、散歩とかしてそんな状態から離れる必要があるのかもしれません。

やっぱり、リラックスは大切ですね。

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